カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2015年07月

7月30日

 このたび刊行された『プロに学ぶ新カレー教本 MODERN CURRY COOKBOOK FOR PROFESSIONAL』(旭屋出版)の巻頭特集「カレーづくりのためのスパイスの知識と調理テクニック」16ページの監修と料理制作を担当した。

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 表紙のミールスは「エリックサウス」。

 スパイスの種類や特徴などエスビー食品さんにも協力していただき、わかりやすく多角的に解説。スパイスのブレンドテクニックなども、プロアマ問わず役に立つはずだ。特にスパイスの「焙煎」については、多くの日本人が間違った認識を持っているはず。きちんと読み込むといいだろう。

 今回最大のウリは「人気のマサラ・ミックススパイス研究」か。自分でいうのも何だが、おそらく、日本では私以外、きちんと書けないと思われる内容だと思う。

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 特集ページの冒頭。

 もちろん、人気のインド系レストラン、カレー店も多数登場。
「アジャンタ」の先輩である増田さんの「千葉検見川シタール」、私の友人でもあるラヒームさんの「西荻窪ラヒ・パンジャービー・キッチン」など、おいしいと評判の店の名物メニューのレシピが載っているのは貴重だろう。

 また、従来のプロ向けカレー教本に比べ、タイやマレーシア、シンガポールなど東南アジア系の店舗が数多く紹介されているのがユニーク。タイの「ゲーン」は正確にはカレーではない、というような意見はここではいったん置いておき、日本におけるエスニックカレーの多様性を楽しもう。

 プロ向けの本ではあるが、記述は平易で、アマチュアの皆さん、特にカレービギナーの方でも、十分堪能できると思う。

 カレーづくりを楽しむ方なら、まずは「買いの一冊といえよう。

《このブログを書いているときのBGM》
ALBERT KING『BORN UNDER A BAD SIGN』(1967)
 サイケ&フラワーな67年にリリースされたモダーンブルースの名盤。
https://www.youtube.com/watch?v=_q9zl9N2Vss

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7月某日

 都内西荻窪のクッキングスタジオ「サザンスパイス」、8月のレッスンスケジュールは以下のアドレスをどうぞ。


 まずは8日、西新橋にあるフレンチベースの現代青森料理(青森の食材を使い、調理術はフレンチベース)の人気店「ボワ・ヴェール」で料理とインド古典舞踊を絡めたイベント「インド☆インド☆インド!」を行う。
 私は7~8品のインド料理を提供する予定。さらにはボワ・ヴェールの敏腕シェフ、川口かずのりさんとコラボで、オリジナルの強烈なメニューもお出しする。

★イベント情報はコチラ
★お店のHPはコチラ

 10日からお盆あたり、午前中のレッスンを増やした。ふだん来れない方、ぜひどうぞ。

 そして15日、「インドの居酒屋」復活だ。食べ放題、飲み放題、おみやげ付きであるが、品数や内容を考えれば、自分でいうのも何だが、安いと思う。

 22日の「スパイシーカフェ開業指南講座」は南インドのチェティナッド料理、30日の「スパイシーカフェ開業指南講座」では北インドやパキスタンのパンジャーブ料理で重要なミックススパイス「カライ・マサラ」をそれぞれ特集する。どちらもインド料理ファンは要チェックだろう。

 そのほか、定番のバター・チキン、最近大人気のチキン・コフタ・マサラ(鶏肉団子のカレー)なども盛り込んでいる。

 皆さんのご応募をお待ちしている。

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 知っているようで案外知られていない、おいしい「ビンディ・マサラ」のつくり方、6日と21日に体験可能だ。

《このブログを書いているときのBGM》
AL KOOPER MIKE BLOOMFIELD & STEPHEN STILLS『SUPER SESSION』(1967)
 昨日が誕生日の故ブルームフィールドにちなんで。
https://www.youtube.com/watch?v=UHFPVOEKEfA

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7月29日

 南インドを代表するカレーの1つが「サンバル」だ。

 野菜入り豆カレーと訳されることが多いが、その種類や味わいは実にさまざまで、南インド料理の奥深さを体現している。

 中でもユニークなものの1つが、ヨーグルトをたっぷり使った「モール・サンバル」だ。

 インドでは体の熱を取り、代謝を整えるといわれるヨーグルト、まさに、夏に多く食べるべき食材の代表である。

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 通常のサンバルとは見た目も違う。食べると、野菜や挽き割り豆の風味、スパイスの香りとヨーグルトの味わいがよく合うこと、実感できるはず。ご飯にもよく合う。

 明日のクッキングスタジオ「サザンスパイス」では、このモール・サンバルをフィーチュアしたレッスンを実施する。

【南インド料理 ベジタリアン 19~22時】
1.モール・サンバル(ヨーグルトベースの野菜入り豆カレー)
2.カボチャのポリヤル(野菜のスパイス炒め蒸し)
3.トマトとタマネギのチャトニカレー(辛くて、さめてもおいしい煮込みチャツネ)

