カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

タグ:食べ物

 今度の日曜日1日開催予定の「ひとつのスパイスから料理が広がる スパイスセッション」アウトドア・クッキング編は、都合により10月20日に延期変更させていただくことにした。参加予定の皆さん、関係各位には迷惑をおかけするが、ご容赦いただきたい。10月には、さらに充実した内容で実施するので、乞うご期待だ。

《このブログを書いているときのBGM》
PARIS『PARIS』(1976年)
サザンスパイスのBGMでもヘビロテな1枚。「次世代のツェッペリン」といわれたサウンドが楽しめる。
https://www.youtube.com/watch?v=62AX-et_NeM
 曲名も含め、ツェッペリン的。

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8月26日

 私事で恐縮だが、今日の朝、長野県上田市に住む母が老衰のため亡くなった。満85才。私も現地に行き、対面した後、葬儀の段取り等打ち合わせてきた。

 4年前亡くなった父とは終生何かと意見が合わない私だったが、そんな父親との連絡調整役はじめ、母にはいろいろ力になってもらった。

 音楽を辞め、料理の世界に入ったのも、我が家の台所で料理をする母親の姿をずっと眺めてきた影響があったのは間違いないと思う。

 特に凝ったものをつくるのではないが、すべて美味だった。そう、母の料理で美味しくないものが食卓に並んだ記憶は一度もない。これはたいしたことだと思う。自分自身の料理人人生と比較しても、すごいことだ。生まれてから一人暮らしを始める20才前まで、いつもおいしい母の手料理があって、私は満足だった。

 先日、ふと思い立って「塩むすび」をむすんでみた。昔、母がつくったのは、何の変哲もないのにバカウマだった。なぜか、それを再現したくなったのだった。インド料理やカレー、スパイスなら動じない私だが、母の「塩むすび」をイメージしてやってみたものの、出来映えは遠く及ばなかった。

「どうもありがとう」

 母に感謝。

イメージ 1
 昼に食べた蕎麦の名店「草笛」の「冷やしたぬき蕎麦」。この状態では、いっさい蕎麦つゆはかかっていない。これからたっぷりつゆをかけていただくのだ。


★レッスンそのほか仕事は、明日以降もすべて完遂します。基本、休みませんので、ご安心ください。


《このブログを書いているときのBGM》
MOUNTAIN『AVALANCHE』(1974)
マウンテンの実質ラストアルバム。評価は低いが、私は好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=qZwzUMrOUfo


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9月5日12時より

 長らくお待たせしました。
 今年はじめての「ヤミーズディッシュのアジアンクッキングクラス」をサザンスパイスで実施します。

 『ヤミーズディッシュ』はタイ料理の長澤恵、ベトナム料理の伊藤忍、そしてインド料理の渡辺玲(すべて敬称略、後も同じ)という、個性あふれる3人のアジア料理家によるスペシャルユニット。
 3人に共通するのは、それぞれの国の食文化に精通し、基本的に現地志向であること。そして、妥協のない本場の味わいへのアプローチを大切にしつつも、日本人好みのアレンジメニューなどもいともたやすく完成させてしまう柔軟性でしょうか。
 現在、各自での活動が多忙なため、定期的な合同料理教室の開催がメインの活動。少し前までは「エスニック・クリスマス・パーティ」や「エスニック野外バーベキュー」などを企画・実施し、大成功を収めたりしましたし、ムックや雑誌でも3人で登場。これからも依頼があれば、いくらでも仕事はしますので、企業やメディアの皆様、よろしくお願いいたします。


 さて、以下は9月5日に実施される料理教室に関する告知文を『ヤミーズディッシュ』のブログサイトからコピペしたもの。


2014年よりスタートしたヤミーズディッシュのクッキングクラス、2019年度の最初のレッスンは、9月5日(木)に開催致します。今年も過去にレッスンした「ひつの食材」をテーマに、3カ国の料理をご紹介するスイルで開催します。1回のレッスンで3カ国のゴーヤ料理を習得できる超お得なレッスンです!!!


