カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2009年09月

9月某日

 ヒヨコ豆はインド料理のほか、モロッコやトルコ、あるいはフランスやイタリア料理などにも登場しますね。いわば、世界中で人気の豆です。

 缶詰の水煮を使えば手軽にその味わいを楽しめますが、乾燥豆を水で戻し、自分で好みの軟らかさに煮上げた方がやっぱりおいしいもの。

 インド料理だと、何といっても濃い目のグレービーで煮込む北インドのカレー、チャナ・マサラやチョレが有名ですが、南インドならば、スンダルと呼ばれるスパイス炒めが私のお気に入り。

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 ゆでて水切りしたヒヨコ豆をマスタード・シード、カレー・リーフ、ヒング、唐辛子、ウラド・ダールなどとサッと炒めるだけ。しかし実に滋味深い味わいがします。

 ちなみにクッキングスタジオ「サザンスパイス」でも、10月にはヒヨコ豆を使ったメニューのレッスンを予定しています。


《このブログを書いているときのBGM》
元キャプテン・ビーフハートのギターだったギャリー・ルーカスのソロCD

9月某日

 以前も一度、このブログでも告知しましたが、もう一度。

 おかげ様で、各所で好評をいただいている『カレー大全 カレー伝道師の160話』ですが、発売記念の意味も含め、私の地元、そしてクッキングスタジオ「サザンスパイス」のある西荻窪で、以下のようなイベントを実施することになりました。




「本で巡るインドの旅、カレーの旅」

日時/10月2日(金) 19時開場 19時30分開演
場所/西荻窪 旅の本屋 のまど

《以下のまどさんの告知コメントより》
お待たせしました!次回ののまどのイベントが決定しました。作家でスパイス料理
クリエイターの渡辺玲さんをゲストにお迎えして、新刊「カレー大全 カレー伝道師
の160話」の発売を記念して、インドとカレーの魅力について渡辺さんが影響を受けた
インドの本の話を絡めながら、スライドを交えてたっぷりとお話していただきます。

今回渡辺さんにイベントをお願いしたのは、7月に阿佐ヶ谷ロフトで渡辺さんのイベント
に出張のまどで参加した際に、間に合うはずだった新刊の発売が遅れてしまい、当日に
販売できなかったということで、「じゃあ、新刊の発売記念イベントをのまどでやりま
しょう」という話がまとまって、今回の開催に至ったというわけです。

新刊に掲載されている南インドのカレーやインド全体の文化の話はもちろんのこと、
今回は渡辺さん自身がインドにはまるきっかけになったオススメのインド本を紹介
していただきますので、すでにインドの魅力にはまっている方も、これからインドに
行きたいなあと興味を持っている方も、ぜひご参加いただければと思います。

なお、定員になり次第締め切らせていただきますので、
ご予約はお早めにお願いします。

みなさまからのお申し込みをお待ちしております。(店長)





新刊「カレー大全 カレー伝道師の160話」発売記念

◆渡辺玲さん  スライドトークショー◆

「本で巡るインドの旅、カレーの旅」




インターネットのなかった20数年前。旅や食に関する情報源といえば書籍だった時代に、
渡辺さんはインドやカレーについての本や雑誌を読み漁り、1986年、バックパッカーとして
カルカッタに初上陸。以来、現在に至るまで和書洋書を取り交ぜ情報収集し、本から感動
や刺激を受け続けていらっしゃるとか。そこで、当日は1000冊以上ある渡辺さん自身の
蔵書の中から、インドやカレーに関して重要なものをご紹介していただきながら、本と
インド、カレーの紡ぎだす不思議な魅力について語っていただきます。すでにインドの
魅力にはまっている方も、これからインドに行きたいなあと興味を持っている方も、
ぜひご参加ください!


※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。




●渡辺玲(わたなべあきら)

1960年東京生まれ。作家・スパイス料理クリエイター。早稲田大学第一文学部卒。
売れないミュージシャンやレコード会社ディレクター等を経て、1987年、都内の老舗インド
料理店の厨房にて料理人生を開始。以後、日本とインドを往復しながら、本場ならではの
深遠な食世界を体と心に染み込ませる。インド料理と和食、中華、アジアエスニック料理
などを幅広く提供するダイニング・バーのシェフ等を経て、現在は執筆、料理講習、講演、
テレビや雑誌の料理監修、店舗プロデュースなどで幅広く活動。オーガニックフーズの
プロデューサー、インド音楽やインド舞踊の愛好家でもある。





【開催日時】 10月2日(金)  19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】   800円   ※当日、会場にてお支払い下さい

【会場】  旅の本屋のまど店内  
 
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
 お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
 e-mail :info@nomad-books.co.jp
 (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
 
※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】
 旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
 http://www.nomad-books.co.jp

主催:旅の本屋のまど 
 協力:講談社
 協賛:はるばる屋





 具体的には、インドやインド料理、カレーなどに関する「おススメ本」を各種持ち込み、ご紹介するほか、国内既存のカレーやインド本について「批評」します。

 自著以外で「私のネタ」ともいえる、影響の強い良書について語ることは今まであまりないので、カレー好き、エスニック好きの方は必見必聴です。

 また、これから「年末年始」という最大の観光シーズンを迎えるインドの魅力について、写真を交えつつ語ります。こちらも、絶対お役に立つと思いますよ。

《このブログを書いているときのBGM》
ドアーズの『モリソン・ホテル』(1969年)
最近、よく登場しますね、私のプレイリストに、この盤は。
それだけ好きだということです。
「ハード・ロック・カフェ」「モリソン・ホテル」というアナログAB面の分け方も斬新でしたし、ロードムービー的な展開にもシビレます。

