10月某日
家の近くにある高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」に行ったら「インド産メカジキ」が3切れ450円のお値打ち価格で売られていた。
インド産というのと価格につられて(この店の魚介類は品質バツグン。ただしいつもは値段が他の店より確実に2割は高い)、即2パック購入。
メカジキといえばウチではカレー。普通の日本家庭ではありえない発想だろうな。
カレールーで作るカレーに最もマッチしない具の一つはシーフードだろう。煮込まれすぎてガチガチに堅くなるか、縮んで貧相になるか、あるいはいやなクセが残ったままか。まあ、そんなところがオチだと思う。逆にシーフード専用のカレールーがあったら、おもしろいだろう。
ところがそんなシーフード、特に白身魚やエビはインドカレーにするとバツグンにおいしい。
スパイスやハーブ、香味野菜などがいやなクセを消し、うまみや食感をじょうずに引き出してくれるからだろう。
スパイスやハーブ、香味野菜などがいやなクセを消し、うまみや食感をじょうずに引き出してくれるからだろう。

この日は『カレーな薬膳』などにレシピのある、南インド風のフィッシュ・カレーに仕上げてみた。
ココナッツ・ミルクの甘味、タマリンドの酸味、唐辛子やコショウの辛味のバランスが取れれば、バツグンにおいしく仕上がるはず。
グリーンの鮮やかな葉は香菜、右上の葉は我が家の生カレー・リーフだ。

インディカ米にかけるとこんな感じ。小さくて黒い粒々はマスタード・シード、大きい粒はブラック・ペパーである。
粒のままのブラック・ペパー、実は南インドのノンベジカレーの場合、これがまったくもっていい具合の隠し味になるケースが多いのだ。必須のテクニックといえよう。

メカジキをフィーチュアするとこんな感じ。右下にはクローブが見える。
ちなみに4人分でタマネギは1/2ヶしか使わなかった。その位で十分だ。
このカレーはナーンは合わない。ご飯の方がおいしい(私はパローターやチャパティで食べるのも好きだが)。
《このブログを書いているときのBGM》
クレイジー・ケン・バンド『ゼロ』。やっぱりいいな、CKBの世界は。
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