カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2019年07月

8月3日4日

 今週末、ひさしぶりに関西にお邪魔する。

 3日。西宮「アカーシュ」で食事会(敬称略。以下)。翌4日開催の「第27回 渡辺玲の関西インド料理教室」に先立つ前夜祭的企画。

「アカーシュ」は北インド料理の人気店として名高いが、ネパール料理の名店でもある。前回伺った際、インド料理とネパール料理のダブルコースで、その内容、ポーション両方の絶妙な充実ぶりに感激したが、おらく今回も新たな感動を味わえる夜になるだろうと期待している。

【今回のお店】
インド・ネパール料理レストラン「アカーシュ」
【場所】
西宮市門前町7-26(阪急門戸厄神駅下車徒歩8分)
https://www.facebook.com/akashsora28/
https://retty.me/area/PRE28/ARE103/SUB10301/100000417104/
【時間】
19時~21時30分
【参加費】
3500円(ラッシー、チャイつき)

★申込み方法
「サザンスパイス」トップページの「レッスン」をクリック。
「受講料」にある「予約フォーム」に記入の上、送信のこと。
ご希望の月日→8月3日
時間帯→午後
講座名→アカーシュ食事会
とお書きください。

参加決定の方に順次ご連絡します.
★無断欠席、前日当日キャンセルの場合、料金徴収します。
最悪でも、欠席せず、ピンチヒッターを立てておいでください。

よろしくお願いいたします。

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 前回は11月来訪。秋にふさわしい焼きナスのカレー「ベーガン・バルタ」も美味だった。
   

 4日。定例の「渡辺玲の関西インド料理教室」、第27回目。今回は「南インドのミールス」がテーマ。

【予定メニュー】
①大根とパプリカのサンバル
南インドベジタリアン料理を代表するカレー「サンバル」を本場並みにおいしく仕上げます。
②トマトとダールのラッサム
サンバルと並び賞される南インドのスープカレーを、これまた本場と同じ美味に。
③オクラのココナッツ・マサ―ラー
オクラをトマト、各種スパイス、そしてココナッツミルクで煮込むタミルナードゥのちょっと珍しいカレー
④ナスとジャガイモ、インゲンのポリヤル
南インド、タミル式野菜のスパイス炒め蒸し、ココナッツ風味。
ほかにラッシー、ソルティー・レモン・ドリンクなど

★募集人数:約30人
★受講料:4500円(指定口座に振り込み。手数料は受講者負担)
★指定口座の番号等は申込時にメール返信して連絡。入金確認したら参加決定)
★申込み方法
クッキングスタジオ「サザンスパイス」トップページの「レッスン」をクリック。「受講料」にある「予約フォーム」に記入の上、送信のこと。
ご希望の月日→8月4日
時間帯→午後
講座名→関西または大阪料理教室

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 両日とも、まだ少し席があります。関西の皆さん、ふるってご参加ください。

《このブログを書いているときのBGM》
IKE AND TINA TURNER『THE HUNTER』(1969)
 ギターがアルバート・コリンズ。
https://www.youtube.com/watch?v=fO1zyj96q0M

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★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
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 私の友人でもある、南インド、チェティナードゥ料理の名シェフ、マハリンガムさん(マハさん)の「シェフ歴30周年記念」を自らお祝いする「ノンベジミールス」の宴を、以下の日程で、現在、氏が腕を振るう吉祥寺の人気店「築地スパイス食堂かぶと」で行うこととなった。

日時 7月30(Tue)、31(Wed)、8月1(Thu)日
   原則17時30分から、19時30分からの2部制

場所 吉祥寺「築地スパイス食堂かぶと」
   武蔵野市吉祥寺南町2-4-3 土田ビル1階
   https://www.instagram.com/kabuto_2018/?hl=ja

予約電話番号 0422-24-8844


【予定メニュー】
ノンベジミールス @3500円(一部を除き、過半数のアイテムは食べ放題)
★ベジタリアン対応可能。詳しくは電話で。 

 ミニラッシー
 インド米ライス
 サンバル
 クラブ・ラッサム→カニのラッサム
 ミックス・ベジタブル・ポリヤル
 キーライ・クートゥー→青菜のクートゥー(私が試食した際はツルムラサキ使用)
 レモン・ピックル
 トマト・チャトニ
 アッパラム
 チェティナードゥ・クラブ・フライ→ワタリガニのスパイス炒め
 チェティナードゥ・マトン・カレー(グレービー)
 チェティナードゥ・マトン・ペッパー・フライ(セミドライ)
 ほか

ドリンク(上記ミールスとは別価格)
 マハさん特製ラッシー
 マハさん特製チャーイ
 マハさん特製ラムカクテル
 ほか

 12席の小さな店なので、予約はお早めに。

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《このブログを書いているときのBGM》
CACTUS『ONE WAY OR ANOTHER』(1971)
 70年代アメリカンハードの大傑作。
https://www.youtube.com/watch?v=fKpbxGKzmYI