9月のレッスン

9月のテーマ食材は「ゴーヤ」です。
同じ素材でぜ全く違う3品、3か国料理を
お楽しみ下さい!



<メニュー> 

タイ料理 担当・長澤恵

★ゴーヤの肉詰めスープ*トムチューマラヤッサイ

ジューシーな豚肉とプリッとした海老を混ぜてゴーヤに詰めてスープ仕立てにします。
ご飯にぴったりのおかずスープです。



ベトナム料理 担当・伊藤忍
★ゴーヤと牛肉のあえもの*ゴイ コ― クア ティッ ボー

生のゴーヤとボイルした牛肉のあえものです。ヌックマムの他チリソースも使ってほんのりピリ辛の味付けでビールにもよく合います!

インド料理 担当・渡辺玲

★南インド風ゴーヤーカレー*PAWAKKAI CURRY

ゴーヤーをスパイス、タマリンド、ココナッツなどで軽く炒めてから味が浸みるまでよく煮込んだ、シンプルな家庭料理系カレーです。

イメージ 1


<日時>

9月5日(木)12:00~15:00



<場所>
西荻「サザンスパイス」
※渡辺玲のスタジオです。
※ご予約の方には詳しいご案内をお送りします。

<レッスン料>
1名様 \8000(税込)
※レッスン当日現金でお支払い下さい。
※ご試食時のお飲み物はお水やお茶をご用意致しますが、アルコール類が飲みたい方はお一人様一本まで持ち込み可能です。



キャンセル料:ご予約成立後、開催日の4日前を切ってのキャンセルの場合はキャンセ料を頂きますのでご了承ください。
レッスン開催日~2日前・レッスン料の100%
レッスン開催日3~4日前・レッスン料の50%
※キャンセルの連絡方法などは、ご予約の方にお知らせいたします。

<定員>
12名

<レッスンスタイル>
3人の3品の料理のデモンストレーションと説明、3品の料理のご試食
※参加者の皆様の実習や片付けはありません。
<ご予約方法>

8月11日(日) 午前10:00よりご予約スタート
※上記日時より前に届いたメールは受付できませんのでご注意下さい。

下記のメールアドレスに必要事項を記載してメールをお送り下さい。
(メール担当:伊藤忍)
メールアドレス yummysdish@gmail.com
※メールアドレスが昨年秋から変わっておりますので、ご注意下さい。

①お申込み者のお名前
②人数(複数の場合は全員のお名前も)
③電話番号(複数の場合は全員の電話番号も、できれば当日連絡の取れる携帯電話の番号)

④ヤミ―ズのメンバーの教室のレッスンの受講経験の有無(こちらの回答で特に優先などはありませんが、参考として)


※メールは先着順に受け付けさせて頂きます。予約開始時間前に到着のメールは無効となりますのでご了承ください。
※料理教室のレッスンをしながらメールの受付をしておりますのでご返信までお時間を頂く場合もございます。もし3日経過してもお返事がない場合はサーバーの不具合などでメールが未着の可能性もありますので、再度ご連絡下さいませ。

※各講師など別のアドレス宛のお申込みは受け付けできませんのでご了承ください。
※メールに記載が必要な事項に漏れがある場合は、その場でご予約成立とならない場合もありますので、必ず記載内容のご確認をお願い致します。
※定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。


<その他>
・ご予約成立後、ご連絡なしのキャンセル(無断欠席)の場合は次のレッスンのご予約をお断りする場合もありますので、必ずご一報下さいませ。
・実習スタイルではないため、食べられない食材がある場合など、当日お知らせ頂いても抜く事ができない場合があります。お申込み時に必ずご一報お願い致します。ただし、その食材がその料理の基本食材になっている場合は、抜く事が出来ない場合もありますので、お申込み前にお問い合わせをお願い致します(特に食材のアレルギーがある方などはご注意ください)。

皆様のご応募をお待ちしております!

