カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2011年06月

6月30日

 都内西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の7月スケジュールです。


 諸般の事情から、当面かなりレッスンのコマ数を落としてあります。今後増加することもありますので、ときどきサイトをチェックしてみてください。

 最大の注目は16日(土)の「インドカレー名人講座」。7月6日発売の雑誌「ダンチュウ」カレー特集号に私が登場するに当たり、関連メニューをフィーチュアしてご紹介します。「25分以内に本格カレーを仕上げる」という「今日の料理」顔負けのライヴ感覚あふれる企画です。

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 ケララ風のエビカレー。27&31日を予定しています。

 それでは皆さん、教室でお会いしましょう。

《このブログを書いているときのBGM》
BAD COMPANYのデビューアルバム(1974)
http://www.youtube.com/watch?v=z4sKdiWlLR8&feature=related
 ポール・ロジャースはクイーンじゃないですよ。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!




 

 

6月27日(月)

 京王線高幡不動駅前から徒歩1分にあるインド料理の人気店「インド食堂アンジュナ」と併設店「多国籍居酒屋 となりのチャッポラ」で、当代一のシタールプレーヤー、ヨシダダイキチさんと、やはり日本をリードするタブラ奏者であるU-zhaanユザーンさんのジョイントライヴがあるので、出かけてきました。

 ヨシダさん、ユザーンさんのおふたりともインド音楽の第一人者としての活動はもちろんのこと、軽くそうしたフィールドは飛び越えていて、ロック、ポップ、コンテンポラリー、アバンギャルドなど、多彩でモダーンな音楽シーンでも活躍しています。私も2008年、青山CAYでのイベント「MASALA NO.1」でごいっしょさせていただき、そのステージに驚き、感動しました。

 おふたりの演奏を見、聴いていると、超絶テクニックに裏打ちされた素晴らしい音の洪水に飛ばされつつも、なぜかインドに縛られることなく、とても自由な気持ちになります。そこが何とも心地いい。インド音楽をぜんぜん聴いたことがない人でも、きっと彼らのライヴには惹きつけられるはずです。

 今回のライヴは同店でも初の試みとのこと。満員の大盛況でした。

 ライヴの前、日本を代表する有名インド料理店の日本人オーナーや日本人シェフ多数が同店に集まって、ミーティング。9月に日本カレー史に残るイベントを開催すべく、知恵を出し合いました。

 その後、スターターをいただいてライヴを楽しみました。

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 スターターの一つとしていただいた、沼袋「たんどーる」のオーナーシェフ、塚本さんの「小豆入りのポークキーマカレー」。本日はおつまみ仕様でドライにしたそうです。さすが「和魂印才」の達人、いつもながら、味と香りがバツグンなクリエイティブメニューに、私も含め、一同感心しきりでした。

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 アンジュナの「チキン・ピクルス」。珍しいですね、こういう料理は(沼袋「たんどーる」にも同名のメニューがあります。また私は「アーンドラ・チキン・ピックル」という別のメニューを、ときどきサザンスパイスでレッスンしたりします)。お酒にピッタリでした。

 ライヴの後、チキン、キーマ、ベジなどの特製カレーライスをチョイスしてオーダー。私は南インド風ベジカレーをいただきました。

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 ちなみに「アンジュナ」と「となりのチャッポラ」の藤井さんはアジャンタ時代の先輩、「たんどーる」の塚本さんは同僚。おふたりとも個性的な繁盛店のオーナーシェフとして活躍しているのは、私もうれしい限りです。

 準備はたいへんでしょうが、また「アンジュナ」でライヴ、やってほしいですね。最高な夜でした。

《このブログを書いているときのBGM》
LED ZEPPELINのファーストアルバム(1969)
 ジミー・ペイジの代表的インド風チューンといえば、やはりヤードバーズの「WHITE SUMMER」とこのアルバムの「BLACK MOUNTAIN SIDE」が思い浮かびますね。
http://www.youtube.com/watch?v=wrvfMSYNqBg