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7月某日

 最近の料理系雑誌、女性誌、情報誌等見ると「スパイスカレー」という言葉のオンパレードである。また、いわゆる「料理書」においても、拙著『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)をはじめとして、「スパイスカレー」に関するものが目白押しだ。

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 私はカレーに関する自著において「この本における『カレー』という語の定義」を必ず記載するよう心掛けている。そうしないと読者の皆さんが混乱するし、書き手としても系統だった、そして論理的な記述がしにくくなるのだ。

「スパイスカレー」についていうと、その意味が明記された料理書や雑誌は案外少ない気がする。記載内容などから察するに「ルウやカレー粉は使用せず、スパイスで調理されたカレー」の総称として、この語が使われている感が強い。

 であればインド料理、パキスタン料理、ネパール料理、バングラデシュ料理、スリランカ料理という「南アジア料理」のカレーはもちろん「スパイスカレー」だし、タイ料理の「ゲーン」やミャンマーの「チェッターヒン」なども皆「スパイスカレー」のはずなのだが、これらを除外している雑誌や本もあり、ややこしい。

 ちなみに拙著『カレー&スパイス伝道師がおしえる 四季の食材でつくる スパイスカレー入門 』(スタンダーズ)では、冒頭において、

 スパイスをエッセンスとしたインド料理の調理術と、日本ならではの四季を彩る食材を無理なく融合させ、おいしくてヘルシー。それが、私の考える「スパイスカレー」です。
 ルーは不使用、あくまでスパイスを使って調味したカレーを意味する、広い意味でのスパイスカレーという語とは少しばかりニュアンスが異なるわけです。

 と書いている。

 世間一般の「スパイスカレー」とは明確に意味が違うのだが、お買い上げの後でもいいので、その点に気づいていただけるとうれしいものだ。

《このブログを書いているときのBGM》
『ジョン・メイオールズ・ブルース・ブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン』(1966年)
 1966年7月22日にリリース。高校の頃、コピーした。
https://www.youtube.com/watch?v=rUUEtCBhn_Q

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7月18日18時開場

 インド人から直接教わったレシピを大事に育て上げ、今や日本を代表する「インドカリー」に発展させた「新宿中村屋」(敬称略、以下同じ)。その実力はまさにホンモノで、インド料理専門店ではないのに関わらず、鶏肉の扱い、スパイスの活用法、ヨーグルトの使い方など、インド直伝のノウハウが生かされており、私も食べるたびに感激する。

 そんな日本を代表するカリーメーカーと私、渡辺玲がコラボしてディナーの宴を開くことになった。
 題して「時代(とき)を超え 新宿でコルカタを感じる カリーの宴」。

【予定メニュー】(多少の変更あるかもしれません)
◎アミューズ
ゴーヤーゼリー

◎スターター盛り合わせ
ボンベイ・パオバジ マッシュポテトとトマトのカレーに生タマネギとレモン、香菜の薬味を添え、パンにのせて召し上がっていただきます。
チャナ・チャット ゆでたヒヨコ豆と野菜をスパイスで和えたデリーのストリートフード。ケチャップをかくし味に使います。
オニオン・パコラ スパイシーなインド式かき揚げ 南インドのジンジャー・チャツネを添えます
そのほか、計4~5品

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 チャナ・チャットの一例

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 パオバジ

◎スープ2種
ペッパー・ラッサムの冷製仕立て アツアツのラッサムをつくってから急速冷蔵。透明なグラスに入れ、爽やかな冷製スープとして召し上がれ。
ムリガタニー・スープ 日本では無名、しかし世界中のインド料理ファンには昔から有名なイギリス生まれのインド料理。サンバルとラッサムのおいしさにヤラレた英国人がそれらを再現しようとしたら、間違えてできてしまったという、美味で珍しい(日本では)スープ。こちらは温製で。

◎本日の魚料理
ベンガル風マスタード・フィッシュの白目米レモン・ライス添え マスタード・シードをすりつぶした自家製マスタード・パウダー入りカレーソースで白身魚を煮込んだベンガルの代表的メニュー。新宿中村屋特製白目米でつくったレモン・ライスといっしょにどうぞ。

◎本日の肉料理
イベリコ豚のインド製黒ハチミツ(ハンティング・ハニー)マリネ・ロースト 南インドのコリアンダー・チャツネ添え

◎カリーの饗宴
コールマン・カリー 新宿中村屋ならではのスペシャルなチキン・カリー
チングリ・マライ ベンガル式エビのココナッツミルクカリー
ムング・ダール・カリー 挽き割り緑豆を風味豊かに煮込んだ、滋味深いマイルド・カリー
野菜のチョッチョリ ベンガル式季節の野菜の香味炒め蒸し
ライスは日本の白目米、インド・ベンガル地方やバングラデシュで穫れる貴重なチニグラ米の2種をご用意。食べ比べてください。

