カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2008年01月

1月某日

 阿佐ヶ谷のトルコ料理店「イズミル」にて「正しい舌の会」の会食。

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 ニンジン、ホウレンソウ、ナス、ヒヨコ豆などのペースト盛り合わせ。

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 ピーマンのピラフ詰め。いわゆるドルマだ。

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 こちらはトマトのピラフ詰め。

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 ラムとピーマン、赤ピーマンなどの煮込み。

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 トマトのビザ(ピデ)。ルッコラとトマトをくるんで食べる。バカウマだった。

 ほかにも辛いアダナ・ケバブ、チーズのピザなどもいただいた。

 これまで日本国内で食べたトルコ料理としては文句なく最上の部類に入る美味。

 イスタンブールのロカンタやケバブ屋を思い出した。

《このブログを書いているときのBGM》
元祖ゴスバンド『バウハウス』のデビュー盤をアナログで。今聞いてもカッコいい。ダニエル・アッシュのギターの切れ味もバツグンだ。

 

1月某日

 かなり新大久保寄りの西新宿にある南インド料理店「ムット」(本来の発音からすればムトゥ?)で夕食。

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 まずは生ビールとともに、野菜のフリッターである「バジ」をいただく。
 巷に多い北インド系料理店と違い、ベーキングパウダーか重曹を入れてフワフワにしたヒヨコ豆粉の衣がいかにも南インド的。
 具はタマネギ、ジャガイモ、ピーマン。
 ケチャップつきだが、「チャトニありませんか?」と聞いたら、ココナッツのチャトニを持ってきてくれた。

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 ベジタリアンのミールス。
 ご飯とラッサムは食べ放題だという。そういわれても、何か妙だな。サンバルもおかわりしたいという意見もあるのでは。
 サンバル、ラッサム、ポテトの香味炒め、ワダ、ヨーグルト、ココナッツ・チャトニ、ニンジン・グリンピース・インゲンの香味炒め、ご飯、プーリといった内容。

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 サンバル。ジャガイモ、ニンジン、インゲンなど具だくさん。こんなに具の多いサンバルはインドにはないだろうな。

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 ラッサム。タマネギのスライス入り。私とはスタイルが違う。でもこういうのはありだろう。

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 ジャガイモ、ニンジンなどの香味炒め。

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 ニンジン、インゲン、グリンピースの激辛トマト炒め。こういうメニューを出す店は日本でめずらしい。

 私が昔修業したアジャンタ、私が今作る料理、あるいはダバ・インディア、ニルヴァナム等とも少々スタイルが違う。
 とはいえ「ああ、あるある、こういう料理」と現地が懐かしくなる味わいでもある。
 一度は足を運ぶのがいいだろう。

《このブログを書いているときのBGM》
 ルースターズ『DIS』(1983年)。発表当時に聞いて「チェ、先にやられちまったよ」という強い思いにとらわれたのをよく覚えている。
  

1月某日

 仕事で愛媛県松山市へ。

 夜、地元の醤油と味噌の名品生産者から「カワハギ」料理をごちそうになる。

 昔は安い魚だったが、今や東京、ここ松山とも冬の高級魚の仲間とされる。

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 肝もたっぷりなお造り。コラーゲンたっぷりの皮やナンコツもあり。肝を醤油に溶いていただくと、歯切れのいい白身はたまらない美味。食感・風味ともフグに似ている。

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 唐揚げ。やはりフグやオコゼに似ているが、よりアッサリとしておいしい。

 このほか、メインの鍋、締めの雑炊などいただいた。
 フグやアンコウとは違った個性を存分に堪能。

《このブログを書いているときのBGM》
RCサクセション『プリーズ』(1980年)。
「いいことばかりはありゃしない」「トランジスタ・ラジオ」ほか名曲ぞろい。全盛期の名盤だろう。

1月某日

 仕事で静岡の焼津へ。

 駅前に「焼津ラーメン」ののぼりがあったので、中華料理屋でそのラーメンを食べてみた。

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 魚のアッサリスープ。チャーシューの代わりになまり?
 麺は軟らかめ。
 ごちそうさまでした。

《このブログを書いているときのBGM》
細野晴臣『フライング・ソーサー1947』。最高傑作ではないが、かなりいい新作。ライ・クーダーの『マイ・ネーム・イズ・バディ』に近いムードだ。

1月某日

 八丁堀にある『WINDWARD CAFE』で南インド風野菜のココナッツ・カレーをいただく。

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 黒い粒はマスタード・シード。ちゃんとカレー・リーフも入っている。ココナッツ・ミルクをメインにしたカレー・ソースはマイルドだが、南インドの風味もまたバッチリ。カフェのランチとしては極めてハイレベルだと思った。

 また、サラダのドレッシング、グリンピースのスープも手作り。どちらもなかなか秀逸な味わいだった。

 実はこの店、私の阿佐ヶ谷料理教室に通う生徒さんがオーナーシェフを務めている。

 当初は本格インドカレーを出すつもりはなかったらしいが、教室に通ううちに自身が確信に変わり、気がつけばとりわけランチの重要なアイテムになっているという。
 こういうお話は講師冥利に尽きるものだ。

 考えてみると、私の教室に通ってプロになった方、あるいはもともと料理のプロなのだが、料理講習においでになり、さらに新しい道を切り開いたという人も少なからずいらっしゃるようだ。
 これまたうれしい限りである。

 人とのご縁は大事にしたいものだ。

《このブログを書いているときのBGM》
じゃがたら『君と踊りあかそう日の出を見るまで』(アナログ)。とにかく壮絶なライヴ盤だ。必聴。

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