カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

カテゴリ: 「インドツアー2016」

2月24日(金)

 毎年恒例、私が主宰し、インドにめっぽう強い旅行代理店「インダス インターナショナル」(株)と共同運営している「インドツアー」だが、早くも今年のプランをいくつか考えた。

 現時点で決定ではないが、おそらく
①南インド・ケララ州(コーチンそのほか)
②南インド・カルナータカ州西部(ハンピ、マンガロール)
③西インド、ムンバイ
④西インド、グジャラート州
 これらの中から2か所あるいは3か所をピックアップして、周遊する予定。

 ツアー期間は9月16日(土)~24日(日)

 こうしたことも含めたプランの具体的説明、そして、これまでのツアー参加者同士の交流や情報交換を含めた「新年会」を以下の日程で行ことにした。

日時:2月24日(金)
場所:練馬のケララ料理レストラン「ケララバワン」
時間:18時30分スタート
参加費用:飲み放題・食べ放題で5000円
料理内容:特製パーティメニュー
     スターター兼おつまみ系アイテム8~9品(ふだん食べられないものあり)
     カレー 4種類(同上)
     主食  3~4種類(ドーサ等あり)
     デザート、お茶かコーヒー
     上記食べ放題
     ドリンク飲み放題
募集人数  すでにほとんど予約でいっぱい。ですが、3名様のみ空きあり。
応募対象 渡辺主宰の「インドツアー」に行ったことのある方
     行ったことはないが、今年の参加を考えている方、ツアーに興味のある方
     一昨年末、錦糸町で行った「ヤギ1頭を食べつくすパーティ」参加した方
     「サザンスパイス」のレッスン経験のある方
     上記のいずれかに当てはまる方のみ、私、渡辺までメールをください。
     必ず、どの条件に該当するか、書いてくださいね。

 というわけで、ALL ARE WELCOMEではないので、あしからず。

イメージ 1
 ケララバワンの「エッグロースト」(右)。いつもは食べられないはずだが…。乞うご期待。

《このブログを書いているときのBGM》
STEPHAN STILLS『STEPHAN STILLS』(1970)
 クラプトン、ジミ・ヘンドリクスの2人が参加(同じ曲ではプレイしていないが)。
https://www.youtube.com/watch?v=Pd9VNlquFlE
 クラプトン参加。
https://www.youtube.com/watch?v=ph_E6tugYLg
 ジミ・ヘンドリクス参加。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

 

9月22日

 早朝のフライトで南インドのバンガロールから首都デリーへ。

 2時間30分強のフライト。短時間の国内線でも、たいていちゃんと機内食が出るのが、インド航空界のいいところ。

 この日もベジタリアンの朝食として、「ベン・ポンガル」(南インド風米とムング・ダールの硬い粥状マッシュ)、チリ・イドゥリ(米と豆の発酵蒸しパンにカイエン・ペパーをたっぷりまぶしたもの)、そして南インド料理に欠かせない、野菜入り豆カレーの「サンバル」など、典型的な南インドの朝食セットメニューが登場。ツアー参加の皆さんともども、旺盛にたいらげた。

 デリーでは、料理教室やおいしい食事など満喫する予定。レポートは後ほど。

イメージ 1
 朝から南インドのベジタリアンセットが食べられるとは、何ともうれしい機内食だ。

《このブログを書いているときのBGM》
LED ZEPPELINのデビューアルバム(1969)
 9日が誕生日のジミー・ペイジにちなんで。
 https://www.youtube.com/watch?v=J2NnoSeVWIU

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!



★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

9月21日

 夜、バンガロールのホテルにあるレストランで、マンガロール料理をいただく。

 少し前、バンガロールはベンガルルーに改称した。もともとカルナータカ州の州都だが、南インド内陸部にあり、やや標高の高い高原地帯にあるため、猛暑の日々も少なく、すごしやすい。

 一方マンガロールはバンガロールと同じカルナータカ州だが、アラビア海に面した港町で、ちょうどゴアをケララ州に向け南下した中間あたりにある。特に場所柄シーフードをメインに、独特な味つけの美味な料理が多く、「マンガロール料理」あるいは「マンガロール風シーフード料理」として名高い。

 今回のツアーではマンガロールには寄らないのだが、ここバンガロールでも美味なマンガロール料理は楽しめる。

イメージ 1
「マトン・スッカ」。南インド全般で食べられるマトンのドライな炒め煮込みだが、マンガロールスタイルでは、炒ったココナッツ、大量のホール・チリ、ゴア料理に似たマサラ、さらにはときにタマリンドまで登場する。

イメージ 2
「マッシュルーム・チリ」。

イメージ 3
「カニのバター・ガーリック・ペッパー炒め」。タミル、ケララ、アーンドラ、そしてカルナータカ、さらにはマハーラシュトラなど、南インド一帯から北インドにかけての海岸地域のレストラン(特に、欧米からのヒップな観光客でにぎわう「海の家」風リゾートカフェ)でよく見かけるメニュー。

イメージ 4
 スパイシーな「マンガロール風カニのマサラ」。ここでもやはり削ったココナッツを茶色に炒ったもの、ゴア料理に通ずるスパイスの組み合わせ、さらにはタマリンドまでもが活躍。

 ほかにもあれこれいただいた。当然ながら同じ味のものは1つとしてなく、いずれも個性にあふれる美味なのがよかった。
 
 ひと口に「カルナータカ州の料理」といっても、バンガロール風、クールグ料理、マイソール風、マンガロール風などいろいろあるのは、インドのほかの地域と同様である。そして、それらの違いやそれぞれのおいしさを理解するには、やはり現地に行ってみるのが一番であること、これもまた揺るぎのない事実である。私のインドツアーの存在価値の1つは、まさにそういうところである。

