カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2015年10月

10月27日

 東京・西荻窪にある「スパイス」をテーマにしたクッキングスタジオ「サザンスパイス」の11月スケジュールは以下の通り。


 注目のレッスンをピックアップしよう。
7日(土)は恒例の「スパイシーカフェ開業指南講座」。
【スパイシーカフェ開業指南講座 ちょっとユニークな南インド料理集 11~17時】
1.カレー・リーフ・コリアンダー・チキン
 カレー・リーフと香菜たっぷりのカレーソースで煮込んだチキンカレー。
2. カレー・リーフ・コリアンダー・ライス
 カレー・リーフと香菜をたっぷり絡めて仕上げるミックス・ライス。
3.チェティナッド風ナスの白ゴマカレー
 白ゴマ、カシューナッツ、ココナッツ・ミルク、酢などのマサラで煮込むスペシャルな野菜カレー。
4.薬膳ジンジャー・ラッサム
 特に風邪やのどの痛み、体がだるいときなど、効果が期待できるスープカレー。
5.たたきごぼうのポリヤル
 ごぼうとスパイスの相性は、意外なくらい良好。今回はスパイス炒め蒸しにします。
6.屋台風チャイ
 ガブガブ飲めるよう、ミルクたっぷりのホテルタイプとはレシピを変えました。
★受講料、10、800円
★開業予定者はもちろん、インド料理のレパートリーを広げたい皆さんなど、初心者も含め、全国より多くの方が受講しています。

 一部の生徒さんに1日(日)に開催予定と伝えたが、前日「インドの居酒屋」で準備が手薄になるなどの理由から、この日に開催とさせていただくこと、お伝えしておく。
 この日のメインはやはり「カレー・リーフ」がキーワードの2品か。
「ナスの白ゴマカレー」も、白ゴマとカシューナッツのペースト、酢、ココナッツ・ミルク、ガラム・マサラなどがカオス的に入るユニークな一品でおすすめだ。

 ビリヤニのレッスンを8日と15日に。前者は南インドのチキン・ビリヤニ、後者は南インドの野菜ビリヤニ「ビリンジ」。どちらも超おすすめである。

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 生米から炊き込む南インドのチキン・ビリヤニとつけあわせのパチャリ。チキンの風味やスパイスの香りが浸み込んだご飯が格別の味わい。

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 以前、大阪の料理教室でレッスンした「南インドの野菜ビリヤニ」、そして「マサラ・ワダ」「チャトニ」「パチャリ」「パパダム」。バナナの葉皿を含め、ほとんど現地の仕様と同じというディープさ。

 3日には「サモサ」のレッスン。

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 皮から手づくりするサモサ。ぜひ、覚えていただきたい。

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 サモサにヒヨコ豆カレーやヨーグルト、チャトニなどをかけた「サモサ・チャット」。これに似た一品も当日レッスンする予定。

「インドカレーベーシック」はキーマカレー、ダールカレー(18と27日)、ガラム・マサラ(6日)。ビギナーの方、大歓迎である。

 ほかにもいろいろ、皆さんのおいでをお待ちしている。
《このブログを書いているときのBGM》
LITTLE FEAT『FEATS DON'T FAIL ME NOWI』(1974)
 邦題『アメイジング!』。それまでにない独特の音楽に、日本の田舎に住んでいた中学生の私はブッ飛ばされた。リーダーのローウェル・ジョージはシタールや尺八も習っていたという。さすがだ。
https://www.youtube.com/watch?v=lvelsr9vHhI
 ベースやパーカッションは元ディレイニー&ボニーのバックで、デュエイン・オールマンともいっしょにやっていた。そう考えると、ローウェル・ジョージのスライドも、さらに味わい深く聴こえる。

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10月11日

 南インド流のマトンカレーをクッキングスタジオ「サザンスパイス」でレッスン。

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味の決め手は、数種類のホール・スパイスを空炒りしてから挽いてつくる特製「マトンカレー用マサラ」。
 パウダー・スパイスだけでは醸し出せない奥深い香りが、マトンやラムならではの風味を引き立て、バツグンな味わいに仕上げてくれる。

 今度の火曜日27日の夜、再び同じメニューのレッスンを行う。よかったら、ぜひどうぞ。

★クッキングスタジオ「サザンスパイス」10月のスケジュール
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/southern%20spice%20cooking%20class%20oct%202015.html

《このブログを書いているときのBGM》
JOHNNY WINTER AND『LIVE!』(1970)
 リック・デリンジャーがギター、ボビー・コールドウェルがドラムスという最強編成によるライヴ名盤。
https://www.youtube.com/watch?v=Yx4ceDIsVJg&feature=youtu.be
 おそらくリックもソロをとっているはず。

