カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2009年07月

7月某日

 埼玉県川口にある北インド料理の店「アヌシャ」でディナー。

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 タンドゥーリ・チキン。カットの入れ方がいい。実はこのカットの入れ方一つで、ヨーグルトとスパイス類を混ぜたマサラの絡み具合が変わる。つまり、できあがったチキンのおいしさにも影響があるわけだ。
 それに色。この店は食紅不使用である。派手派手しい赤でないところが、これまた私好みだ。
 食べてみると、適度にジューシーでスパイシー。おいしいぞ。

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 シェフのスペシャルなチキンカレーと魅惑の挽き割り豆カレー、ダール。どちらも風味とコクがたっぷりある上、後味がサッパリしている。これはなかないい。

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 ガーリック・ナーン。いい香りだ。グリーンなのは、もちろん香菜。

 なかなかいい店である。近くの方はぜひどうぞ。

※今回、敬語体は辞めた。

《このブログを書いているときのBGM》
トニー・ウィリアムズのライフ・タイム『エマージェンシー』(1969年)
10代でマイルス・デイビスのドラマーの座についた天才のジャズ・ロック的名盤。ギターのジョン・マクラフリンも大暴れ。

7月27日(月)に出演した『とくダネ!』のレシピに関する問い合わせを、少なからずいただいています。
そこで、このブログに掲載することにしました。

中には、かなりラフなものもあります。
が、それだけラフでも大丈夫ということでもあります。

それでは、Enjoy cooking!


《レシピ①》インドのオムレツ
材料(1枚分) 全卵2ヶ、ピーマンのみじん切り 大さじ1、トマトのみじん切り 大さじ1、自然塩 適宜、サラダ油 大さじ1、香菜のみじん切り 適宜(なければ省略)
スパイス クミン・シード 小さじ1/8、ターメリック 少々、カイエン・ペパー 少々
【下ごしらえと調理】 
①卵をボールに割りほぐしたら、オイル以外すべての材料を加えて軽く混ぜる。
②フライパンを熱く熱し、油をひいたらオムレツの種を流し入れ、薄めの円形に広げる。
③弱火の中火で、片面を軟らかに焼いたらひっくり返し、もう片面を好みの加減に仕上げればできあがりだ。
【おいしさのヒント】
・スパイスの量はお好みで加減してください。
・ガラム・マサラ少々を足してもオーケーです。

《レシピ②》スパイス焼きそば
材料(2名分) 焼きそば用の麺2玉、具材(肉や各種野菜)各適宜(例えば今回は 豚挽き肉150グラム、もやし1/2袋、ピーマン1ケ)、調味料(自然塩、ソース、しょうゆなど)各適宜、サラダ油 適宜
スパイス クミン・シード 小さじ1/4、ターメリック 小さじ1/8、カイエン・ペパー 小さじ1/4
【下ごしらえと調理】
①フライパンに油を引き中火にしクミン・シードを入れる。
②しばらくしてクミン・シードから泡が出ていい香りがしてきたら、具材を入れて炒めはじめる。
③すべての具材が入ったら、弱火にして、ターメリックとカイエン・ペパーを加える。
④粉っぽさがなくなるよう1分ほど炒めたら、焼きそばの麺を加える。
⑤麺をほぐしながら炒め、お好みの調味料で味つけすれば、できあがり。
【おいしさのヒント】
・粉のスパイスを加えたら、必ず少し炒めてなじませること。
・辛くしたい方は仕上げ時に少しカイエン・ペパーを足しましょう。
・具材を炒めるとき、ガラム・マサラやコリアンダーを各小さじ1/4程度加えてもいいです。

