カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

カテゴリ: 音楽

1970年代、日本のロック創成期を語る上で、「あんぜんバンド」「ウラワ・ロックンロール・センター」の名前は今も燦然と輝いている。

当時、「日本語ロック論争」や「クリエイション派対はっぴいえんど派の対立」のように、現代の音楽シーンからは想像のつかない(というより、私より年下の1960年以降生まれたロックファンにはおそらく「訳の分からない」)「熱気」にあふれていた。

リアルタイムで「あんぜんバンド」を聴いた中学から高校にかけての私には、不思議なバンドという印象があった。まずバンド名が変わっている。これは「子供ばんど」に継承されたのではないか。サウンド的には当時ドゥービーブラザースなどアメリカンロックに影響を受けているといわれたが、どこかビートルズぽいブリティッシュぽさもあり、クリエイション、四人囃子、カルメンマキ&オズなど、当時のほかの有名バンドとは異なるサウンドカラーを持っている気がした。もうひとつ印象に残っているのが、いわゆるラブソングをほとんどつくらないことで、歌詞がカッコいい日本のロックバンドの先駆けだろう。

そんな「あんぜんバンド(安全バンド)」のリーダー兼ベースで、作詞作曲も手掛ける長沢ヒロさんが、初のソロアルバムを完成させたということで、さっそく聴かせていただいた。

                  nagasawa hiro solo 2021

















光栄にも、長沢ヒロさんご一家と懇意にさせていただいているのだが、こうなった経緯として、直接的にはヒロさんの奥様がたまたま私の料理教室の生徒だったことから、話はスタートする。
よくよく考えてみると、ヒロさんが80年代に入ってやっていた「ペグモ」というバンドとは、渋谷ライヴインで対バン、同じステージに立ったことがあった。またヒロさんらは東洋大学軽音楽部の仲間でバンドを始めたが、私のやっていたバンドも、5人のメンバー中3人が東洋大の学生あるいは中退者。
他にも、共通する知己の音楽家が少なくなかったりで、まあ何かとご縁、繋がりがある。

今回のソロアルバムのプロデュースを担当したのはホッピー神山氏だが、彼と私は、同じ年に早稲田に入り、ともに「ロッククライミング」という音楽サークルに所属した。

今回のアルバム、1曲目から、ホッピーがかつて在籍していた「ピンク」ぽい80年代的音づくりが随所に顔を出し、思わずニヤリとさせられる。
ヒロさんは当然のごとく絶好調。よく通り、歌詞のひとことひとことがきちんとわかる歌声がいい。いつまでも若々しくナイーブも入り混じった、味わい深いボーカルでもある。メジャーのキーでマイナ―コードの使い方が絶妙だったりする曲づくり、そしてときに聴き手をはっとさせる詞の魅力。さすが、年輪が増した分、音全体にうま味やコクが増している。
サウンド的にもロックならではのカッコよさ、とりわけリフの美学を熟知し、グルーヴあふれる演奏が何とも頼もしい。

ジャケットのアートワークもイイ。アルバムの世界観とピッタリ合致している。

まだまだこれから、どんどんいい作品が生まれるに違いない。楽しみだ。

《このブログを書いているときのBGM》 
あんぜんバンド『ALBUM A』(1975年)
記念すべきデビュー作

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9月7日
my guitar telecaster 1978 190907
 我ながら、見た目の汚いギターだ。
 何しろ、仕事部屋の片隅にほぼ置きっぱなし。最近は、たいした手入れもしていないので、もったいない外観になってしまった。
 しかし、音はイイ、昔も今も。
 それで気に入っている。

 フェンダーUSAのテレキャスター。シリアルナンバーからすると1977年製。
 外見上フロントのピックアップはなく、リア・ピックアップのみの「フェンダー・エスクワイヤ」仕様にしているのは、ジェフ・ベック、シド・バレットなど、エスクワイヤ使用者の影響ともいえる。
 実際、フロントのピック・アップはついていないのかといえば、ディマジオの「スーパーディストーション」というヘビーメタル御用達な、超ハイゲイン・ハムバッカーをピックガード下に埋め込んである。
 他はボリュームのツマミをフェンダー純正でないメーカー不明のものに代えてあるくらいで、大きな改造はしていない(それだけ替えてあれば十分だという声もある)。 

