カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2017年09月

9月某日

 東京・西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の10月レッスンスケジュールはこんな感じだ

 いきなり1日は南インドの軽食「ウプマ」の特集。

 6と7日は8月にやって好評だった「ひとつのスパイスから料理が広がる スパイスセッション」カレー・リーフ編試食メニューの再現。生カレー・リーフの入手がそろそろ厳しくなる時期だ。当分、できない企画といえる。
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 8月「スパイス・セッション」時のプレート

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 21日の「スパイシーカフェ開業指南講座」では「エッグ・ポリヤル」も取り上げる予定。

 そのほかもいろいろ。
 どんどんご参加いただきたい。申込みやお問い合わせは下記「サザンスパイス」並びに「誰も知らないインドカレー」の各サイトからどうぞ。

《このブログを書いているときのBGM》
T-REX『GREATEST HITS』
 9月30日はマーク・ボランの誕生日。
https://www.youtube.com/watch?v=w_vNID36cBs

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!

★個人サイト『誰も知らないインドカレー』からも、「サザンスパイス」レッスンスケジュールや参加申込みは可能!





★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

9月19日

 この日は朝食後、コーチンからより南に下った「バックウォータークルーズ」(水郷地帯の周遊。豊かな自然のほか、現地の皆さんの暮らしぶり、パームシュガーやヤシ酒づくりなども観られる)でも有名なアレッピーに向け出発。アレッピーの名店でランチをいただいた後、やはりリゾート地として有名なクマラコムに移動、夜はゴージャスなリゾートホテルでゆったりしていただく予定。

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 アレッピーのバックウォータークルーズ。中にはベッドや風呂、そしておかかえシェフつきの厨房機能も備え、宿泊しながら周遊できる、豪華なクルージングもある。

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 左下は、「マルチ・グレイン・ポンガル」。ふつうは米とムング・ダールでつくる「ポンガル」を雑穀やムング以外の豆(モスビーンズ)で仕上げている。
 その右は、セモリナの炒りゆで蒸しの「ラヴァ・ウプマ」。
 さらにその右にモスビーンズの「スンダル」(ココナッツやスパイス、ハーブで短時間炒めた「温サラダ」的一品)。
 右上は「ココナッツ・チャトニ」。定番だ。
 で、ちょっと驚いたのがその左にある「ベジタブル・マッパス」。
 ケーララを代表するカレーの1つだが、私は「たっぷりのコリアンダー・パウダーとココナッツ・ミルクで味つけする」と教わった。ところがこれは、ココナッツ・ミルクたっぷりではあるが、コリアンダーはあまり感じられない、というよりまるで入っていないようにも思われた。

 インド料理の魅力の1つに、集約あるいはタイプ化されにくい、多種多彩な個性の集積で成り立っている点が挙げられると思う。
 つまりはバリエーションや例外がやたらと多いというわけだし、「カレー」を筆頭に、料理ごとの定義にも難儀しやすい。

 それを浅薄な知識や経験のもと中途半端に集約し、貴重で実は豊富なバリエーションや例外に言及・関知せず、いい加減に最大公約化し、わかったようなつもりになっている輩は、日本のカレー系食品製造販売業界、外食業界、そしてメディア関係者に少なくないと思われる。

 そんなことを考えつついただく「ベジ・マッパス」は、軽い食べ口とは裏腹に、私の舌から脳へと続く記憶の回路に強烈なインパクトを与えてくれた。こういうことがあるから、現地主義丸出しで本場を渡り歩くことがやめられない。

《このブログを書いているときのBGM》
PETER GREEN『THE END OF THE GAME』(1970)
 フリートウッド・マックの創始者にしてイギリス屈指のブルースプレイヤーながら、薬と宗教団体への依存から音楽界からいったんドロップアウト。ギターと無縁の貧困の中再発見され、奇跡的なカムバックを果たしたギターマンの初ソロアルバム。絶好調時の緊張感が維持できず、垂れ流しのような音の連続だが、そこもまた気持ちイイ。
https://www.youtube.com/watch?v=5ev9voQFax8

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9月18日

 南インド・ケーララ州コーチン最後の夜は、トップクラスのホテルのダイニングを訪問。かつて、ダンチュウdancyu誌2007年のカレー特集号で、水野仁輔さんと私の2人組が現地取材した「カジノホテル」である(メインテーマの「チキンカレー」のほか「チキン・ビリヤニ」や「タンドゥーリ・チキン」「バター・チキン」など、多彩な美味を、コーチンとデリーを舞台に数多く紹介した)。

