カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

カテゴリ: ベトナムツアー2013

1月16日

 1月の初ベトナムのレポートでまだ書いておらず、気になっていたストリートフーズの話。

 ベトナムのライスペーパーといえば、春巻きのように「巻くもの」であり、それを「生で食べ」たり、「揚げて食べる」というのがわれわれ日本人の知識だが、現地ホーチミンでは「焼きライスペーパー」という屋台料理がちょっとはやりつつあるらしい。

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 炒めた挽き肉、フライド・オニオン、青唐辛子などの具材。肉に加えてウズラの卵が上の方にあったのが、けっこうビックリ(インドのストリートフードは、圧倒的にベジタリアンが多いので)。

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 炭火の上にライスペーパーをのせ、その上にいろいろなものをトッピングしていった。で、最後にうずらの卵を割りいれた。

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 マヨネーズソーズをかけた。これにも内心、驚いた。

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 続いてチリソース。

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 二つに折ってできあがり。

 見た目的には、インドのドーサから油を取り除いたもの、あるいはカルカッタなどのロールも思い出させたが、味は別もの。
 カリカリのライスペーパーとスパイシーでソフトな中味のコントラストがよかった。
 炭火で焼くというのもうれしいところ。
 
 屋台料理、インド同様ベトナムもディープだ。

《このブログを書いているときのBGM》
KATMANDU『KATMANDU』(1991)
 ネパールの首都とどう関係があるのか? 英文綴りも微妙に違う。元ファストウェイのボーカル、DAVE KINGがロバート・プラントで、ベースは全編チョッパー。妙なバンドだった。
https://www.youtube.com/watch?v=QX7x4fQomsY

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1月17日

 ベトナム最終日はダイジェスト的に報告。

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 朝、田ガニ料理の店(たしか北部料理だったような)で汁麺3種を満喫(バツグンのダシ。もちろんくさみなど皆無)。

 続いて、ビーフのミニハンバーグをビーフのスープ仕立ての汁麺に入れて食べる店へ(妙な表現で申し訳ない)。

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 市場散策などの後、ランチ。まずはジューシーな豚肉をライスペーパーで巻いて。やはり、たっぷりの野菜やハーブが必須。

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 続いて、雷魚(おそらく)の丸焼き・香草風味、みたいなもの。白身がプリプリで最高。これもライスペーパーで野菜と巻いて食べた。

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 締めの夕食は有名高級レストラン「ホアンイエン」。日本人サラリーマンの接待客多数。
 いろいろいただき、どれも美味。特に「紫イモとエビのスープ仕立て」など印象的だった。
 
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 そのままもいいが、ご飯にかけるとまたウマかった。

 今回の初ベトナム、南部と中部の一部を探訪したが、収穫多数。
 さらには、料理もイイが、私の知る限り、街や人の感じもよかった(北部はちょっと違うという話も聞いたが)。
 いずれにしても、またこようと思う。

《このブログを書いているときのBGM》
ROLLY GALLAGHER『TATTOO』(1973)
 個人的に、ロリーの作品で最もよく聴いたスタジオ作品。全編好きだ。
http://www.youtube.com/watch?v=qevOObjMMOM

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1月16日

 ベトナムで鍋料理はラウ。マムはヌック・マム(ニョク・マム)のマムで魚介を発酵させた独特のにおいのする天然調味料のこと。
 これら2つを合わせた「ラウ・マム」は「マム鍋」だが、ベトナム料理を知る一部日本人によると別名「臭鍋」と呼ばれるほどにおいが強烈で、好みが分かれるという。

 アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のベトナム料理担当、伊藤忍さんは大のマム料理好き。当然マム鍋もお手のもので、「本場のおいしいマム鍋をぜひ食べに行きましょう」と日本にいるときから熱心に誘っていただいた。
 タイ料理の長澤恵さん、私とも、ヌック・マム、ナムプラー、それにくさやなどのにおい系食べものは大の好物なので、当然「ぜひ」ということになった。

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 ホーチミン(サイゴン)の中心部からちょっとはずれたところにある隠れ名店。

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 ピントがボケてて申し訳ない。オクラ、ゴーヤーなどのほか、水おじぎ草、ヒヤシンス?ほか、野草的なモノも含めた葉野菜類がこの鍋の主役。この日、何回おかわりしたことか。

 発酵した魚のスープで野草をしゃぶしゃぶして食べる趣向。野菜は必要以上に火を通してはいけないようだ。

 ほかにエビやイカに魚、さらにタニシなどが入った。

 日本でいえば「しょっつる鍋」みたいなものだろう。
 日本語の本などで「くさい、におう」とか「日本人には食べにくいかも」などとあったが、ふつうの日本人でないわれわれ、一発で「これはおいしい」と箸が止まらなくなった。

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 こんな趣のある炭火の火鍋で供される。なみなみとマム風味のスープ。そこに具を入れ、引き上げてはいただく。これが延々。

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 フォーよりはるかにポピュラーなコメの麺、ブン。日本と違い、麺を鍋に入れてはいけないらしい。めいめいの器にブンを入れ、具とスープをかけて味わう。これがベトナム式だそうだ。ブンにおいしいスープが絡んでバツグンだった。

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 エビやイカ、タニシなどの具はヌック・マム、辛いトウガラシなどのタレにつけながら食べる。ベトナム鍋は何かと細かいのだった。

