カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2014年01月

10月31日

 この日は朝7時にホテルをチェックアウトし、バスでアムリットサルを出発。途中ハリアナ州の州都チャンディガルに寄りつつ、鉄道に乗り換え、列車でデリーに帰還という「移動日」日程。

 ホテルの朝食ブッフェは通常7時から。それを何とか6時30分オープンにしてもらい、腹に詰め込む。ただし火を使った料理は仕込みの都合上7時からしか出せないとのことで、ローフード系(?)なものを中心に物色した。

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 左は野菜サンド。マヨネーズぽいソースはあっさりとして、アンチマヨラーの私でもオーケー。
 右は緑豆挽き割りのスプラウト、スライスしたウリやダイコン、コールスロー風なサラダ(やはり見た目ほどマヨネーズぽくない)。

 あとは紅茶をいただき、朝食終了。

 途中、ロードサイドのドライブイン式「ダバ」(庶民派食堂)でランチをいただく予定。これまた楽しみ。
 
《このブログを書いているときのBGM》
JIMI HENDRIX『BLUES』(2010)
 ブルースマンとしてジミ師を見ると、やや淡泊で物足りないことも。あくまでブルースロッカーである。
http://www.youtube.com/watch?v=F_rRJIAQapg

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!



10月30日

 翌日の早朝、デリーに向けて出発するアムリットサル最後の夜。
 
 インドで最も有名なテレビシェフ、サンジーブ・カプールが経営する「イエロー・チリ」でディナー。

 アムリットサルにきて、いまだツアー参加者の皆さんが食べていない名物がメニューにあるので、すかさずオーダーした。

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 白身魚のスパイシーフリッター、「フィッシュ・アムリットサリ」。ビールやワインとの相性もバツグンなスターターである。

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 通常、衣はヒヨコ豆の粉であるペースンが主体でフワフワしているのだが、この店のはセモリナかパン粉のようなものも混ぜてあった。よりクリスピーな仕上がりで、これはこれでイイと思った。

 貴重な名物も制覇していうことなし。明日はデリーで食い倒れよう。

《このブログを書いているときのBGM》
THE BEATLESのホワイトアルバム(1968)
 ソロアルバムの寄せ集めみたいだが、やはりイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=F3RYvO2X0Oo
 クラプトンのソロもイイ。 

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1月某日

 今が旬の野菜といえば、ホウレンソウもその1つ。

 北インドでホウレンソウは「パラク」、カラシ菜ほか、青菜全般を指すのは「サーグ」という言葉。

 パニール(インドのカッテージチーズ)を入れた「パラク・パニール(サーグ・パニール)」はもちろんおすすめだが、カレー自体のダシというかうま味を満喫しやすい点で、ホウレンソウ入りチキンカレーの「サーグ・チキン」の方がビギナーにはつくりやすく、またおいしく仕上げやすい。

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 クッキングスタジオ「サザンスパイス」のインドカレーベーシック講座より。
 ミキサーにかけたホウレンソウは粗めにすりつぶし、水分は控えめ。これが大きなポイント。
 仕上げに少し生クリーム。ホウレンソウとよく合うのだ。

 ちなみに、青菜系のカレーは煮込めば煮込むほどおいしくなるといわれる(スピーディにサッと仕上げるカレーの多いインドのベジタリアン料理では珍しい)。
 去年の秋「インドツアー2013」で行ったパンジャーブの名物カレー「サルソン・カ・サーグ」(カラシ菜のカレー)など、かまどのおき火でトロトロ一晩煮込むのが、とりわけおいしいらしい。
 
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 「インドツアー2013」パンジャーブ~デリー編の現地料理教室で習ったときの「サルソン・カ・サーグ」(カラシ菜のカレー)。上にのっているのはチーズではなくバター。

 よく煮込めば、当然、色はあせる。日本のカレーファンには「ホウレンソウカレーは色鮮やかなのがおいしい」と考える人もいるが、それは間違い。退色して色が落ちるまで煮るのが、おいしい。

 日本のインドレストランの場合、生のホウレンソウではなく、冷凍の輸入ボイル済みホウレンソウを使う店も少なくない(缶詰を使う店も知っている)。おもにコスト面を考えてのことだが、やはり、生のホウレンソウがおいしいし、香りもイイ。これもまた覚えておこう。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ALLMAN BROTHERS BAND『THE FILLMORE CONCERTS』(1971)
 デッドとともに元祖ジャムバンドの1つとして聴いてみるのもイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=9eqSFMOZxeY
 動くDUANEに涙。

