カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2018年12月

11月28日発売

 マガジンハウスの雑誌『Hanako』最新号の特集は「全国いま絶対に行きたい店」。
 店というのは飲食店であり、つまりは「今行くべき旬の飲み食い処」をジャンル別にその道の専門家(本誌では「食の賢者」と呼ばれている)が独自の視点で選定。東京だけでなく、全国レベルで網羅したものである。

 私は「カレー&スパイス」というジャンルのスペシャリストとして、この特集に参加させていただいた。

 スパイス使いを前面に押し出したカレー、つまりはインド料理をはじめとしパキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカも含めた「南アジア料理」から、日本にもある、インドカレーにインスパイヤされたオリジナルカレーまで、選考にあたってのデータベースとした。さらには、編集部からのリクエストとして、「長年通っているひいきの店のほか、ここ1年ぐらいにオープンしたフレッシュな店でおすすめをいくつか挙げてほしい」とのこと。

 昔から通っていたり、そうは足を運ばないものの、自分の好きな店を選ぶのはそれほど難しくない。たいへんなのは「フレッシュな店」である。

 はっきりいって、南アジア料理系、オリジナルスパイスカレー系とも、世間で評判の新店は、すでにこの夏、各グルメ雑誌やネットで、一通り紹介されている。しかも、世間で評判でも、私にとっては感動のない味のことはしばしばだ。

 手垢のついた店はイヤだし、新奇であってもうまくなければ意味がない。
 かなりハードルは高かったが、幸運にも優良な店が指名されずに残っていた。

 そうした隠れ名店を今回紹介した。くわしくは本誌をご覧いただければ、わかる。

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私のページ以外も、なかなか興味深いラインナップが並んでいる。

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「カレー以外でも、おすすめがあれば教えてほしい」との編集部からのリクエストに応えたら、特集のトピックが増えた。「食の賢者53人が推薦する2018年を代表する店」。私は学生時代から縁の深い街、高田馬場にある、ちょっと珍しい店を推薦した。

 昔、西荻窪で多国籍料理店のシェフをやっていた頃、オープン3か月ぐらいでHanako誌の取材を受けた。無論「カレーのおいしい店」としてだったが、掲載後ものすごく忙しくなり、同誌の影響力のすさまじさに驚いた記憶がある。

 今回の掲載店の幸運を祈りたい。

《このブログを書いているときのBGM》
SAMANTHA FISH『CHILLS AND FEVER』(2017)
 日本でどの程度の知名度かわからないが、黒人音楽をリスペクトし、ナイスな音楽をクリエイトする彼女はカッコいい。1989年生れで、今年30才。
https://www.youtube.com/watch?v=JX9tDz4rwmE
 唄、ギターともにイイ。

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12月某日

 都内西荻窪にあるインド&スパイス料理教室「サザンスパイス」の12月スケジュールは、だいたいこんな感じ。

 今月は、クリスマス、年の瀬、そしていよいよ大みそかという、正月に向け否が応でも盛り上がる一か月。レッスン内容やご紹介するレシピについても、そうした色合いを意図的に反映させてある。
 結果、ベジタリアンよりノンベジ。どちらかといえば、見た目も想像しにくい南インドより、どこか見たこと聞いたことのある北インド。さらには、スパイスや特殊なものも含めた食材の調達利便性でも、北が有利と思われる。

 そうした中、新企画として先月突如立ち上がったのが、【イチから始める南インド料理(ビギナーも名人になる新企画)】である。

 この講座、基本的に毎週火曜日夜7~10時で設定している。今は立ち上り時期なので、当面ある程度レシピのストックを稼ぐまでは、極力毎週レッスンを異なる料理を取り上げる予定だ。

 今月はとりわけ11日がおすすめ。南インドのカレーのうち、最も有名、そして最も本場ぽく仕上げる際の難易度が高いと思われる「サンバル」を取り上げるからだ。もちろん1回習ったからといって、すぐにうまくできるという訳でもない。だからサンバルについては1回だけではなく、今後もしつこく取り上げていく。

 そのほか、地域別料理では、今月ベンガルを取り上げる(5日夜と21日午前中)。メニューはメインが「マスタード・フィッシュカレー」だ。また、8日「スパイシーカフェ開業指南講座」の中でもヨーグルトがベースのベンガル魚カレーである「ドイ・マーチ」を調理する。

 おめでたいときに欠かせないビリヤニも今月は登場頻度が高い上、内容も盛りだくさんだ。
 中でも、炊飯器で炊くレシピは手軽で味もよく、人気が高い。

 ほかにも、魅惑のレシピ多数。皆様のご来場、お待ちしています。

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 「マトン・ペッパー・フライ」。ドライに仕上げたもの。

《このブログを書いているときのBGM》
ELMORE JAMES JOHN BRIM『WHOSE MUDDY SHOES』
 中学生のとき、生まれて初めて買った黒人ブルースのレコード。エルモア目当てだったが、ジョン・ブリムが予想以上によかった。今もCDは愛聴盤だ。
https://www.youtube.com/watch?v=CkF8TUEY7OM
 ヴァン・ヘイレンもデビュー盤でカバーしたジョン・ブリムの名曲
https://www.youtube.com/watch?v=m8xVyr5mzg4
 エルモアのロッキンブルース。これまた名曲で、クラプトンもカバーしている。

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