カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2013年04月

4月某日

 食品会社の開発スタッフ向けの料理教室、今回は「豆カレー」がテーマ。

 豆カレーは大別すると「ダールカレー」系とそれ以外に分類できる。それらをノンベジも含め、7種類、調理実習した。

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 一番下から、時計回りに
・ダールカレー(ムング・ダール)
・ダールタルカ(揚げタマネギのダールカレー)
・皮つき緑豆のカレー ショウガ風味
・カダラカレー(南インドのヒヨコ豆カレー)
・ロビアガッシ(南インド、カルナータカ風黒目豆のスパイス煮込み)
・南インド風チキンとチャナ・ダールのカレー
・キーラパップー(昨年の『LOVE INDIA 2012』で私が作った、南インドのホウレンソウ入りダールカレー)

 若手スタッフの皆さんは飲み込みが早く、すでにこちらからレシピを提供すれば、巷のインドレストランよりもおいしくインドカレーを調理できるくらいの腕前に達している感じ。素晴らしいことだ。

 これらの成果は今後、新製品という形で世の中に出るはず。これまた楽しみである。

《このブログを書いているときのBGM》
EDGAR WINTER GROUP『SHOCK TREATMENT』(1974)
 70年代アメリカンハードロックの大傑作にして、ブルーアイドソウル的名盤でもある。捨て曲なしで全部が素晴らしい。発売当時、日本ではグラムロックで売り出されたのが、今考えれば変。
 http://www.youtube.com/watch?v=esj5EuBEmuA
ベーシスト、ダン・ハートマンのカッコいい作品で、ボーカルも彼。たいへんな才能の持ち主だったが、残念ながら故人。

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4月某日

 先日、西荻窪「シタル」でテイクアウトの際、品ができる間、オーナーが「これ、新メニューなんですが、召し上がりませんか」とすすめてくれたのが、ラッシーにインド製ラムを入れた「ラムラッシー」。

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 見たところ、ふつうのおいしそうなラッシー。
 ひと口飲むと「オゥッ、いいなこれは」
 で、続けてグビグビ飲み干すと、いい気持ち。

 インドのラムはおいしいので有名。特に「オールド・モンク」という銘柄が美味で、以前はよく現地で買って、おみやげにもした。

 そんなインドのラムにラッシーが合体したのだから、これは危険。でも飲みたい。これはいい。

 ちなみに「ラムチャイ」というのも、ちょっとヒップな日本のインドレストランやネパール系レストランのメニューで見かけるが、正直、あまり好きではない。別々に飲みたいと思ってしまう。

 日本のインドレストランでラッシー自体、ランチ以外はあまり飲まない私。
 これはディナー時いいと思った。

《このブログを書いているときのBGM》
EDGAR WINTER 『JASMINE NIGHTDREAMS』(1975)
 大ゴケした前作『謎の発光物体』の後、発表されたソロアルバム。これを彼の最高傑作とする人がいるのも頷ける名盤。ソウル、ジャズのミックスされたサウンドと曲作りが素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=OPjTnun2-EY

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4月某日

 おいしそうな有頭エビを見かけたので、かんたんにできるビールの肴に仕立ててみた。

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 南インド式の「プローン・フライ」。
 フライは揚げもの、つまりはディープ・フライではなく、炒めもののこと。

 タマネギ、ニンニク、ショウガ、トマト、ピーマン、青唐辛子、カレー・リーフなどを炒め、ターメリック、カイエン・ペパー、コリアンダー、クミン・パウダー、塩で味つけ。
エビを加えて火を通し、香菜をかければ完成だ。
ココナッツ・ファインをふりかけても美味。

