カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2010年02月

2月某日

 赤坂見附で打合せの後、地下鉄丸ノ内線で終点荻窪まで。さらにここでJRに乗り換え、ひと駅のわが西荻窪に戻る前に、名店「荻窪キムチ」に吸い寄せられました。

 量り売り可能な各種キムチのほか、焼きたてのチヂミ、ほかほかの韓国弁当、そしておいしそうな惣菜類が、すべてうま味調味料系無添加で製造販売されています。
 この店がある限り、キムチや韓国惣菜目当てに、大久保や上野に行く必要はありません。

 この日は発作的に「内臓系」なものが食べたくなり、寄りました。チャンジャなどにも惹かれましたが、結局、豚の胃袋であるガツを塩・コショウ・ごま油などで和え、ニラや小ネギなどと合わせた「ガツムチ」に決定。100グラム380円を200グラム購入です。

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 臭みはまったくなく、歯応えがしっかりしていながら、軟らか。まずは絶妙な食感にノックアウトです。味つけはあっさり、ブラック・ペパーの利かせ方がポイントでしょうか。南インドの肉料理にも通ずる感じで、勉強になります。細い小ネギやニラもいいアクセント。

 ビールががんがん進んでヤバかったですね。

 いっしょに、この店の定番「ナムル盛り合わせ」も購入しました。ホウレンソウ、大根、もやし、わらびの4種がたっぷり。こちらはピビンパ風にご飯にのせて楽しみました。

《このブログを書いているときのBGM》
エルモア・ジェイムス&ジョン・ブリム『フーズ・マディ・シューズ』
 その昔、中学生の頃、はじめて買った黒人ブルースのLPがこの作品。そのときはエルモアばかり聴いていましたが、実はダウンホームなジョン・ブリムも最高。ヴァン・ヘイレンがカバーした「アイスクリームマン」、Jガイルズ・バンドがカバーした「ビ・ケアフル」など、彼の代表作が収録されています。
http://www.youtube.com/watch?v=QqUkLUsCzb4&feature=related
 まさに今の「大不況」をも謳ったシビレるブルースです。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


2月某日

 公演活動等でインド滞在していたつれあいがチェンナイから帰国。

★つれあいのブログです
http://kuchipudi.exblog.jp/

 おみやげは、チェンナイでナンバル・ワンのスイーツ・ショップ「シュリ・クリシュナ・スイーツSRI KRISHNA SWEETS」のスイーツ盛り合わせです。

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 サンディッシュ、ラドゥ、マイソールパク、ハルワ、ソアンパプリなどなど。日本では手に入らない本場の味わいがてんこ盛り! インドでも有数のおいしさだと思います。

★クリシュナ・スイーツのサイト。おいしそうです。
http://www.srikrishnasweets.com/

《このブログを書いているときのBGM》
UA&菊地成孔『CURE JAZZ』(2006年)
 べたつかずベジタリアンなムードのジャジーな名盤。「サザンスパイス」でも、一時期よくかけていました。
http://www.youtube.com/watch?v=qE31XHtmdDk


2月某日

 先日、約3か月のインド滞在から帰国したつれあいが持って帰ってきた、おいしくてちょっと不思議な食品の一つがインスタントの「ゴーヤー・スープ」です。

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 なかなかポップなパッケージ。オーガニックとも書いてありますね。ゴーヤー=苦瓜のイラストが微妙ですが…。

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 お湯を注いでかき混ぜれば、もうできあがりです。ゴーヤーの葉や茎らしきものまでフリーズドライで入っており、苦くて、辛くて、酸っぱい味つけになっています。

 と書くとまずそうでしょうが、実は、私たち夫婦には大好評。乾燥マンゴーかタマリンドのような強い酸味とゴーヤーの苦みがうまくミックスされて、クセになる味わいなのでした。

 インドのインスタントスープ、なかなか侮れませんよ。

《このブログを書いているときのBGM》
ドノバンのベストCD。
「メロー・イエロー」「サンシャイン・スーパーマン」「魔女の季節」から、第1期ジェフ・ベック・グループがバックの「バラバジャガル」、オールマン・ブラザース・バンドのフィルモアでの歴史的名演「マウンテン・ジャム」の原曲まで代表曲が目白押しです。
http://www.youtube.com/watch?v=QQFI7IMtRj8&feature=related

 西荻窪のクッキングスタジオ「サザンスパイス」からのお知らせです。

 3月7日(日)、11時より

【南インドのマトンカレー】
 トマトとココナッツ・ミルクをベースに、ミントの葉を加えて仕上げます。
【マタル・プラオ】
 グリーンピースを加えた「インドの炊き込みご飯」。スパイスとギーの香りが食欲をそそります。
【皮付きレンズ豆のカレー】
 ブラック・マスル・ダールなどとも呼ばれる、黒っぽい皮の付いたレンズ豆を軟らかく煮込んだダールカレーです。
【ホウレンソウのライタ】
 スパイスと炒めたホウレンソウをヨーグルトで和えたサラダ仕立てのヘルシーメニュー。

 という内容の講習を行います。

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 南インドのマトンカレー。コクのあるグレービーと軟らかく煮込んだマトンが最高のマッチングです。ライスの他、ドーサやアッパムといったティファン(南インド独特の軽食。詳しくは『カレー大全 カレー伝道師の160話』(講談社刊)等をどうぞ)との相性もバッチリ。

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 皮付きマスル・ダールのカレー。滋養たっぷりの体にいい豆カレーです。

 ふるってご参加ください。ご連絡、お待ちしています!

★サザンスパイス3月のスケジュール
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/southern%20spice%20cooking%20class%20march%2010.html
★ご連絡はこちらから
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/

《このブログを書いているときのBGM》
キリング・ジョーク『黒色革命』(1980年)
 インドの血が混じるジャズ・コールマンを中心としたファンク系ニューウェイブ・バンドの名盤。ゴリゴリとしたメタリックなサウンドは今聴いても新鮮ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=pDwhZEFk5W4&feature=related



  

2月某日

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」の講習で、ホウレンソウ入りチキンカレーとともに「パラク・パニール」を作りました。

 パラクはホウレンソウ、パニールはインド式のカッテージチーズ。つまりは「ホウレンソウとインド式カッテージ・チーズのカレー」ですね。
 今ではインド亜大陸全土で食べられますが、北西インド、パンジャーブ地方をルーツとしているようです。

 やはり、ホウレンソウは手切りとミキサーがけの二つがあります。が、手間はかかるものの、前者の方がおいしいというのが本場の考え方といえましょう。

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 パニールは揚げる場合が多いのですが、私は生が好き。今回はインド「アムール」社製の冷凍パニールをたっぷり使いました。牛乳の風味が濃く、けっこうイケますよ。ホウレンソウを煮込む際、牛乳や生クリームを使用することも控えました。
 チャパティやパラーターなどのパン、あるいはスパイスやギーの利いたプラオで食べたいカレーです。

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 サーグ・チキン、オニオン・プラオとパラク・パニール。
 28日のサザンスパイス「スパイシーカフェ開業指南講座」で、ご紹介します。


《このブログを書いているときのBGM》
ニューヨークドールズのファースト(1973年)
 これぞロック! 演奏技術は関係なし。いかがわしさがタマリませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=Ct9aBySJkRQ&feature=related 
 ギターのジョニー・サンダース、ドラムのジェリー・ノーラン、ベースのアーサー・キラー・ケイン。みんな故人です。ヤバいバンドでした。

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