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1月20日

 3人の料理家によるアジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』、今年はよりアクティヴに活動しようとクッキングスタジオ「サザンスパイス」に集合し、打合せ。

 アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』は次の3人。

★ベトナム料理研究家 伊藤忍
http://www.vietnamfoodnet.com/
★タイ料理研究家 長澤恵
http://www.titcaithaifood.com/frame.html
★インド料理研究家 渡辺玲
http://www.southern-spice.com/index.html

 で、正式決定したことの1つが「3月から月に一度のペースで3人合同の料理教室を行う」というもの。

 くわしいインフォメーションはこのブログでもお知らせするが、おそらく12時からと6時からの1日2回入れ替え制で、定員は各12名程度。
 レッスンの進め方は実習ではなくデモ中心。
 毎回テーマ食材を決め、3人の各専門ジャンルから、それぞれ自慢の一皿を紹する。

 ちなみに3月のテーマ食材は「タケノコ」になる予定。

 というような話の後、皆で料理を用意し、プチ新年会へ。

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 調理中の伊藤さんと長澤さん。動きに無駄がない。

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 伊藤さんと長澤さんの料理。野菜が豊富で、調理法も多彩。いずれも現地を思い出す味わいだった。
 伊藤さんの料理→ベトナム北部風の生魚のあえものライスペーパー巻き
         白キクラゲのスープ
 長澤さんの料理→焼いたアジ、卵の衣で焼いたナス、ゆで野菜のガピディップ
         スパイス風味の生エビのたたき 生野菜添え         

 ここからはわれわれ3人のほか、新井薬師前で名店「泥酔割烹 柾」を営む真崎さんも参加。

★泥酔割烹 柾(まさき)
http://tabelog.com/tokyo/A1321/A132104/13035766/

 和食の達人、真崎さんだが、実はアジアンエスニックへの造詣も深い。もともと料理雑誌の企画でいっしょだった縁で、伊藤さんとの付き合いが一番長い。私はこれまで2度お会いし、店に伺ったのも1回しかないが、その凄腕と博識には唸るしかなかった。

 この日「サザンスパイス」のキッチンでつくっていただいた「カキご飯」と「ホウレンソウの白みそ和え」には感激した。
 プリプリのカキとこの上なくウマいご飯を堪能していたら「香菜といっしょに食べるとウマいですよ」といわれ、カキご飯の香菜のせをやってみたらバカウマ。既成概念は邪魔ということもよくわかった。

 で、私は「南インド風マトンカレー」「ナス、ダイコン、ニンジン、ピーマンのサンバル」「グリーンピースのプラオ」をつくった。

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 マトンカレー。トマトベースでココナッツ・ファイン入り。ガラム・マサラは不使用。香菜をかけて食べる。

 ベトナム、タイ、インドに日本食。どれも美味で、皆満足の宴は夜遅くまで続いた。

《このブログを書いているときのBGM》
SASS JORDAN『RATS』(1994)
 スティーヴィー・サラスが全面バックアップして制作された女性シンガーのアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=myXZSAQ_unY
 いかにもサラスな音。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!



2013年10月30日

 まだまだ終わらない「インドツアー2013」パンジャーブ~デリー編のレポート。

 プラオとはインド式炊き込みご飯で、ビリヤニとは異なり、基本的に生米を具材とともに炊飯するタイプのもの。サフランなどもふつうは入れず、よりカジュアルだ。

 この日、インド北西部パンジャーブでとりわけおいしいグリーンピースをたっぷり入れた炊き込みご飯「プラオ」を習った。

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 タマネギとグリーンピースなど具材の野菜を炒める。

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 バスマティ・ライスを浸水させ、白くなったら水切り。

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 米も入れて炒めてから水を加えてボイル。水の量は米の2倍。この大量な水加減もポイントの1つ。

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 フタをして蒸していく。

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 できあがり。香りのいいご飯はパラパラとして、しかもふっくら。カレーを添えず、これだけでもウマい。

 ビリヤニよりもシンプル。けれどもおいしいのは同じ。いいレッスンだった。

《このブログを書いているときのBGM》
JERRY GARCIA『COMPLIMENTS』(1974)
 秀逸なカバーの多いソロアルバム。ジャケットもイイ。

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