10月28日
最後にデリーで、イスラームなインドを満喫した「インドツアー2012」もいよいよ終了、それぞれの生活が待ち受ける成田への帰還へとなった。
いきなり蛇足だが、バックパッカー時代(ということはコックだったり、サラリーマンだったり、あやふやな生活をしていた頃。今でもあやふやかつ怪しげか…)、成田への帰国機内では、何ともいえない寂寥感と脱力感に包まれ、ほろ苦い想いに耐える感じでじっとシートに沈んでいた。今思えば陳腐なセンチメンタリズムかもしれないが、インドに旅をした人は少なからず、そうした想いに駆られることだろう。
そんなときに食べる機内食は「最後の晩餐」みたいで、たいしてことのないインド料理でもやたらウマく感じられたりする。
今回のツアー、最後になった「本場のインド料理」による機内食。行きと同様ベジタリアンをオーダーした。

パサつき気味のロールも、オバちゃんのCAからすすめられた(なぜかエア・インディアのCAは常に皆ベテラン。昔から若いクルーを見たことがない)。いつもは辞退するが、今回はありがたくいただいた。旅も最後だからか?

グリーンなのは、緑豆のカレー。よく煮込んで半ばマッシュされている。南インドでは家庭料理でよく見かけるが、北インド式ではあまり出会わないスタイルだ。豆の味も濃厚で美味。白いご飯は、上にレーズンとカシューナッツがのっていたが、炊き込みご飯の「プラオ」ではない。

北インド式のベジタブル・コルマ。マイルドでやさしい味わいの野菜カレーだ。ナッツやポピー・シードのペースト、カスリ・メティなどで味づけされている。これまたいい風味で、食感も良好。

無造作に野菜をカットして、ライムのようなレモンを添えただけのインド式野菜サラダ。カチュンバルなどと呼ばれる。欧米のゴージャスなフライトに慣れた人だと「何と野蛮な」「ダサっ、ありえない」などと思うだろうが、インド好きにはこれがたまらない。塩もかけて食べるとバツグン。

スイーツは、ベンガルスイーツの代表「ラスグッラー」。サフラン色が美しい「カッテージチーズボールのシロップ漬け」。グリーンはピスタチオ。ド甘な感じが名残惜しい。
渋いながらも、旅の最後にふさわしくレベルの高い機内食だった(正確には、この後、リフレッシュメントが降機1時間半前ぐらい前に出た。が、単なるパンとお茶だった)。
今回の「インドツアー2012」、個人的にもいろいろな収穫があった。
次回は、来年3月、食のプロ向けツアーを行い(別途限定告知する予定)、今回と同じ趣向のツアーは秋に実施する。
次回は、来年3月、食のプロ向けツアーを行い(別途限定告知する予定)、今回と同じ趣向のツアーは秋に実施する。
日本では、誰もマネできないであろうディープなインドの食ツアー、今後もぜひお楽しみいただきたい。
《このブログを書いているときのBGM》
OTIS REDDING『OTIS BLUE』(1965)
本日はオーティス・レディングが26歳で飛行機事故により亡くなった日。
http://www.youtube.com/watch?v=qZ6OrrkeVFo
泣ける超名曲。
OTIS REDDING『OTIS BLUE』(1965)
本日はオーティス・レディングが26歳で飛行機事故により亡くなった日。
http://www.youtube.com/watch?v=qZ6OrrkeVFo
泣ける超名曲。
★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!