 まわりはベトナムの方々オンリーで、適度に鄙びた歴史ある感じの、しかも活気あふれる名店だった。当然のことながら、ふつうの観光客はこないらしい。

 マム鍋、こちらでないと舌鼓の打てない美味だった。またいただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》
RORRY GALLAGHER『CALLING CARD』(1976)
 元ディープ・パープルのロジャー・グローバーがプロデュースした名作。以前よりギターの音が太くなったが(この時期のライヴ映像だと、以前のフェンダーからハイワットのアンプに移行していた)、鳴きに満ち、ナイーヴで、ときにトラッドなロリー独特の世界は健在。 
http://www.youtube.com/watch?v=HUbLtdqdg9E
 彼らしいマイナーキーの名曲。

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1月16日

 ホーチミン(サイゴン)の中華街「チョロン」で用足しした後、ランチタイム。

 ここはやはり中華系ということで、チキンライスや壺スープで有名な「東源鶏飯」という店に行ってみた。

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 これがお手拭き。

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 名物の1つであるチキンライス。シンガポールの海南チキンライスをシンプルにしたような感じ。骨つきチキンは歯応えしっかりで味も濃厚。細長いご飯には、鶏の味が浸みて美味だった。

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 クレソンと豚肉の壺スープ。半端でないクレソンの量目に一瞬驚くが、食べると意外にクセもなくウマかった。

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 こちらはゴーヤーとスペアリブのスープ。煮込んだゴーヤーの軽いほろ苦さが心地よかった。

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 カリフラワーの炒めもの。しかしここでもブロッコリーが大活躍。フクロタケも。

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 中国系チキンカレー。カレー粉とココナッツ・ミルクで味を作っている感じで、なかなかウマいと思った。骨つきチキンのほか、豚の血の煮こごりなども具に。

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 カレーの骨つきチキンをご飯にのせたところ。地鶏系の骨つきチキンはもちろん、ココナッツ・ミルクの効いたカレーソースも美味。

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 締めのプリン。氷がどっさりかかるところが印象的。

 中国系のココナッツカレー、美味だった。
 ごちそうさま。

《このブログを書いているときのBGM》
KHALED『KHALED』(1992)
 アルジェリア出身のスーパースター、元シェブ・ハレドが名前を短くして出した名盤。大ヒット曲「DIDI」の浸透ぶりはインドでもカバーバージョンがあったくらい。私の場合、彼の素晴らしく暑苦しい声とサウンドを聴いていると、カバブを食べたくなる。
http://www.youtube.com/watch?v=s7ckKxxYYOw

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1月16日

 ベトナム滞在もあと2日ということで、買い出し等も含め、喧騒たる中華街として有名だという「チョロン」地区に行ってみた。

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 地元の人、観光客、さまざまな人でごった返すチョロンの中心「ビンタイ市場」。内部もまた細々として、いろいろな店であふれかえっていた。

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 たくさんの腸詰。いかにもチャイナタウン的。

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 干しエビに注目したかったが、エビの入っている袋の日本語文字に目が行ってしまった。
 いわゆる「うま味調味料」の業務用大袋なのである。 


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 ダメ押し。とにかく「AJI NO MOTO」が目立っている感じ(前にあるのは粒の粗い塩や砂糖などのはず)。
 こんな誇らしげに置かなくてもいいのに…。

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 なぜか炒めたソーセージ。いっしょに炒めてあるのは何だろう?

 ここには写っていないが、私は調理用具や食器を購入。食器は例によって金属でできたもの。インド系だとどうしてもそうなる。
 ベトナム料理の伊藤忍さん、タイ料理の長澤恵さんは、さらにいろいろ食器や小物類、食材など、それぞれ大量に買い込んでいた。

 映画「愛人ラマン」の舞台にもなったチョロン。
 なかなか味わい深い街だが、やはりじっくり散策するには1日では足りないはず。
 ホーチミン(サイゴン)にはいろいろな顔があるということ、またしても実感した。

《このブログを書いているときのBGM》
HANSON『NOW HEAR THIS』(1973)
 たしかティーンのポップグループで同名の人たちがいたが、当然無関係。ジャマイカ出身のギタリスト、ジュニア・マーヴィン(後に亡くなる直前のボブ・マーリー&ウェイラーズのメンバーになった)が後に「ハミングバード」という名ジャズファンクバンドになるメンバー(ベースは第2期ジェフ・ベック・グループのクライヴ・チェイマン)らと結成した在英ブラックロックバンドのデビュー盤。なぜかEL&Pのマンティコア・レーベルから出たのが、当時話題になったのを覚えている。
http://www.youtube.com/watch?v=KI0mZBGZDv8
 これはスライぽいが、アルバム全体にやや煮え切らない感じ。本当は何がやりたかったのか。

★YouTubeで見つけた同店の映像。参考にどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=-Y10hHBsK9c

《このブログを書いているときのBGM》
GEORGE HARRISON『ALL THINGS MUST PASS』(1971)
 今日はジョージの誕生日だそう。ブライアン・ジョーンズやジョン・レノン、レッド・ツェッペリンなどとともに、私をインドへいざなってくれた1人としても、今も尊敬の念は変わらない。THANK YOU GEORGE!
 最後、インドの神様を連呼した名曲。
http://www.youtube.com/watch?v=0kNGnIKUdMI
 ナイーブで力強い彼らしさの出た名曲。バックのスライドもイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=3XFfUt7HQWM

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