《レシピ③》スパイシー肉じゃが
材料(4人分)通常の肉じゃが用材料 適宜
スパイス クミン・シード 小さじ1/4、ターメリック 小さじ1/4、カイエン・ペパー 小さじ1/4~1/2(お好みで加減)
【下ごしらえと調理】
①通常の肉じゃがの作り方で最初にサラダ油を鍋にひいたときクミン・シードを、炒める過程ですべての材料が鍋に入ったらターメリックとカイエン・ペパーをそれぞれ加え、調理する。ほかの工程はすべていつもの肉じゃがと同じ。
【おいしさのヒント】
・ターメリック、カイエン・ペパーとともに、ガラム・マサラかコリアンダー各小さじ1/4程度を加えてもおいしいです。
・しょうゆ、酒、みりん、砂糖、だし汁など、いつもの調味料をはぶき、塩とスパイス類だけで仕上げると、よりインドカレーぽい仕上がりになります。このときはクミン・シードを小さじ1/2から1まで増量します。また材料にトマトの粗みじん切りカップ1/2程度を足すとよいでしょう。

《レシピ④》スパイシー・ドレッシング
材料 お好みのドレッシング 1カップ
スパイス クミン・シード 小さじ1/4~1/2(お好みで加減)、ターメリック ひとつまみ、カイエン・ペパー 小さじ1/8~1/4(お好みで加減)
【下ごしらえと調理】
①ドレッシングとスパイスをすべて混ぜればできあがり。
【おいしさのヒント】
・クミン・シードを軽く空煎りしてから加えると、さらに香りがアップします。
・ガラム・マサラやコリアンダーをそれぞれカイエン・ペパーと同量程度加えても美味です。

《レシピ⑤》簡単エスニックなルーカレー
材料(4人分) 豚肉(牛肉、鶏肉も可能) 約300グラム、タマネギ1ヶ、ニンニク1かけ、ショウガ ニンニクと同量、ニンジン1本、ジャガイモ2ヶ、サラダ油 大さじ1、お湯4カップ、お好みのカレールー 適量、トマト1ヶ、ピーマン1ヶ
スパイス クミン・シード 小さじ1/2、ターメリック 小さじ1/4、カイエン・ペパー 小さじ1/4
【下ごしらえ】
①タマネギは薄切りスライスまたはみじん切りに。
②ニンニクとショウガはおろし金ですりおろし、一つにまとめておく。
③豚肉、ニンジン、ジャガイモはそれぞれ食べやすいサイズにカットしよう。
④トマトは粗みじん切りにしておく。
⑤ピーマンはみじん切り、またはチンジャオロースーのような細切りにしておく。
【調理】
①鍋にサラダ油を入れ中火にしたら、クミン・シードを入れる。
②クミン・シードからチリチリと泡が出始めたら、タマネギを入れて炒める。
③火加減を調節しながら炒めていくと、やがてタマネギがしんなりとなって、かさも減る。もう少し炒めよう。
④最後は弱火でタマネギがやや茶色に色づくまで炒めたら、ニンニクとショウガのすりおろしを加える。
⑤弱火のまま30秒ほどかき混ぜる。
⑥ニンニクとショウガのいい香りがしたら、豚肉を加える。
⑦豚肉の表面が白っぽくなったら、ニンジン、ジャガイモ、トマト、ピーマンも加えよう。
⑧ターメリック、カイエン・ペパーも入れ、全体をサッと炒めあわせたら、お湯をヒタヒタまで入る。
⑨沸騰するまでは強火、沸騰後は弱火にして、野菜に火が通るまで煮込む。
⑩野菜に火が通ったらいったん火を止め、お好みのカレールーをやや少なめに割り入れよう。
⑪弱火にし、カレールーをよく溶かすようにして、10分ほど煮込めばできあがり。

