10月某日
思うところあって、ひさしぶりに中島らも氏の小説2冊を文庫本で立て続けに読む。
中島さんの名前を初めて見たのは、80年代初期の雑誌『宝島』。
関西のかまぼこメーカーであるかねてつがやっていた「啓蒙かまぼこ新聞」という超脱力広告のページを氏が担当していたのである。
変な原稿と変な漫画だらけでとても広告とは思えなかったが、当時のニューウェイブ系(死語だな)少年少女の多くが「宝島」の読者であったから、彼ら彼女らへの浸透力は大変なものだったと思う。
関西のかまぼこメーカーであるかねてつがやっていた「啓蒙かまぼこ新聞」という超脱力広告のページを氏が担当していたのである。
変な原稿と変な漫画だらけでとても広告とは思えなかったが、当時のニューウェイブ系(死語だな)少年少女の多くが「宝島」の読者であったから、彼ら彼女らへの浸透力は大変なものだったと思う。
その後、中島さんは朝日新聞に「明るい悩み相談室」を書いて人気が全国区になるのだが、私にしてみれば「おいおい朝日が宝島をパクッてるよ」という思いだった。
今回『今夜、すべてのバーで』『バンド・オブ・ザ・ナイト』を一気に読んだ。いずれも刊行当時読んでひさびさの再読だったが、どちらも好きな作品だ。
前者は、やはり私の好きな色川武大氏の『狂人日記』に似た味わいを感じた。後者はバロウズ、ポール・ポールズ、ケルアックぽい。
グダグダした人物(群)のヒリヒリする体験からイメージがグンと広がる。陳腐なセンチメンタリズムを排しつつ、読後のほろ苦さが心地よい。
ちなみに、両作品ともルー・リードから町田町蔵、山口富士夫まで内外著名ロックンローラーの名前がバンバン登場。秀逸なロック小説としても楽しめる。
ついでに、特に後者にはインドっぽいフレーズが随所に散りばめられているのも興味深い。
どちらも最近のヤワな小説群とは一線を画し、食べ応えタップリ。読書の秋におすすめだ。
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レッド・ツェッペリン『フィジカル・グラフィティ』
レッド・ツェッペリン『フィジカル・グラフィティ』
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