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6月某日

1970年、フィルモアでのライヴ。
あの大きなギターのはずのフライングVが小さく見える2mの巨体から繰り出される、暑苦しいチョーキングにノケゾッてください。


全体にどこか煮え切らない感じも、風通しが悪く、妙に暑苦しいというべきでしょうか。

生前「ポップブルースマン」といわれたりして、評価が必ずしも高くなかった人ですが、こういう白人の若者相手のステージングを見ると、何となくわかるような気もします。

その一方、スティーヴィ・レイ・ヴォーンはじめ後輩諸氏から慕われた実力もまた折り紙つき。

ウーム、私にとっても微妙です、この方の評価は。

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6月某日

 前にもお知らせしましたが、私が監修したカレーをJRエキナカ施設で食べられます。

 純正インド料理ではなく、あくまでおいしいカレー。これがポイントですよ。

 中央線立川駅の「エキュート立川」にできた「ハピ・マルシェプチ」というショップ、全国の新鮮野菜や果物、沖縄の物産などが毎日入荷する、エキュートでもちょっと珍しいお店ですが、その店内に「農園キッチン」というイートインとテイクアウトのコーナーがあり、そこで、私がプロデュースした「野菜たっぷりカレー」を食べられます。

 中辛と辛口、2種類あり、具材は季節の野菜をたっぷり。インドカレーのエッセンスを盛り込んだ本格カレー、ただしあえてインドカレーではないのがミソです。

 ちなみに、私の配合によるオリジナルのガラム・マサラを店内で手作りして、カレーに加えています。そんなスタンドカレー、日本中どこにもないと思いますよ。

 日本的なカレーライスにありがちなアミノ酸系調味料等も無添加、お値段も680円でお手頃です。
 立川方面の方、ぜひお試しください。

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 トッピングの野菜は日替わりです。写真とは異なりますので、ご了承を。

 食べログでのクチコミ(ただしカレーについてでは、ありません)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1329/A132901/13125874/dtlrvwlst/2744035/

《このブログを書いているときのBGM》
JAGATARA『ごくつぶし』(1989)
 最近、なぜかプライベートでは、じゃがたらばかり聴いています。月並みですが、スゴいとしかいいようのない奇跡のようなバンドでしたね。原発問題を予見したような歌詞も冴えています。
http://www.youtube.com/watch?v=lYb9OYw0-KQ&feature=related
 ちょっと珍しいビデオ。ここでドラムを叩いているミュート・ビートの今井君もバンド仲間でした。今、どうしているかな。

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6月某日

 遅まきながら、昨年(さらには今年これまでと期間を広げてもいいですが)刊行されたインド関連の本でベストの一冊をご紹介しましょう。日本のトップタブラプレイヤーのひとり、U-zhaanユザーンさんが書いた『ムンバイなう。』(ブルース・インターアクションズ刊)です。

 副題が「インドで僕はつぶやいた」。帯にも「twitterで話題騒然! 全ページ笑えるインド紀行」とあります。また帯には坂本龍一さんが推薦の言葉を寄せており
「ツイッター本って聞いてだめかなー、と思ったけど、むちゃくちゃおもしろくて、吹きっぱなし! インド文明論だし(笑)」。

 タブラの修業でムンバイやカルカッタに行ったU-zhaanさんの現地でのつぶやきがカラー写真とともにたっぷり掲載されているのですが、とにかくリアルでおもしろい。インドを旅したことのある方、インドに行ったことのある人なら絶対「そうそう、あるある」の連続ですし、インドに興味のある人には、さらにインドに行きたくなるに違いありません(時には逆かも)。

 現地で撮られた多数の写真も最高ですし、本場のカレーネタもあります。インド料理ファンにもおすすめです。

 難しいインド本より、はるかにインドのおもしろさが体感できる名作だと思います。ぜひ書店で手に取ってください。

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 ナイスなカバーです。

《このブログを書いているときのBGM》
OIGORU『BORSHA KAAL BREAKS』(2008)
 U-zhaanさん全面参加の実験的なユニット。ときにタルヴィン・シンみたいな音創りにハマります。
http://www.youtube.com/watch?v=p_hldjuP8_g&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Zv-pwhv7JbE&feature=related
 どちらもCDとは異なるビデオ。いいですね。

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