5月5日、先の「ビーフ・ナハリ」に続き、私渡辺玲が責任監修したレトルトインドカレーの第2弾、北インド、ラージャスターン州の赤いマトンカレー「マール・マース」が全国の成城石井各店で発売開始される。
ラージャスターンは砂漠の州で生鮮食材が少ない。そこで昔から、乳製品や豆、あるいは乾燥したスパイスなど、生鮮ではない素材でバツグンにウマいカレーを生み出してきた。このラール・マースもそんな砂漠の民の傑作の1つだ。
ラールは赤、マースは肉。
インド国内各地同様、ラージャスターンにはこの地にしかない特別な唐辛子がある。これを真っ赤になるまで完熟させ、そのままあるいは粉末やペーストにして、いろいろなカレーや炒めものに使う。「ラール・マース」は、そんなラージャスターンの誇るご当地カレーの傑作である。
多くのマトンカレーがトマトをベースにするのに対し、ラール・マースはヨーグルトがベース。タマネギも揚げタマネギ風によく炒めるところも含め、ムガル宮廷料理とよく似た手法である。そこにスペシャルな赤トウガラシのペーストが加わり、独自の個性派マトンカレーが出来上がった。
味わいの特徴は「コクとキレの融合」そして「爽快な辛さ」。たくさん現地で食べたが、胃にもたれなかったのも、印象に残っている。
今回の商品化にあたって、味はもちろん、赤という色にもこだわった。食欲をそそるおいしそうな赤。
レトルトカレーは長時間高温で煮込むため、鮮やかな原色系の色味は出しにくい。さらには、数あるインドカレーの中でも、もともとマトンカレーは色が濃い。こりゃあ相当苦労するかもと一瞬腰が引けつつも、レシピをつくり製造メーカーで試作していただいたところ、予想以上の出来映え。そのまま、最小の微調整のみで商品化できた。
最初のビーフ・ナハリはデビューアルバム。今度はセカンドアルバム。レッド・ツェッペリンやクリームはセカンドアルバムで一気に飛躍した。リトル・フィートやライ・クーダーもセカンドアルバムは超名盤だ。私も皆にあやかりたい。
とにかく、味は今回も保証する。ぜひ全国の成城石井各店店頭で手に取っていただきたい。
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