7月某日
本日はひさびさに辛口です。
最近、さる有名南インド料理店で食事をしました。有名インド料理店の日本人オーナーやカレー店のオーナー、食品会社のスタッフ等の集まる会合です。
おまかせで、いろいろなものをいただくコースでしたが、こういうときに店の、とりわけオーナーのセンスやキャラクターがよく表れるものだと実感しました。
この日の場合、なぜか野菜料理(カレーや炒め物など)がほとんどなし。マトンのドライな炒め物と、こちらのリクエストによるマトンカレー、チキンの炒め物が2種類とさらにチキンカレー系のメニューが複数。エビの「ワルワル」らしき揚げ物もありましたが、人数分なし。野菜の炒めやカレーも口にしませんでした(出てきた料理は皆でなかよくシェアするスタイルでしたので、おそらくまったく提供されていないのでしょう)。
ワダ、マサラ・ワダ、ドーサ、ラヴァ・ドーサ、イドゥリなどのティファンもいだきましたが、すべてココナッツチャツネとサンバルという同じものが添えられてきました。気の利いた店なら、シェフに命じて、異なるチャツネを入れさせたりしますね、きっと。
マトンやチキンのドライな炒め物を出すなら、私ならパローターでも添えるところ、ずっと白いご飯でした。確実に、白いご飯よりもパン類が合うメニューです。
イドゥリの表面がベチャベチャだったのも、気になりました。蒸した時の水蒸気がかかってしまったのでしょうが、私の場合、出す前にチェックするか、そもそもベチャベチャにならないように蒸します。
ご飯メニューも、レモンライスとタマリンドライスはなぜか日本米で作ってあり、白いご飯はタイのジャスミンライスでした。私なら、すべてジャスミンライスにします。
シェフやキッチンスタッフの技量という点も考慮すべきですが、マネージメントの仕方やちょっとした気配りでメニューバランスや食材の使用法は改善されたと思いました。
以前、この店で違うコースをいただいたときも、メニューバランスの偏りを意識しました(そのときも、南インドのライスメニューとティファンばかりがやたらとボリューム過多。日本人はカレーを数多くの種類食べたいお客様が多いはずなのですけどね)。
「南インド料理」という名前がカレーファンの間で認知されてきた昨今、実は日本の南インドレストランのレベルについて、最近かなりばらつきがあるなというのが、私の密かな思い、そして危惧でもあります。
インド料理に限らない話ですが、安くはないお金を払って食事をするのですから、しっかりとした満足の得られる体験をしたいものです。

パローターなどで食べたいチキンのドライな炒め物。2種類あったチキンの炒めのどちらも、肉がたいへん堅く、ジューシーさがないように感じられました。現地で食べるのとは違いますね。
《このブログを書いているときのBGM》
ローランド・カーク『ヴォランティアード・スレイヴリー』(1969)
盲目の天才プレイヤーによるジャズですが、全音楽ファンに聴いていただきたい名盤。
http://www.youtube.com/watch?v=-uRnvMwD6jM
ジャンルを超えていましたね。私も料理でこんなことをやれれば本望です。
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