日本だと、カレーにヨーグルトというと、仕上げに少しだけ混ぜ込むイメージだが、本場は違う。この場合、たっぷりとカレーに入れ、味わいの根幹を創り出す。

 ぜひ一度は味わっていただきたい。超おすすめなインドカレーの1つだ。

《このブログを書いているときのBGM》
ELVIN BISHOP『LIVE! RAISING HELL』(1977)
 直情的・突発的といわれるギターと味のあるボーカルが印象的な白人ブルースマンのライヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=BePz4N156-Q

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9月19日(土)~(日

 南インド料理のメインストリームである「タミル料理」の本場にして、超一流のホテルやレストランから庶民派屋台まで、ワイドなレンジで現地の味を満喫できるチェンナイ。

 タミル随一の食い倒れの街ともいわれ、チェティナッド料理ほかユニークな美味がこれまたあふれかえっているマドゥライ。

 ベンガル料理やスイーツはもちろん、ムガル料理などにも逸品が多い東インド最大の都市コルカタ(カルカッタ)。

 そして「カリム・ホテル」など、意外と泥臭い名店も多い首都デリー。

 南インドと東インドを結んで、多彩な食の魅力を一度に味わう欲張りなツアーもいよいよ明後日が締切。

 迷っている方、ぜひ参加するのがイイですよ。

★画像をクリックすると拡大可能な画面に。
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【インドツアーの資料と申込み用紙の請求先・問合せ】
「インダス インターナショナル」(株)
担当:ミシュラさん、前田さん宛
industokyo@indus-international.com

《このブログを書いているときのBGM》
DAVID T WALKER『PRESS ON』(1979)
 実は昔からかなり好きなギタリスト。
https://www.youtube.com/watch?v=KxvL4cgS3vA
 つっかかるようで流麗な独特のタッチ、野太いトーンのサウンドがカッコいい。ワウもいい。
 
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7月22~27日

 都内デパートの沖縄関連イベントとして最大級であろう、新宿伊勢丹「第21回めんそ~れ~沖縄展」が27日まで開催。

 私の知己である「やんばる畑人プロジェクト」の面々も出展。
 野菜や各種加工品、さらにはイートインもできる食事などで、東京にやんばるの風を吹かそうと、気合も十分のようだ。

 私が配合監修した「やんばるスパイス」も、今回、出展販売される。沖縄以外、基本的に流通していないので、これはゲットしていただくしかないだろう。

「やんばるスパイス」を使ったメニュー例を紹介しよう。

《レシピ》南インド風ポークマサラカレー
材料(4~5皿分) タマネギのスライス1.5ケ(300グラム)、やんばる産生カレー・リーフ1枝(なければ乾燥のもの、あるいは省略)、ジンジャー・ガーリック・ペースト(ショウガとニンニク同量のすりおろし)大さじ1、カットトマト缶1カップ、「やんばるスパイス」7グラム、自然塩 小さじ2、一口大にカットした豚肉400グラム、ココナッツ・ミルク100ml、サラダ油 大さじ3、水1カップ
【調理】
①直径20センチ程度の鍋にサラダ油を入れたら中火にし、タマネギのスライスとカレー・リーフを入れ、炒める。
②タマネギを軽く色づくまで炒めたら(約10分)、弱火にしてジンジャー・ガーリック・ペーストを加える。
③いい香りがしたらカットトマトを加え、少し火を強め、軽くつぶすようにしながら混ぜる。
④再び弱火にして「やんばるスパイス」と塩を入れ、軽く混ぜる。
⑤水1カップを加え、強火にして沸騰させる。
⑥沸騰したら火を中火程度に少し弱め、カレーソースが少しとろみを帯びるまで2~3分煮る。
⑦豚肉を入れ、肉の表面に火が通るまで、水を加えずに煮込む。
⑧豚肉の表面に火が通り白っぽくなったらココナッツ・ミルクを加える。
⑨沸騰するまで強火にし、沸騰したら弱火で肉が軟らかくなるまで煮込む。途中で水気がなくなりそうなら、分量外の水かお湯を少量ずつ差す。

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 カレーのほかにも、野菜や肉の炒めもの、シーフードのグリルやムニエル、焼きそば、サラダのドレッシングなど、幅広く使える。ラフテーやチャイに使ったのを、やんばるでいただいたが、それらも美味だった。

「やんばるスパイス」に限らず、全身で沖縄を感じ取れる催し、ぜひおいでいただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》
OTIS RUSH & ALBERT KING『DOOR TO DOOR』
 ふたりのモダーンブルースマンによるチェスレーベルのオムニバス
https://www.youtube.com/watch?v=o6pbVW5DamQ
 何といってもこの名曲。ボーカルとギターのテンション、超スローハンドなソロ、文句なし。 

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