《レシピ⑥》チキンレバーのスパイス炒め                            
材料(2人分) 新鮮な鶏レバーやハツ 約300グラム、ショウガとニンニクをおろして混ぜたペースト 小さじ1、バター 大さじ1、自然塩 適宜、香菜のみじん切り ひとつまみ×2(なければ省略)、サラダ油 適宜
スパイス クミン・シード 小さじ1、ターメリック 小さじ1/4、カイエン・ペパー 小さじ1/2
【調理】
①フライパンの底にちょうどまわるくらいの小量なサラダ油と大さじ1のバターを入れて火をつける。
②弱火にしてクミン・シードを加えたら、中火にする。こがさぬよう注意しながら、しばらく油に香りを移そう。
③クミン・シードの色が少し変わってきたら、水気をよく切ったレバーとショウガとニンニクのペーストを加える。ペーストがはねるときがあるので要注意。
④弱めの中火で表面の色が変わる程度に炒める。レバーを動かすときはソフトに。
⑤レバーの表面に火が入ったら弱火にし、ターメリックとカイエン・ペパー、塩ふたつまみ程度を加える。
⑥火加減をやや強め、スパイスが材料にまんべんなくからむような感じで、そのまま2分ほど炒めよう。
⑦レバーに火が通ったら(各ピースを押してみて、ブヨブヨあるいはグニャッとやわらかい感じがしたら、まだ中味は生だ。しっかりとした弾力が感じられれば火は通っている。ややレアで仕上げ、余熱で中まで火を入れられればベストだろう)、塩加減をチェックしてできあがり。おそらくこのとき塩をひとつまみほど足すはずだ。
※今回のオンエアでは、トマトとピーマン各1/2ケの粗みじん切りを④で足しました。

《このブログを書いているときのBGM》
アル・クーパー、マイク・プルームフィールド、スティーブン・スティルス『スーパー・セッション』(1968年、再発CD)
中学の頃、LPのA面だけを聞きまくり、コピーしまくったアルバム。故マイク・ブルームフィールドは、今でもクラプトンよりもブルースのうまいギタリストだと思っています。
今回、ひさびさに旧B面を聞いたら、案外いいので驚きました。ドノバンやディランの曲がいいのかも。

7月26日(日)

 これまで2度にわたりオンエアが延期されてきたフジテレビ系朝の情報番組『とくダネ!』ですが(最初はマイケルさん、2度目は政局や日食にブッ飛ばされました)、明日27日月曜日のオンエアが決まりました。

 9時すぎ、「プレミアム」というコーナーに(トータルで10分強の長さだそうです)、スパイス伝道師としてビデオ出演、また楽屋裏で小倉さんはじめ出演者の皆さん用に「チキンレバーとハツのスパイス炒め」を作って、オンエア時にお出しします。

 ビデオでは、カレーとは無関係なメニューも含め、シンプルで大胆なアプローチのスパイス使いをご紹介します。きっと役に立ちますよ。

 時間があったら、ぜひチェックしてみてください。

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レバーの炒めもの。本番では、もっと汁気が多く、ちょっと見た目も異なったものになる予定です。

《このブログを書いているときのBGM》
遠藤賢司『純音楽一代 厳選名曲集』2枚組CD。
エンケンさんからパワーをもらえる珠玉の音源集。
やっぱり「カレーライス」は永遠の名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=jrLRPXxTcCI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=z2AfJDoMoIg&feature=related

6月某日

 新宿東口にある沖縄料理店「やんばる」に行ってきました。


 東京の沖縄料理店はというと、ふつうは内装もコテコテ沖縄チックな感じのところが多いのですが、ここは違います。なかなかさわやかなムードなんでよね。

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 定番のゴーヤー・チャンプルー。ポーク(スパムですね)を使っています。

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海ぶどう。これまた定番ですね。

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 てびち。豚足の煮込みです。またまた定番。コラーゲンもたっぷりで、意外に薄味でした。

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 ナーベラー。へちまですね。味噌味の炒め煮にしました。

 ほかにも、にが菜のピーナツ和えなど、東京の沖縄料理店ではやや珍しい一品などもいただきました。
 やっぱり暑いときは、沖縄料理いいものです。

《このブログを書いているときのBGM》
モンスーン『サード・アイ』(1983)
元祖エスニック・ロック。日本盤CDの解説は、ゼルダのベース、小嶋さちほさん。
http://www.youtube.com/watch?v=Zr5-DITnIlw&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=rtVgV-pi0mA&feature=related

7月21日(火)

 またまた延期。
 今のところ、オンエア日程は未定だそうです…。
 決まったら告知します。

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