カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2011年10月

10月某日

 無添加レトルトカレーで業界内で定評のあるメーカーの商品開発スタッフ皆さんへの月に一度の料理講習。今月は「本場のビリヤニ」を取り上げました。

 ビリヤニはインドの炊き込みご飯ですが、実はいろいろな作り方があります。
 ポピュラーなのはイスラーム式の重ね蒸しスタイル。硬くゆでたバスマティ・ライスをフライドオニオンとヨーグルトベースのカレーと鍋に交互に敷きつめ、蒸し上げます。
 それに対して、カレーと生のバスマティ・ライスをいっしょに水と共に炊いてしまうやり方も。これはいわばヒンドゥー式。他にもマトンやチキン、シーフード、野菜など材料ごとでレシピが変わったりします。

 今回はそんなビリヤニバリエーションを実習しました。

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 できあがったビリヤニ3種。左から、イスラーム式のチキンビリヤニ、ヒンドゥー式のチキン・ビリヤニ、南インドの野菜ビリヤニ(現地でビリンジなどとも呼ばれます)。ビリヤニ用のスパイスを入れたライタも添えました。

 本来なかなか難しいメニューですが、うまくできたと思います。今後の商品開発にお役立てできれば、うれしいものです。

《このブログを書いているときのBGM》
NINA HAGEN『OM NAMAH SHIVAY』(1999)
 タイトル通りインド色濃厚、というより、インドの宗教歌バジャンだけを歌っている2枚組CD(1枚はライヴ)。実は大インド系ミュージシャンなのです。かつて日本でも大人気だったこの方も、今や国内盤はほとんど廃盤。どうなっているのでしょうか、音楽業界。
http://www.youtube.com/watch?v=4ELsQ-OYQNA

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


 東京、西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」11月のレッスンスケジュールを少し変更しました。現時点では以下のような時間割です。


 諸般の事情で11月はクラスが少ないです。12月25日の「クリスマスパーティ」もはじめとして、お早目にお申し込みください。

 よろしくお願いいたします。

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2日と5日にレッスン予定の南インド風チキンマサラ。タマリンドとサンバルパウダーの入らない「サンバル」も要チェックですよ。

《このブログを書いているときのBGM》
ROBERT PLANT『BAND OF JOY』(2011)
 1曲目が意表を突くロス・ロボスのカバー。これだけでもこの作品がイケているというのはハッキリしたようなもので、最後までバッチリです。
http://www.youtube.com/watch?v=-LREVZSIcL8

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10月某日

 簡単にできて、本格的なインド料理店の味わいになる「オニオン・アチャール」をクッキングスタジオ「サザンスパイス」でレッスン。もともとは拙著『カレーな薬膳(晶文社)』等に作り方が出ています。

《レシピ》オニオン・アチャール=『カレーな薬膳』より
材料(4人分) タマネギ1ヶ、トマト1/4ヶ、ピーマン1/2ヶ、ショウガのみじん切り 小さじ1、塩 小さじ1/2、レモン汁 大さじ1
パウダー・スパイス カイエン・ペパー 小さじ1/4
【下ごしらえと調理】 
①タマネギは薄くスライスする。ふつうは水にさらさないが、辛味が気になる方はサッと一度水に放してからしっかり水気を切ろう。トマトは粗みじん切り。ピーマンは縦半分にしてから横方向の千切りにする。
②カットした野菜とショウガをボールに入れ、塩、レモン汁、カイエン・ペパーをふりかけたら、軽く手でもみこむようにして全体をよくまぜよう。
③タマネギがしんなりしたらできあがり。さらに少し時間がたって、全体がよくなじんだのもおいしい。室温でも、また冷やして食べてもオーケー。

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 どうぞ、お試しください。

《このブログを書いているときのBGM》
THE ALLMAN BROTHERS BAND『THE FILLMORE CONCERTS』(1992)
 永遠の名盤『フィルモア・イースト・ライヴ』の未発表テイク入り完全盤。ただしライナノーツと実際の内容が違っていて、私は一時激怒しました。しっかりしろよ、旧ポリドールの担当ディレクター。これもまた大名盤であることに変わりはありませんが。本日、私の尊敬するDUANE ALLMANの命日にちなんで聴いています。
http://www.youtube.com/watch?v=C6up076lSH8&feature=related
 昔、粗悪なタビングビデオしかなかった70年フィルモアの映像がデジタルの力で高画質に。私もアナログテープは持っていますが、こんなにクリアではありません。レコードよりかなり短いですが、いい演奏です。

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ご存じ、デレク・アンド・ザ・ドミノズの大名曲ですが、DUANE ALLMANなしには成立しなかった作品でもあります。

未発表バージョンでもフレットの上を飛び越えるスライドが駆け巡っています。


1971年10月29日、24才で亡くなったのは本当に残念でした(もう40年前なんですね。中学の時『フィルモア・イースト・ライヴ』を聴いて、その凄さにぶっ飛んだのが、ついこの間のようです)。

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10月某日

 金座の老舗カレー店「ナイルレストラン」で行われた『LOVE INDIA 2011』の打ち上げパーティ。気合の入ったインド料理の数々を楽しみました。

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 ケララ風ビーフフライ。ケララではイスラームやクリスチャンを中心にビーフを食べる人々が少なくあません。汁気の少ないマサラです。

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 ダールカレー。挽き割り豆のスパイス煮込み、インド人のソウルフードです。ややフライドオニオン気味のタマネギがポイントでしょうか。

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 チキン・コルマ。刻んだゆで卵も入っていました。いかにもイスラームな味わいでイケました。

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 戻りガツオで作ったケララ風のフィッシュカレーとバスマティのサフランライス。カレーの酸味が爽快でした。

 他にもチャパティやプーリなど。普段のナイル流インド風カレーとは大いに異なる、素晴らしい本格インド料理の世界を大いに堪能しました。

 ごちそうさまでした。

《このブログを書いているときのBGM》
IGGY POP『BRICK BY BRICK』(1990)
 プロデュースはドン・ウォズ。スラッシュ、デヴィッド・リンドレー、ワディ・ワクテル(リンダ・ロンシュタッドやジェイムス・テイラーのバックで有名なギター)など多彩かつ異色のゲストを迎えた名盤。
http://www.youtube.com/watch?v=6bLOjmY--TA&ob=av2e
 同作品でのB52'Sのケイト・ピアソンとのデュエット曲。

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