⑥デザート
スイート・ポンガル 南インドで年に一度1月に開催される「ポンガル祭」で供される、コメのミルク粥。
シュリカンド ヨーグルトを水切りしクリーム状に仕上げたスイーツ。

◎飲み物
マサ―ラー・チャイ カルダモンとショウガたっぷり 

 今回は新宿中村屋に、そしておそらく日本に初めて現代的な本物のインドカリーをもたらした、ラス・ビハリ・ボース氏に敬意を表し、氏の出身地であるベンガル地方の郷土料理をいくつか用意した。

 自分でいうのも何だが、インド料理ファンならば、このメニューを食べないと絶対に後悔すると思う。それくらい、新宿中村屋の皆さん、そして私も、気合が入っている。

 食事の合間は、私がいろいろしゃべらせていただくことになっている。
例えば
新宿中村屋のカレー史における位置づけ
新宿中村屋のカリーのどこが、どのようにスゴいのか
新宿中村屋と渡辺玲の(意外な)関わり
ベンガル、コルカタ(カルカッタ)の食に関する魅力
本日のメニューについて
最近のカレートレンド、今後ブレークしそうなもの
などなど。

 何度もいうが、今回は絶対食べた方がイイ。後悔すること必至だ。

 会場、時間、料金等はコチラを参照

申し込み、問い合わせは
新宿中村屋8階 グランナ 03-3352-6167

 
《このブログを書いているときのBGM》
クリーム『グッバイ・クリーム』(1968年)
 音楽はもちろん、ファッションそしてバンド名がカッコいいと思った。
https://www.youtube.com/watch?v=gSpW6MePb10
 ジョージ・ハリスンとクラプトンが組むといかにも、というサウンドが心地よい。

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6月30日

 東京西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の7月レッスンスケジュールはこんな感じだ。


 生徒各位のリクエストなどを鑑み、今年の7月8月は、例年以上に「ドーサ」類、あるいは「ワダ」といった「ティファン(南インド料理独特の軽食。ボリュームや内容の充実ぶりからすれば、「軽食」の域を超えているのは、いうまでもない)」のレッスンに力を入れることにした。

 ドーサの多くは生地を発酵させてから調理する。具体的には、コメやウラド・ダールを一定時間水に浸けた後、ペースト状にすりつぶし、それを一晩から丸一日、冷蔵庫などに入れず、室温あるいはそれ以上の高温になる場所に放置する。発酵すると、生地はブクブクと泡を出し、ときにステンレス製の角ポットやタッパーウェアなどの容器に入れておいたものが吹きこぼれた状態になったりする。

 うまく生地が発酵しないと、できたドーサの味がわるいばかりか、焼き色もおいしそうにはつかないし、かみしめたときの食感も違う。

 うまくドーサの生地を発酵させるには、温度管理が大事だ。具体的には、放置した場所の温度が30℃以上あることが望ましい。

 というようなことをていねいに解説しながら、レッスンする。ちなみにドーサの場合、よく発酵した生地は焼き上げる鉄板の上で伸びにくい。インドに行くと、ドーサ屋台の調理人が見事な手さばきで次々ドーサの生地を伸ばしていくのに見惚れ、自分もできそうな錯覚に陥るが、やってみると、全然うまくいかないことに気づく。このときも鉄板の温度管理がものをいうのだ。

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 チェンナイにて。家庭用的な設備で焼いても、本場はやっぱり本場ぽい。

 ちなみにこうしたことについて、正しく、わかりやすく書かれた和書はないと思う。それを実現するのも、私の使命の1つであると考えるが、まだそれ以前に仕上げなくてはならない原稿が複数ある。

 話がそれた。7月はドーサやワダのほか、例えば「ポーク・ビンダルー」「チキン・ド・ピヤズ」「ニルギリ・コルマ」といった全世界のカレーファンに人気のカレーもレッスンする。特にビンダルーは、マストというか、絶対のおすすめだ。

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 ゴアの料理名人、メリッサ先生のポーク・ビンダルー。カシミーリ・チリ・パウダーをたっぷり使うので、色が赤い。

 これら3品はノンベジだが、ベジタリアン向けには、例のドーサやワダのレッスン、そして16日30日の「ナスのマサ―ラー詰め煮込み」「オクラのタミル式煮込み」「カボチャのクートゥ」もおすすめだ。

 あと、23日のレモンカレー。これも前から評判だ。

《このブログを書いているときのBGM》
ゆらゆら帝国『ミーのカー』(1999年)
日本のロックバンドとしては数少ない「ホンモノ」な存在感のある人たち。
https://www.youtube.com/watch?v=NbUPmZuamQw

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