以上。アジア料理に興味ある方には絶対のおすすめ。中には、通常の料理教室の席をゲットするのは至難という
料理家もいます(私ではありません)から、『ヤミーズディッシュ』の料理教室はある意味プラチナチケットです。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ERIC BURDON BAND『SUN SECRETS』(1974年)
アニマルズの頃ばかりが評価されているが、その後も音楽の質は常に高いエリック・バードン。特にこのバンドはカッコよかったが、まるで話題にならなかったのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=DbEHcAaM8S4


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7月18日

 前にこのブログでも告知したが、この日、新宿中村屋で年に数回行われる「特別賞味会」のコラボレーションディナーのシェフとして、ご来場いただいた皆様に、新宿中村屋のシェフやスタッフ各位ともども、とっておきの料理をふるまった。

 今回、まずは新宿中村屋の誇る、というより、日本カレー界の至宝といえる二宮健総料理長兼チーフテイスター、そして現在の中村屋を仕切る石崎巌料理長(おふたりとも『LOVE INDIA』のメンバーでもあり、日頃から懇意にさせていただいているが、いっしょに仕事するのは初めて)、そのほか関連スタッフ各位とメニューについてミーティングを重ねた。そして、メニューが決まったところで、すべてのアイテムを新宿中村屋、あるいは私どちらかの担当として振り分けた上、それぞれのレシピを用意。そのレシピに従い皆で調理した。いずれの料理とも、新宿中村屋、あるいは私ならではのノウハウが生かされ、新宿にコルカタの風が吹き抜けるような、逸品ぞろいのディナーになった。


 この日のメニューから少しばかりご紹介しよう。私のレシピで調理したものだ。


イメージ 1
 ベジタリアンなスターターの盛り合わせ。
 左上が「パオバジ」。マッシュポテトとトマトのカレーに生タマネギ、香菜をトッピングし、レモンを絞って召し上がっていただく。
 右上は「オニオン・パコラ」。ヒヨコ豆の粉末であるベースンの衣がふんわりしているのが北インド、サクッとしているのが南インドだが、今回は南インドのスタイル。
 左下は、ヒヨコ豆とジャガイモ、タマネギ、キュウリ、トマトなどを和え、スパイシーに味つけした「チャナ・チャート」。コルカタでもストリートフードとして名高い。

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 南インドを代表するカレーの一つ、「ラッサム」を冷製にして、涼やかなグラスにいれてみた。インドの先鋭的なレストランや五つ星ホテルのダイニングなどでよく見られるアプローチだが、自分がやるとは思わなかった。

イメージ 3
 この日はスープを冷製と温製2種類お出しした。温製は「ムリガタニー・スープ」。南インドのサンバルやラッサムを気に入ったイギリス人が帰国後自作しようと試みるうちに偶然できたのが、これだとのこと。日本ではまったく無名だが、イギリス、インドはじめ世界のインド料理ファンにはよく知られた、イギリス生まれのインド料理。

イメージ 4
 「マスタード・フィッシュ」。中村屋に本場のベンガルカレーをもたらしたラス・ビハリ・ボースの故郷、インドのベンガル州のスタイルによる魚のスパイス煮込み、新宿中村屋特製「白目米」のレモンライス添え。

イメージ 5
 メインのカリー、ライス、薬味類。
 カリーは中村屋特製「コールマンカリー」、ベンガルのエビカリー「チングリ・マライ」、やはりベンガルで食べるとおいしい「ムング・ダール・カリー」、ベンガル式野菜香味炒めの「チョッチョリ」。
 ご飯も中村屋特製「白目米」とバングラデシュの「チニグラ米」を用意。食べ比べていただけるようにした。
 また「薬味」として、「キャロット・ラペ風ニンジンのクミンサラダ」「ナスとジャガイモのベンガル風サブジ」。
 カリー、ご飯、薬味はインド式にお代わり自由としたのだが、さすがというか、皆さんなかなかの食べっぷり。