 

《このブログを書いているときのBGM》
JAMES COTTON BLUES BAND『PURE COTTON』(1967)
メンフィスからシカゴに出て、最終的にブルースをファンクに昇華させた名ハーモニカプレーヤー&ボーカリストの隠れ名盤。随所でエグいフレージングのギターはルーサー・タッカー。
https://www.youtube.com/watch?v=F7kLcXfdYcQ


★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

9月21日

 前回の続き。

「シバジ・レストラン」で供されるビリヤニは、バンガロールならではの「ドンネ・ビリヤニDONNE BIRYANI」という独自のスタイル。

 主な特徴は
◎ビリヤニ用の米として有名な「バスマティ・ライス」は使用せず、「ジーラガ・サンバ・ライスJEERAGA SAMBA RICE」と呼ばれる、より粒の小さな高級インディカ米を使用。
◎重ね蒸しではなく、ボイル式。
◎肉はヨーグルトなどでマリネ。
◎カレーはヨーグルトベース。香菜、青唐辛子などをすりつぶした「グリーン・マサラ」などと呼ばれるペーストを使用。
◎レストランなどでは、パームヤシでつくられたカップ状の器「ドンネ」に入れて、供される。
 といったところ。
 
 こうした結果、ライス全体にスパイスやハーブ、肉のダシの利いた独特の風味が行き渡り、デリーやハイデラバードのビリヤニとは一味違ったおいしさなのだ。

イメージ 1
 マトン・ビリヤニ。ドンネに入ったビジュアルがまずは印象的。ライスがブラウン、黄色、白のマーブルカラーになっていないのは、重ね蒸しではないから。黄緑がかった色味が印象的で、いくらでも食べられそうなおいしさだった。

イメージ 2
 こちらはチキンのビリヤニ。マトンとほぼ同じ仕様で、どちらも美味だった。

イメージ 3
 ラッキーにも厨房も見せていただいたが、上下からガンガンに火の起きた炭でじっくり炊き上げるビリヤニの大鍋が、とにかくエキサイティングだった。

イメージ 4
 骨つきチキンカレーらしきものをボイルする大鍋。写真ではわかりにくいが、グラグラボコボコの超強火で調理していたのには、少しばかり驚いた。

 今回のツアーでもハイライトの1つというべき名店。皆さん大いに堪能したようだ。

《このブログを書いているときのBGM》
STEPSON『STEPSON』(1974)
 アルバム1枚で解散。カッコいいのに残念だ。
https://www.youtube.com/watch?v=_UmhrqL1JSg
 ジャケットもイイ。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

9月21日

 ランチはバンガロール庶民派グルメの最高峰の一つ、「ビリヤニ」、そしてチキンやマトンの肉料理で有名な「シバジーSHIVAJIレストラン」に繰り出した(正確にはSHIVAJI MILITARY HOTELという。南インドでノンベジ食堂のことを「ミリタリーホテル」とも呼ぶが、語源には諸説あり、決定打はなさそう)。

 営業時間が朝8時から午後3時半までというのも、日本人からすればユニークだが、ディナー営業がない分、朝食とランチの混み方には、さらに拍車がかかっている。そんな風に感じさせるほど、店内はおいしいものを食べようとする人々の凄まじい熱気に包まれている。

 こういう「ミールス食堂」系庶民派グルメの人気店は予約などできないのがふつう。時間に余裕を持ち、現地の人々に負けない気合で臨むのが何よりだが、具体的に「ミールス食堂」でどうふるまえばいいかわからないという日本人旅行者は、少なくない。

 そういうときの対応は実にかんたん、現地の人のやっていることをまねすればいいのだ。

 何とか10人以上で座れるテーブルを確保すると、すぐに皿が出てきた。

イメージ 1
 バナナの葉ではなく、インドボダイジュの葉(?)らしきものでつくった丸くて平らなプレートが各人の前に置かれた。これは南インドでは珍しいと思われる。

イメージ 2
 最初に葉皿に置かれたのは、キュウリ、タマネギ、ダイコンなどのヨーグルト和え。こちらで「パチャリ」などと呼ばれるサラダ的箸休めアイテムで、北インドの「ライタ」と似ている。この店のは、野菜に対しヨーグルトの量が少ないタイプで、南インドに多い。

イメージ 3
 骨つきマトンのスパイシーな炒め煮込み「マトン・ペッパー・フライ」。スパイス風味の浸みたマトンが軟らかで美味。

イメージ 4
 青唐辛子をすりつぶしたソースで煮込んだ「グリーン・チリ・チキン」。名前の通りの味わいで、辛い。チキンはほかにも「チキン・ドライ」「チキン・レッグ」という2種類のスパイス煮込みを楽しんだ。
 
イメージ 5
 とてつもない深い味わいに皆が感嘆の声を上げたマトンの「ショルバ(イスラーム風のスープを指すほか、ビリヤニのつけあわせになる具なしのスープカレーを意味することも。この場合は前者)」。私も、これにはヤラレたと思った。

 ビリヤニが登場する前から、美味の連続攻勢にヤラレっぱなし。ますますビリヤニへの期待は高まるが、それらのレポートは次回。

《このブログを書いているときのBGM》
KULA SHAKER『K2.0』(2016)
 来日公演も好評だったインド好きバンドの最新作。
https://www.youtube.com/watch?v=t-N7ckQioU0


★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/ 

↑このページのトップヘ