9月某日

 ノンベジタリアンのインドカレーで最もベーシックなのが、チキンカレーですね。優秀なインド人シェフならば私たちの想像を超えるチキンカレーのバリエーションで、舌と胃袋を満足させてくれます。

 そんなインド人シェフ同様いろいろなレシピのチキンカレーが私にもあり、10種類以上はすぐにご紹介できます。

 そんな中でお気に入りの一つが、南インド式のココナッツ・ミルク風味のチキンカレーです。

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 骨付き肉を使った方がおいしいですね。ココナッツ・ミルクの甘味やコクとスパイスのハーモニーが、ちょっとタイやマレーシアのカレーに似た味わいです。

《このブログを書いているときのBGM》
タブラ・ビート・サイエンスのデビュー盤
http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD356997/
インドのモダーンな超絶パーカッションが楽しめます。

8月某日

 自宅近くにあるネパール系インド人一家の切り回す人気インド料理店「シタルsital」にてテイクアウェイ。忙しいとき、近くにこういう店があるとうれしいものです。

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 チキンのガーリック焼き、エビや魚のティッカ(一口サイズのタンドゥール・バーベキュー)など、タンドゥール焼きの盛り合わせ。

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 シーク・カバーブ。ジューシーでウマいです。
 前の盛り合わせも含め、脇に添えられた珍しいチャトニ的ディップの味わいも秀逸(ショウガやニンジンらしき野菜類をみじん切りにして、チリ風味で和えたもの。私はほかで食べたことがありません)。

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 全粒粉の生地を幾層にも重ねて焼き、ギーをたっぷりあしらったタンドゥーリ・パラーター。南インドのパローター(全粒粉ではなく精白小麦粉を使い、タンドゥールではなく鉄板で焼く)も好きですが、こちらもイケます。

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 ポテトほか野菜をスパイス炒めにした具を入れて焼いた丸ナーン、クルチャ。これとビールだけでりっぱな食事となりますよ。

 行列ができるときも少なくない人気店ですが、ていねいな調理と、看板娘シタルさんをメインとした、これまた細やかな心遣いの接客が常に変わらないのには感心します。
 家族経営だが、プロ意識は高いというわけですね。
 今や、中央線沿線随一ともいえるカレー激戦区、西荻窪にふさわしいお店の一つといえましょう。

 西荻窪ならば、例えばほかにも
オーナーシェフの人柄も最高な、パキスタン家庭料理の「ラヒ・パンジャービー・キッチン」
http://rahi.jp/
タイのココナッツカレー・ラーメンである「カオ・ソイ」が土日限定名物の「ぷあん」
http://r.tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13024603/
 といったカレーの名店がおすすめです(まだまだいい店が目白押しですが)。
 もちろん、私のクッキングスタジオ「サザンスパイス」もお忘れなく。

 昼間「サザンスパイス」の料理講習にご参加いただき、その後、西荻散策(カレーのほか、パンやケーキ、和菓子、ハム・ソーセージ、コロッケ、お肉、焼き鳥、無農薬野菜、家具、本、アジアンファッションなどの隠れ名店多数あり)。
 で、ディナーに、こうした名店のカレーに再び舌鼓。
 私のおすすめする「西荻エスニックカレーツアー」のモデルプラン(?)です。

 ちなみに、この日カレーをテイクアウトしていないのは、家にあったから。
 南インド、アーンドラ・プラデシュ州式「青唐辛子のゴマ煮込み」カレーを作ったのでした。

《このブログを書いているときのBGM》
 ドノバンの「グレイテスト・ヒッツ」CD。
 前にも書きましたが、日本でもっと評価されていいミュージシャンの筆頭でしょうね。
 最近(?)だと「ミカ」という人のPVを観て「ドノバン好きなんだろうな」と思いました。ペック(ジェフさんではない方)、ジャミロクワイあたりも影響受けている感じがします。
 オールマン・ブラザースの「マウンテン・ジャム」、スーパー・セッションの「魔女の季節」の原曲にもシビレますよ(これらドノバンの曲を取り上げたデュエイン・オールマンやアル・クーパーのセンスにも脱帽です)。 

9月25日(金)

 先のブログでも少し触れましたが、10月よりクッキングスタジオ「サザンスパイス」の料理講習費を次のように変更させていただきます。

・9月では、コースごと・人数ごとに価格の差異がありましたが、一律5000円とさせていただきます。
・3人以上での500円引きは廃止とさせていただきます。
・計10回ご参加いただいた方は次回無料とさせていただきます。
・10回のカウントは9月からのご参加も含みます。
・実際のカウントにつきましては「スタンプカード」のようなものをお作りする予定です。詳細につきましては、しばらくお待ちください。

 以上、よろしくお願いいたします。

《このブログを書いているときのBGM》
キング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)
ビートルズの『アビー・ロード』を蹴落としてのチャート1位だそうですが、実際には、その事実は不明とのお話も。
いずれにせよ、こういう作品がチャートを賑わした60年代後期の音楽シーンとは、本当にプログレッシブでエキサイティングだったということですね。今の日本の音楽界とえらい違いです。

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