 あれから10年、その間にも何度かこのホテルにはお邪魔しているが、ツアーで伺うのはこれが初めて。思わず期待で胸が高まった。

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 またも登場の「ミーン・モイリー」。たしか2007年には、シェフに実地指導していただいた。

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「ケーララ・チキン・ロースト」。定番ともいうべき、安定感あふれる美味。

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 キャベツやニンジン、インゲンに似た豆などをココナッツ炒めした「トーレン」。こういう家庭的な美味につい惹かれてしまう私。

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 いろいろな野菜をココナッツや挽き割り豆などと煮込んだ「ケーララ風クートゥカレー」。タミルナードゥとは少し異なる味わいがいい。

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 カボチャの「エリセリ」。ローストしたココナッツの果肉が味の決め手。

 スターターからスイーツまで、20種類以上の料理をツアー参加者全員で満喫した。

 宿泊先としても超一流のリゾートホテルだ。たまにはプライベートでのんびりしたいと思った(当分無理か?)。

《このブログを書いているときのBGM》
WEST BRUCE AND LAING『WHY DONCHA』(1972)
 南インドにきて、なぜかマウンテン関連の音をやたらと聞いている。これはレズリー・ウェストが一時期パパラルディと別れ、ジャック・ブルース、マウンテンのドラムだったコーキー・レイングと組んでいたヘビーなトリオのせかんどあるばむ。新しさはまるでないが、クリームとマウンテンの合体はそれなりにスリリングだ。
https://www.youtube.com/watch?v=yMV2he9HhAU&t=1358s
 随所でレズリー・ウエストの弾くネバッコいスライドがいい味を出している。

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9月18日

 南インド、ケーララ州コーチン。早朝まで雨だったが、ラッキーなことに9時頃には晴れ間も。

 滞在していた「ゲイトウェイ」ホテルの朝食に「マサラ・ドーサ」をいただいた後、近くのマーケットエリアを「インドツアー2017」参加者全員で散策。

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 現地の一般家庭にある薄めのドーサ用鉄板(タワ)で焼いたようなイマイチさが、かえって印象的な「マサラ・ドーサ」。

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 エルナクラムの「ブロードウェイ」地区にあるマーケットエリアにはスパイスショップも少なくない。

 ランチに、コーチンでも最も活気あふれる大型商業施設とし有名な「ルルモール LULU MALL」内にあるレストラン「パラゴン PARAGON」を訪問した。

 ケーララ州北部のグルメタウン「カリカット」をベースに、ドバイなどでフードビジネスを成功させ、勇躍地元であるケーララ各地にも店舗を複数構える人気店だ。

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 前日の朝食、ランチ、ディナーとすでに3回食べているケーララならではのフィッシュカレー「ミーン・モイリー」。今回これまでの中で、最も私の好きな味だった。

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 これまたケーララならではの「マラバール・パローター」。織り込み生地にミーン・モイリーのココナッツ風味カレーソースが絡んで美味。

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 小タマネギのタマリンドペッパーカレー、「ウーリ・ティール」。今回のランチ中、最も美味という意見が目立った。

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 この日オーダーした料理の数々。

《このブログを書いているときのBGM》
JIMI HENDRIX『ELECTRIC LADYLAND』(1968)
18日が命日だった。
https://www.youtube.com/watch?v=TLV4_xaYynY

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9月20日

 昨日の午後3時過ぎに「インドツアー2017」(南インド・コーチン、ポンディチェリ編)でチェックインした超高級リゾートホテル。
 残念ながら、本日早朝5時半(日本時間9時)にはチェックアウトし、コーチンに向かう。午前11時、コーチン空港からタミルナードゥの州都チェンナイへ。そしてチェンナイでランチの後、さらに南にあるポンディチェリに向け専用バスで4時間ほど走り、夕方には元フランス領なポンディチェリの持つエキゾで個性的な魅力にハマッてみる。これが本日の旅程である。

 ちなみにただ今、こちらの時間で午前3時半。先ほど目が覚めたら、外はドシャ降りの雨。荷造りしないと間に合わないな。もう寝られないだろうし、困ったものだ。

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 窓ガラスの向こうは部屋専用のプールだが、入りそこねた。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ROLLING STONES『LET IT BLEED』(1970)
 南インドで聴くこの時代のストーンズ、やっぱりイイぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=RbmS3tQJ7Os&pbjreload=10
 ツェッペリン4枚目の「BLACK DOG」、IGGY AND THE STOOGES『RAW POWER』の「SEARCH AND DESTROY」などと並び、「アルバムA面1曲目のインパクト大賞」を差し上げたくなる。イントロからゾクゾクするカッコよさ。

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