10月某日
ハウス食品が限定発売している「即席ハウスカレー」(昭和復刻版)を食べた。
私が、家庭でカレーを食べはじめたのは昭和40年頃からだろう。だから、おそらくこの「ハウスカレー」から入ったに違いない。
まずはやはりパッケージが秀逸だ。昭和40年代を思い出す。これだけでも、昔を知る人は買う価値ありだろう。
できたカレーだが、風味も見事にあの時代的。
まず色が黄色っぽくて「カレーシチュー」というか、そば屋や定食屋のカレーに近い。この点でも昭和を思い出させるポイントが高い。
肝心の味や香りだが、現代のカレールーがいかにエスニックな進歩を遂げたかがよくわかる。つまりは素朴でシンプル。いい意味でエスニックさとは無縁の、まさに「日本のカレー」なのだ。
肝心の味や香りだが、現代のカレールーがいかにエスニックな進歩を遂げたかがよくわかる。つまりは素朴でシンプル。いい意味でエスニックさとは無縁の、まさに「日本のカレー」なのだ。
生卵を落として、醤油かソースをかけたくなるカレー。そんな感じでもあるな。こういうカレー、個人的にはもう何年も食べていない。
このカレールーでカレーうどんを作ったら、おいしそうだ。
それも最近流行の「古奈屋」タイプではなく、そば屋やうどん屋さん風なやつ。
こういうムードも、最近のカレールーでは醸し出せないだろう。
それも最近流行の「古奈屋」タイプではなく、そば屋やうどん屋さん風なやつ。
こういうムードも、最近のカレールーでは醸し出せないだろう。
家で食べるカレーにちょっと飽きた方、いつもと違うカレーに出会いたい方、昭和の雰囲気に浸りたい方、そしてインドカレーこそがカレーだと信じて疑わない方。
とにかく、すべての日本人のカレーファンに一度は召し上がっていただきたい、そんな商品のひとつである。
とにかく、すべての日本人のカレーファンに一度は召し上がっていただきたい、そんな商品のひとつである。
《このブログを書いているときのBGM》
トラフィック『ディア・ミスター・ファンタジー』(1968年)。私がハウスカレーを食べる小学生だった頃の、インドくさいブリティッシュ・サイケの名盤。シタールも随所で活躍している。
トラフィック『ディア・ミスター・ファンタジー』(1968年)。私がハウスカレーを食べる小学生だった頃の、インドくさいブリティッシュ・サイケの名盤。シタールも随所で活躍している。