 北インドでいう「マサラ」だが、もっとスピーディで手軽な感じ。もちろん無頭エビでもおいしいし、鶏肉、鮭やメカジキ、ラムチョップなどで作ってもイケる。

 よかったらお試しを(そのうち、サザンスパイスでもレッスンしようか)。

《このブログを書いているときのBGM》
『THE EDGAR WINTER GROUP WITH RICK DERRINGER』(1975)
 たしか邦題が『謎の発光物体』という最低なもので(ジャケットを見て、おそらく当時のCBSソニーのディレクターが考えたのだろうが、申し訳ないが「最悪」だと思う。そういえば、イギー&ストゥージズの『淫力魔人のテーマ』もCBSソニーだったはず。私にはすこぶる印象のわるい会社だった)、そのせいか、私もリアルタイムでは、全然いいと思わなかったアルバム。実際ビルボード100位にも届かない大不振作だった。しかし今聴くとイイ。ナイスなブルーアイドソウルという感じもある。
http://www.youtube.com/watch?v=k7RIwW8zFxY

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4月某日

 先日の東京ガス料理教室100周年記念特別レッスンに関連して、タイトルのようなサイトに「バター・チキン」のレシピが掲載されている。

★東京ガストロノミー~炎を使って100年後も伝えたいレシピ
http://home.tokyo-gas.co.jp/gastronomy/100recipe/index.html

 そういえば、先日の特別レッスン、応募者130名で当選18名だったそうだ。
 お会いできなかった方、申し訳ありませんでした。 



 ちなみに、私のバター・チキン関連レシピはほかにも
◆『夏カレー冬カレー』(大泉書店)
2種類の「バター・チキン」レシピあり
http://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/66494023.html

◆『市販のルウだけでごちそうカレー』(ぴあ)
ごく少数掲載した本格レシピの1つが「バター・チキン」
http://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/66154947.html

◆『旬のかんたんスパイスカレー』(アスペクト)
その名の通り、かんたんレシピ掲載
http://www.aspect.co.jp/np/isbn/9784757217898/

 などあるので、参考にされたい。


 そうそう。
 もともと、私の「バター・チキン」レシピのルーツはオールドデリーの超人気店「カリム・ホテル」の「バター・チキン」レシピである。

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 パンジャーブ料理の「バター・チキン」を、それとは異なる「ムガル料理」「イスラーム料理」の老舗が新解釈したのがカリム・ホテル流。
 この写真(本店で2007年撮影)では、上に青唐辛子とピスタチオ、メロンシードがのっている。これだけでも斬新だが、グレービー(カレーソース)の感じも通常のモノと異なる。生クリームが少なく、トマト多めだ。

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 こちらは「インドツアー2011」にて、ニザムウッディーンの支店でいただいた「バター・チキン」。メロンシードたっぷりで、やはりグレービーはトマト系。

 話題が脱線しているが、とにかくインドに行くといろいろなバター・チキンがあって、勉強になる。
 ぜひ現地でも楽しんでいただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》
ALBERT KING『LIVE WIRE BLUES POWER』(1968)
 25日が誕生日だったモダーンブルースマン(92年逝去)の傑作ライヴ盤。
http://www.youtube.com/watch?v=mkb2kH-yymU
 時代的にロックぽいパワーもあり、絶好調。スティーヴィ・レイ・ヴォーンへの絶大な影響も明白。

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4月某日

 インドで売られているモノを日本に持ち帰り、記録として写真に撮ってみた。

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 大きく見えるが、実に小さく、未確認だが内容量も1グラムとか、そんなものだろう。

 しかし、そんな量でちょうどいいだけに、余計に恐ろしい。値段は1ルピーだ。

 MADE IN JAPANとか100%VEGとか書いてあるのが、個人的には寒々しい。

 チキンコンソメやスープストック、ブイヨンの類はいっさい不要なのが、本場のインド料理のいいところ。

 インド料理は本来うま味調味料無添加、これは自慢していいはず。
 
 だから、その姿勢は断固として守っていきたいのである。
 東南アジアを席巻したAJINOMOTO、インドでの普及はもういいだろう。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ROLLING STONES『LET IT BLEED』(1969)
 ブライアン・ジョーンズからミック・テイラーへ。新時代の幕開けとなった名盤。
http://www.youtube.com/watch?v=SBva-z1AsGk
 A面1曲目として最高のインパクトがある曲。

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