カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2008年02月

2月29日

 ネットでこんなニュースが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000851-reu-ent

 現地の鉄道を知っている者からすれば
「そりゃ、下に落ちるよな。でも助かってよかった」
 という思いだ。

 昔は日本の鉄道も同じだった。トイレからレールや敷石が見えるんだよな。

《このブログを書いているときのBGM》
大西ユカリと新世界『七曲入り』

2月某日

 少し前の日記の写真にある、重箱の中のピンクのものは何か、というお問い合わせが多い。
http://blogs.yahoo.co.jp/akirawatanabe2191960/33260073.html

 これはビーツをメインとしたボイル野菜のサワークリームベース和え物。クロアチア料理だったっけ?
 私の知人作で、とにかくたいそうおいしかった。ディル・リーフと刻んだゆで卵がトッピングされている。

 ビーツはボルシチの赤い色のもとであり、同時に「てんさい糖」のてんさい=砂糖だいこんである。

 インドでもビーツはポピュラーな野菜で、コロッケなどのほか、炒めものや煮ものにされる。

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 これは南インド、チェンナイのヒンドゥー家庭でいただいたビーツを使ったポリヤル(南インド風野菜の香味炒め)。
 鮮やかな色合いだが、味わいはまさに南インドの素朴な家庭料理。
 ちなみに左はキャベツのポリヤルでこれまたバカウマ。

 とにかくビーツはインドでポピュラーな野菜である。日本でももっと食べられていいはず。

《このブログを書いているときのBGM》
 STIFFから1980年にデビューしたアメリカのパワー・ポップ・トリオ、ダーティ・ルックスのデビュー盤。バンド時代には相当影響を受けた。ギターはグレッチ使用。

2月某日

 大久保のマレーシア料理店「マハティール」にて、チキンカレーとココナッツ・ライスのコンビネーションがバツグンの「ナシ・ルマ」をいただく。

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 これが全景。1200円でこのボリューム。

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 チキンカレー。ココナッツ・ミルクがタップリ。ジャガイモのほか、イカも入っていた。サービス?
 
 この店のチキンカレー、実は私の南インド料理の師のひとり、元アジャンタのシェフだったマニさんが作っていた南インド流チキンカレーにやたら似ているのだ。
 トマトよりもココナッツがまさって、しかもチキンのダシが利いている。普通に作ったらなかなかできないノリのチキンカレーだった。

 ちなみにホテル・オークラで食べた「アレッピー・シュリンプ・カレー」にもちょっと似たようなニュアンスが感じられた。

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 ココナッツ・ライスと副菜あれこれ。とにかくココナッツの風味豊かなインディカ米がバツグンのおいしさ。チキンカレーとの相性もバッチリだ。

 生ビールもいただき、ご機嫌なディナーとなったのはいうまでもない。

《このブログを書いているときのBGM》
ジョン・リー・フッカー『ライヴ・アット・ソールダッド・プリズン』(アナログ)。私の好きなルーサー・タッカーのギラギラギターが吼える1972年の刑務所ライヴ。もちろん御大も強烈にブギしている。

2月某日

 28日までホテル・オークラのダイニング・カフェ「カメリア」で開催のタージ・ホテル流インド料理フェアに行ってみた。

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 7000円近いディナー・コースをチョイス。
 最初に出てきたのは甘いヨーグルト。こういうスイーツから入るのはインドでよくあるパターンなのだ。でも日本人は意表を突かれるだろう。

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 甘いチャトニ、マンゴーのピックル、オニオン・アチャール、そしてミントのチャトニ。「薬味です」との説明。

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 前菜の「ガローティ・カバーブ」。
 絹のように口の中でとろける、などと形容される宮廷料理のひとつ。ラムの超絹挽きを鉄板で焼いて調理する。これが日本で食べられるとは珍しい。

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 ミントのチャトニを添えたところ。チャトニにヨーグルトを使わないところがポイント。本来、おいしい北インドのミント・チャトニはヨーグルトは入れないのが正調なのだ。

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 カバーブがのっていた小さなパラタ。直径5センチほどで、このくらい小さく作るのは難しい。芸が細かいな。

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 メインの「アレッピー・シュリンプ・カレー」。南インド、ケララのシーフードカレーだ。ココナッツが利いている。現地のタージ・ホテルで食べるのと同じ味わいなのはさすが。上にのっているのはサッと揚げたカレー・リーフ。

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 本来ライスやアッパム(ケララのパンケーキ)で食べるが、ここは変化球で全粒粉のパラタとナーンにしてみた。いかにもインドの5つ星ホテルらしい小ぶりな仕上がり。

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 デザートのチャイのクルフィ(インド式の卵を使わないベジタリアン用アイス)。クルフィ・モールドという円筒形のカタに入れて作るのかと思ったら、意外や普通にディッシャーですくい取ってあった。

 食後はコーヒーか紅茶も選べる(チャイではない)。

 さすが風格あるホテル式超高級インド料理の世界だ。日本のインド料理にはあまりないノウハウが随所に感じ取れる。
 たまにはこういうのを味わいのもいいだろう。
 インドカレーファンはぜひどうぞ。

《このブログを書いているときのBGM》
ザ・ホワイト・ストライプス『イッキー・サンプ』。ツェッペリン好きは聞くといい。こういう人たちが突然出てくるから、欧米のロックはまだ侮れないともいえる。

2月某日

 自宅から近い、カレーとアジア料理の名店「ぷあん」にて、ひとり夜メシ。

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 生ビールとともに日替わり肴として「豚耳の2食ソース」をつまむ。
 ボイルした豚耳をナムプラーベースとチリソース、2種類のタレでいただくタイの味。
 エッジの利いたソースの味わいがバツグンなのはもちろん、ボイルした豚耳自体がうまい。鮮度と処理がいいのだろう。
 器のムードも現地食満点。

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 タイの汁無し麺であるバミー・ヘン。野菜がたっぷりなのもうれしい。

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 かき混ぜるとうまい具合にタレが絡まり、美味。
 下からボイルした豚肉スライスなども顔を出す。
 バミー・ヘンて、汁無し坦々麺や台南担仔麺のタイ版なのかとも思ったが、専門家の皆さん、いかがでしょう?

 カウンターの上にあったチェンマイ風(?)のソーセージがやけにウマそうだった。私の好きなゴア・ソーセージを思い出した。

《このブログを書いているときのBGM》
 ゆらゆら帝国『空洞です』。作風が変わったともいわれる最新作。
 私は、スタックスやモータウンのソウル、さらにはブリテイッシュ・ビートなどの再解釈という色合いを感じて、カッコいいなと思った。なぜか、デヴィッド・シルヴィアンのソロっぽい雰囲気の曲も。

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