 このギター、私がバンドマン時代(1979~1984年)のメインギターで、ライブやスタジオ、どこでもまずはこれを弾いていた(アンプは、ハイワットなどを経て「グヤトーン」のマーシャルタイプへ)。 

 今回、とある内々のイベントがあり、人前で弾くことになった。ちゃんと音が出るよう事前にギターリペアにも出し(このときも、ギターの薄汚れ具合にあきれられた)、本番に臨んだ。

 昔やっていたバンドは当初、黒人音楽の影響大だったが、次第に「ブリティッシュビート」寄りになり、ついには「ポストパンク」や「ミクスチャー」ともいわれ、このテレキャスもリアのピック・アップのみ使用。イコライザー、フランジャー、ディレイ、コンプレッサーなどエフェクターもそれなりに使っていたが、今回はブルースのセッションなので、フロントのスーパーディストーションのみ使用で、アンプにシールド直結。

 肝心の演奏は、自己採点的には、本来に比べ3割ぐらいの充実度。もっと精進しないとダメだ。
 ただしギターの音だけはいいものにしようという目論見は当たったようで、アンプが私の最も苦手とする「ローランド」社製のわりには野太い音で、抜けもよく、まあ及第点かなという感じだった。

 料理も音楽も毎日の積み重ねが大事なのは、重々わかっている。 
 これからは時間をつくって、もっとギターを弾こう。

《このブログを書いているときのBGM》
ROY BUCHANAN『THAT'S WHAT I'M HATE FOR』(1973年)
  テレキャスサウンドの典型のひとつ。
https://www.youtube.com/watch?v=_ECMPD5NPow

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9月某日

 建築機械や関連器具のリース・レンタルの最大手企業「アクティオ」のインターネットサイト「アクティオシート」で、インタビュー取材を受けた。これがなかなかおもしろい内容なので、おすすめだ。

 まず、私にしては珍しく、音楽関連の仕事をしていた頃のことを話している。これは以前、石川次郎さんがホストを務める「アジア見聞録」(BS朝日系でかつてオンエア)で話したくらいで、基本封印していたネタである。今回は自分のやっていたバンド名、レコード会社でディレクター職だったとき出したかったミュージシャンなど、口を滑らせてしまった。

 もちろんコック修業後のことをメインにしゃべっているが、今まで話さなかった出来事にもところどころ触れているのがポイント。

 今回、こんな風にかなり突っ込んだ内容になった大きな要因は、インタビュアーが、学生時代の音楽サークル「早大ロッククライミング」の後輩だったこと。さすが、テクニック、センスともに冴えたミュージシャンだけのことはあると、感心した次第。

『創る人に訊く インドで初めて食べたカレーの感動をそのまま伝えたい』
https://note.aktio.co.jp/creation/20190830-1146.html




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1983年8月

イメージ 1

 ダントツで1位を取り、レコード会社と契約、そして30までに印税生活。

 という皮算用で臨んだ当時随一のアマチュアロックコンテスト「EAST WEST 83」だったが、結果はトップの1つ下。メンバー全員、ガッカリしたことを覚えている。

 ちなみに真ん中が、私。まったくインド料理とは無関係な人生を送っていた23才。

昨日のマツダ主催大学生バンドコンテストに続き、ヤマハ系ロックコンテストの花形にして当時ナンバーワンの新人バンド登竜門であった「EAST WEST」の83年ライヴアルバムがヤフオクに登場。
私のバンドも収録されている。

http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r124543508
これは一発即決で落札、期限はあと20分ぐらい。


下馬評では圧倒的に最優秀トップだったが、結果は優秀グループ賞。レコード会社からのオファーもあったが、成立せず。

 

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