 その後、南インドのミルク粥デザート「スイート・ポンガル」や特製チャイなどをお出しし、料理の提供は無事終了。

 料理がサーブされ、お客様が召し上がっている間、私は「カリー」「インド料理」そして「新宿中村屋」などテーマにトークを展開。

 まだまったくエスニックなカレーと縁のなかった学生兼バンドマンの頃、新宿中村屋のカリーライスをいただき「ウマいなあ」とともに「高級だなあ。いつかこれが好きなときに食べられるようになれば、オレも一人前だな」などと思ったこと。

 それが、だんだんカレーやインド料理、それも本場のディープな世界を知るにつけ、新宿中村屋のカリーがいかに本場インドのカレーづくりの伝統技法を正しく継承し、さらに独自の解釈や工夫を加えることで「日本式インドカリー」の大傑作となっているのか、そうしたこともおのずと理解でき、たまに食べられるときの感動によりいっそう拍車がかかったこと。

 ずぶの素人でカレー業界に入ったとき、すでに業界の第一人者であり、まさに「雲の上」的存在だった二宮健総料理長と、まさかいっしょに仕事ができるとは思わなかったこと。

 そんなとりとめのないトークのほか、現地インドの料理写真などもご覧いただきつつ、イベントは無事終了した。

 来場者の皆様、新宿中村屋のスタッフ各位に深く感謝を意識しつつ、終了後、二宮総料理長にご用意いただいた「麻婆豆腐」と生ビールのうまいことといえばなかった。

《このブログを書いているときのBGM》
MOUNTAIN『MOUNTAIN LIVE THE ROAD GOES EVER ON』(1972年)
レズリー・ウェストのギターとボーカル、今も大好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=fPbXDTdQs40
ライヴアルバムの1曲目のイントロというのは完全に勝負どころだが、このアルバムは何ともカッコイイと思う。タメの効いたミディアムテンポから粘っこいギター。最高だ。

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 私の友人でもある、南インド、チェティナードゥ料理の名シェフ、マハリンガムさん(マハさん)の「シェフ歴30周年記念」を自らお祝いする「ノンベジミールス」の宴を、以下の日程で、現在、氏が腕を振るう吉祥寺の人気店「築地スパイス食堂かぶと」で行うこととなった。

日時 7月30(Tue)、31(Wed)、8月1(Thu)日
   原則17時30分から、19時30分からの2部制

場所 吉祥寺「築地スパイス食堂かぶと」
   武蔵野市吉祥寺南町2-4-3 土田ビル1階
   https://www.instagram.com/kabuto_2018/?hl=ja

予約電話番号 0422-24-8844


【予定メニュー】
ノンベジミールス @3500円(一部を除き、過半数のアイテムは食べ放題)
★ベジタリアン対応可能。詳しくは電話で。 

 ミニラッシー
 インド米ライス
 サンバル
 クラブ・ラッサム→カニのラッサム
 ミックス・ベジタブル・ポリヤル
 キーライ・クートゥー→青菜のクートゥー(私が試食した際はツルムラサキ使用)
 レモン・ピックル
 トマト・チャトニ
 アッパラム
 チェティナードゥ・クラブ・フライ→ワタリガニのスパイス炒め
 チェティナードゥ・マトン・カレー(グレービー)
 チェティナードゥ・マトン・ペッパー・フライ(セミドライ)
 ほか

ドリンク(上記ミールスとは別価格)
 マハさん特製ラッシー
 マハさん特製チャーイ
 マハさん特製ラムカクテル
 ほか

 12席の小さな店なので、予約はお早めに。

イメージ 1



《このブログを書いているときのBGM》
CACTUS『ONE WAY OR ANOTHER』(1971)
 70年代アメリカンハードの大傑作。
https://www.youtube.com/watch?v=fKpbxGKzmYI

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