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10月11日

 前回レポートの続き。

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 ヒツジ・ハチノスのボイルにニンニクだれを添えたもの。ハチノスはくさみなし、弾力と歯応えが心地よく、たれとの相性もバツグン。内臓好きはトライするべき一品。

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 ヒツジレバーの冷製。これまたくさみがなく、しかも濃厚なうまみ。ビールそして紹興酒にピッタリ。

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 クミン・シードの利いた串焼きも美味。左がヒツジ、右はビーフ。
 新大久保の「千里香」あたりよりもアッサリとした感じで、スパイスも控えめだが、これはこれで美味。

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豚を食べないイスラーム料理なので、チキンのソーセージを串焼きに。

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 ヒツジとエビの炒めもの。材料の組み合わせが新鮮というか、変わっているのでオーダーしたが、ヒツジ肉の軟らかさとジューシーな仕上がりに感激。プリプリしたエビも美味。

 ほかにもあれこれオーダーしたが、どれもイケた。個人的には、生野菜もおいしい前菜類と、内臓も含め充実したヒツジ肉使用のメニューに集中してアプローチしたい感じ。

 来ているお客様も中国、インド、イラン、それにマレーシアなどのイスラーム教徒が多く、国際色豊か。

 また一軒、錦糸町に定期的に通うべき店が増えた感じ。ともあれ、また行こうと思う。

《このブログを書いているときのBGM》
MADURAI SOMU 『CLASICAL LIVE CONCERT』
 たまには、南インド古典音楽を。これは往年の名ボーカリストのライヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=o3kz45FzWic

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10月11日

 私の命名した「正しい舌の会」で、友人たちと錦糸町「東京穆斯林飯店 (トーキョームスリムハンテン)」へ。

 たいへん読みにくい漢字の店だが、豚肉なしのイスラーム中華料理の専門店である。

 メニューを見ると、牛や鶏よりも「羊肉」が先にあり、しかも充実している。点心や串焼きも羊肉のものが目立つ。これは期待できそうだ。

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 押し豆腐のあえもの。西安料理かな。しっかりした食感と塩ベースのタレによる飽きのこない味つけでイケる。

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 ピーマン、ネギ、香菜のサラダ。これまた塩ベースのドレッシングがバツグンで美味。ひとり一皿イケそうだ。

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 ジャガイモの千切りあえ。この店、野菜料理のスターターがいずれもおいしいことに気づく。うれしいことだ。

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 羊肉の水餃子。ジューシーなスープ入りなので、一口で食べるのがよい。

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 羊肉の焼売。ほとんど小籠包で、これまたジューシーなスープ入り。せいろもカッコいい。

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 名物のひとつ、羊スペアリブのスペイン焼き。なぜ「スペイン焼き」なのか知らないが、クミン・シードが大量にトッピングされ、スペアリブはホロホロの身ばなれのよさ。どういう調理法なのか、これまた知らないが、とにかくウマい。

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 ボケた写真で申し訳ない。ラムのタン炒め。ヒツジのタンがトロトロと軟らかく、味つけもイイ。

 宴はまだ続く。

《このブログを書いているときのBGM》
BEDLAM『BEDLAM』(1973)
 第2期ジェフ・ベック・グループ解散後、コージー・パウエルがごく短期間やっていたヘビィなブルースロックバンドの唯一のアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=P1kJXy8Y0cE

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10月20日

 今月、刊行された『インド映画完全ガイド マサラムービーから新感覚インド映画へ』(松岡環さん監修 世界文化社)に、「インド映画でインド料理を堪能する喜び」という文章を載せていただいた。

 この本全体の企画監修は、インド映画評論の第一人者である松岡環さん。したがって執筆陣もそうそうたるメンバーが目白押し。そんな中、食関係で私が書かせていただけたのは、たいへん光栄なことだ。

 書きたいこと、書けることは山ほどあったが、最近のインド映画では個人的に最大の収穫である『めぐり逢わせのお弁当』をメインに『スタンリーのお弁当箱』『マダム・イン・ニューヨーク』など、本書の副題にある「新感覚」なインド映画にスポットライトを当て、食の面から見た魅力について語った。

 総合芸術、総合エンタとして優れた映画を知ることは、社会や文化を理解することでもある。インド料理のみならず、何かしらインドに興味を持つすべての皆さんには、ぜひ書店で手に取っていただきたい。そんな一冊である。

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《このブログを書いているときのBGM》
MOUNTAIN『FLOWER OF EVIL』(1971)
 今聴いても気持ちイイ、ブルージーなアメリカンヘビーロックの傑作。
https://www.youtube.com/watch?v=kmha80d1cac
 かつてアルバート・キングも絶賛したというレズリー・ウェストのギター、イイ音している。
 

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