カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2009年03月

3月29日(日)

 本日のメニュー
・ケララの野菜シチュー…菜の花、アスパラ、カボチャ、グリンピース、インゲン、赤いパプリカ、ニンジンをココナッツ・ミルクで煮込む。マッシュポテトでトロみをつけるのが、私のレシピのポイント。
・新ジャガのロースト…南インドの典型的な炒めものの一つ。皮つきの新ジャガの風味とスパイスのハーモニーが肝。
・グリンピースのプラオ…これは北インドのイスラーム系レシピ。フライド・オニオン、クミン・シード、クローブ、ベイ・リーフなどで炊き込んだインドの炊き込みご飯。
・黒いヒヨコ豆のスンダル…南インドの豆の香味炒め。スナック風サラダともいえようか。皮の黒いヒヨコ豆はインド人の大好物。

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 PHOTO by Yuko Kawashima。
 プラオはターメリックのあるなしの二色仕立て。

《今料理講習中のBGM》
・MSスブラクシュミ『ライブ・アット・カーネギーホール』
・バート・バカラックのA&Mレーベル時代のベスト盤
・クール・アンド・ザ・ギャング『1969~1976 ザ・ベスト・オブ』
・バングルスのベスト盤
・スリー・ドッグ・ナイトのベスト盤

3月30日(月)

 土曜日、日曜日、自宅兼仕事場パソコンのインターネットとメールが完全にダウン。
 こうしたツールでの外界とのコンタクトが携帯以外では無理な状況となっていた。

 パソコンに来たメールはすべて携帯に転送されるので(これは海外にいるときも同じ)、誰がどういう用件で連絡してきたのかわかったが、そこから先のアクションがもどかしい、というか面倒だしやりにくいしで、えらくストレスの溜まる2日間だった。

 チェッ、またパソコン買わないとダメかよと思ったが、本日午前中、何とか復旧。
 今のところ、以前と同じ状況でネットやメールを使えるので一安心というところだ。

《このブログを書いているときのBGM》
ボビー・ブルー・ブランド『トゥ・ステップス・フロム・ザ・ブルース』。ブルージーな男性シンガーといわれたら、私はまずこの人を思い出す。グレッグ・オールマンへの影響大だ。

5月に「東京ガス」さんの料理教室で特別講師をやらせていただきます!



阿佐ヶ谷そのほかの教室での正統インド料理とはあえて異なる内容です。
30分以内でできるお手軽でおいしい「ひき肉カレー」と、ガスレンジの焼き台で作るチキンのグリル。
インド料理ではなく、まさに「カレー」の伝道をさせていただきます。
乞うご期待!!

1月4日(日)

 南インド、チェンナイの最高級ホテルの一つ、タージ・コネマラ内にあるマルチ・キュイジーヌ・レストラン「ベランダー」のランチ・ブッフェより。

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 もともとは南インド、アーンドラ・プラデーシュ州に伝わるユニークなカレー、ミルチ・カ・サラン。
 大きな青唐辛子をゴマ、ピーナツなどをすりつぶしタマリンドと合わせたコクと酸味のグレービーで煮込んだカレーだ。黒い葉っぱはカレー・リーフ。黒い粒はマスタード・シードだ。

 インドの大きな青唐辛子は京都の万願寺唐辛子のようなもので、香りはいいが、辛くはない。
 
 ゴマやピーナツを使うのは南インドならでは。北インドだとカシューナッツやアーモンドになる。

 いずれにせよ、日本ではなかなか味わえないおいしさ。本場ならではの醍醐味の一つといえよう。

《このブログを書いているときのBGM》
バッド・カンパニーのデビュー盤。現在なぜかクイーンにいるポール・ロジャースだが、35年ぐらい前はこのバンドで大活躍。
日本ではクイーンと対比されることも少なくなかった、硬派の代表ともいえるサウンドは今も色あせない。ミック・ラルフスの渋いギターもいい。

1月4日(日)


 南インド、チェンナイの最高級ホテル、タージ・コネマラ内のレストラン「ベランダー」でいただいたランチ・ブッフェより。

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 ダム・キ・タマタールと呼ばれるトマトのカレー。トマトをベースにしたグレービーで肉や野菜などを具材にしつつ煮込んだカレーはインド料理にたいへん多いが、トマト自体を具にしたカレーはインドでも数少ない。
 グレービーが白いが、カシューナッツをすりつぶしたペーストやヨーグルト、生クリームなどをベースにしているからだ。
 黒い粒はマスタード・シード、そしてメティ・シードも。

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 チェンナイのご家庭でいただいたトマトとタマネギのカレー。カレーというよりはチャトニとしての位置づけに極めて近く、温めずに常温でもいただいた。ご飯の他、ドーサ(米と豆の発酵クレープ)やイドゥリ(米や豆のサワー蒸しパン)といったティファン類(南インド独特の軽食)のつけダレとしても活躍する一品だ。

《このブログを書いているときのBGM》
 ジョニー・ウィンター『俺は天才ギタリスト』(1974年)。70~80年代のロック・レコードにはムチャな邦題を担当ディレクターがつけるケースが少なくなかったが、これもその一つ。原題は『JOHN DAWSON WINTER Ⅲ』だ。ジョン・レノンが彼のために書いた「ロックン・ロール・ピープル」をはじめ、いい曲が満載の傑作である。

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