カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

カテゴリ: 2015年3月北インド食べ歩き

3月21日

 デリー、アムリットサル、バラナシ、コルカタ(カルカッタ)の各名物料理をチェックする出張も終了。デリーからエア・インディアで成田に帰還した。

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 エコノミーのベジタリアン機内食。
 メイン、右に「クンブー・マタル」。マッシュルームとグリーンピースのマサラ仕立て。
 真ん中、バスマティ・ライスのパラパラご飯。
 左は「カラ・ダール」。皮つきウラド・ダール(黒マッペ)と皮つきムング・ダール(緑豆)のミックス煮込み。

 ほかに生野菜のインド式サラダ(カチュンバル)、デザートのラスマライ(チーズボールのミルクシロップ煮込み)など。

 インドで調理された機内食は、やはり成田積み込みのものとは比較にならないほど、現地テイスト。当たり前か。

 今回もまた収穫の多い出張だった。次回のインドはおそらく9月の「インドスパイスツアー2015」(南インド・タミルナドゥ州とコルカタ編)。これまた楽しみである。

《このブログを書いているときのBGM》
TRAPEZE『YOU ARE THE MUSIC WE'RE JUST THE BAND』(1972)
 イギリス出身ながら、ファンキーでソウルフルな独自のサウンドを追及したトリオの名盤。パープル、ホワイトスネイク、ジューダスと、その後のキャリアからも彼らの実力はわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=4BcZ3uX0D3c
 冒頭のギター・カッティングからイギリスのバンドぽくない。
 
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3月21日

 前回レポートからの続き。

 インドの首都、デリーで肉料理といえば、絶対はずせないのが「カリム・ホテル」。ホテルといってもレストランであり、宿泊はできない。

 スターターが全部肉だと、ふつうなら正直ウンザリするが、ここの店のシーク・カバーブ、バラ・カバーブ、タンドゥーリ・チキンはいずれも軽い食味で、いくらでも食べられそうなのがスゴい。

 で、いよいよカレー。

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 いきなり、酸味の利いた「バターチキン」。メロン・シードや青唐辛子がトッピング。日本のより、全然軽いのがいい。

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 ベーシックなチキンカレー。フライド・オニオンとヨーグルトがベースでトマトは入らない。シンプルだが、すべての基本が詰まった素晴らしいカレー。

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 マトンのキーマだが、挽きが粗い。そこがポイントで、噛み締めると肉のうま味とスパイス感が渾然一体となり、納得の美味。

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 チキンカレーとともにベーシック、しかも名物メニューの「マトン・コルマ」。やはりフライド・オニオンとヨーグルトがベース。

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 マトンのシチュー。シチューというのは、ホール・スパイスだけを使ったスパイス煮込み。要するにカレーだが、パウダー・スパイスのターメリックなどは入らない。

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 ベジタリアンには「パラク・パニール」。濃厚なホウレンソウのうまみがイイ。

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「シャヒ・パニール」。パニール(インドのカッテージチーズ)のリッチなグレービー煮込み。バター・チキンと似たグレービーなので「パニール・バター・マサラ」に近い仕上がり(シャヒ・パニールの場合、パニールに詰め物をしたり、グレービーはトマト抜き、ナッツ、ヨーグルト、生クリームなどで仕上げることも多い)。

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 丸くてフワフワ、少し甘めのローティ(ナーン)で食べるとバツグンにウマい。

 いつ訪れても、基準点を超える美味に必ず出会える。その安定感は老舗ならでは。
 デリーに行ったら、一度は体験していただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》
SILVERHEADの同名デビューアルバム(1972)
 グラムロックのバンドとしてデビューしたのは失敗。ハンブル・パイなどに通ずる、ソウルフルでブルージーなロックバンドだった。
https://www.youtube.com/watch?v=x-hKTlTjJOU

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3月21日

 インドの首都デリーから日本に帰る日、最後に残しておいた名店「カリム・ホテル」に向かう。

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 各種カレーは大鍋にキープされ、オーダーごとに器に盛られ、サーブされる。

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 こちらはタンドゥール窯でパンを焼くセクション。

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 肉や野菜の串焼きはタンドゥールではなく、シグリと呼ばれる焼き台で炭焼きする。それが本場のイスラーム式調理法。

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 店の屋根には猫。

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 まずはスターター。マトンの「シーク・カバーブ」。ジューシーで肉とスパイス風味、ともに濃厚。タマネギなどは入れない。

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 タンドゥーリ・チキン。赤くない。赤いのは食紅だから。

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 マトンの「バラ・カバーブ」は「カリム・ホテル」名物の1つ。スパイスでマリネした骨つきマトンの炭火焼きだ。カリッとして炭の香りが素晴らしい表面、味の濃い骨回り。どこをとっても、食べ飽きないおいしさだった。

 これでビールがあればなどと野暮なことは考えず、目の前の肉に集中して味わうことが大事。そうすれば、大満足の結果が待っている。

 炭火焼きBBQの次は、カレーの数々。次回に続く。

《このブログを書いているときのBGM》
BOB DYLAN『DESIRE』(1975)
 24日が誕生日とのこと。おめでとうございます!
https://www.youtube.com/watch?v=eXZrSzQxHH0
 ライヴ映像。バイオリンがイイ。

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3月21日

 コルカタのホテルで朝食を摂り、空港へ。午前中のエア・インディア便でデリーに移動。

 デリーに向かうフライトで、朝食のサービスあり。私は迷わず「ベジタリアン」をチョイス。

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 トレイの中、左からアールー・チョップ(スパイシーなジャガイモのマッシュ炒めをティアドロップ形に成形し、鉄板で焼いたもの)。
 ペストリー風のパン。
 パニール・アチャーリ・ティッカ(パニール(インドのカッテージチーズ)にインド式ピクルスの浸け込み油の風味を利かせて焼いたもの)。
 トレイの外に野菜のサンドイッチ。
 左下にミントのチャトニ。
 左上には、コルカタなどベンガル起源のスイーツとして有名な「ラスマライ(チーズボールのミルクシロップ煮込み)」。

 日本の国内線と違い、それなりにイケる朝食が食べられるのはうれしい限り。

《このブログを書いているときのBGM》
DEEP PURPLE『COME TASTE THE BAND』(1975)
 パープルはこの作品だけ今も聴く。


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3月21日

 コルカタ(カルカッタ)からデリーに向かう日の朝食。泊まっていた「グレート・イースタン・ホテル」にて。

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「ポディ・イドゥリ」 ポディと呼ばれるスパイスや豆粉のふりかけ状ミックスで調味したサワー蒸しパン。
「アールー・ボンダ」 ヒヨコ豆の衣で揚げたジャガイモのボール。トロトロの中味が珍しく、また美味。
「セーミヤ・ウプマ」 極細パスタの炒り蒸し。
「パニール・パラーター」 インドのカッテージ・チーズをはさんだ全粒粉の薄焼きパン。
「アールー・カリミルチ」 北インド風ジャガイモの屋台風カレーだが、粗挽きブラック・ペパーがたっぷり。おそらくタマネギ、ニンニクは未使用。
ほかに「トマトのチャトニ」など。

 この後、空路デリーへ。当然、デリーでもおいしいものを食べる予定。

《このブログを書いているときのBGM》
DAVID BOWIE『PIN UPS』(1973)
 全曲カバーだが、アレンジと演奏がウマく、随所にオリジナルな味わい。
https://www.youtube.com/watch?v=BMQOlVU-yQU
 ザ・フーの名曲。よりヘビーな出来映え。

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