書籍への掲載をもう一つ。
『水野仁輔 カレーの学校 スパイスカレー最新レシビ~豪華! 33人のシェフが特別講義』( 八重洲出版)というムックが発売された。
スパイスカレーあるいはインドカレーの人気店、有名店のシェフが勢ぞろい。「カレーの学校」の特別講師として、それぞれ自慢の一品であるカレーを、「校長」水野仁輔さんとのライブ感あふれるインタビューも交え自ら紹介する、というユニークな体裁を取っている。
なかなか、これだけのメンバーを一堂に集めるのは容易ではないはず。それを見事に実現しているのは、さすが水野さん。
インタビューでは、各店各メニューの特徴を的確に捉え、調理上のポイントやおいしく仕上げるコツをうまくシェフの口から引き出している。また、時に、水野さん、シェフふたりのやりとりから、シェフそれぞれのキャラクターはもちろん、カレーへの向き合い方や料理全般に対する考えなどもかいま見え、レシピ本としてだけでなく、読み物としても楽しめる。
私は南インドを代表するカレー「チキン・ペッパー・フライ」を、私自身が監修したスパイスキットでつくる方法を紹介している。
自分でいうのも何だが、このスパイスキットは本当に便利で、レシピ通りに調理すれば、間違いなく本場並みの美味に仕上がる。どこで買えるか等の情報は、販売元であるスペーススパイスに問い合わせていただきたい。
ちなみにこのムックを刊行した八重洲出版は、半世紀ほど前、まだ小学生から中学生だった私がクルマ好き、バイク好き、自転車好きで毎月購入していた「ドライバー」「モーターサイクリスト」「サイクルスポーツ」といった各雑誌を刊行している出版社だった。免許もないのに、クルマやバイクの雑誌を読み漁り、知識や情報は当時のカーマニアの平均以上。自転車も自分でパーツを集め、フレームをビルダーに特注、オリジナルの一台を自分の手だけで組み上げた。インターネットなどない時代、クルマやバイク、自転車に関する世界の情報収集は、そのほとんどが前述をはじめとする雑誌のおかげだった。後年から現代に至る、音楽や料理についての知識欲や情報探求の素地も、この時期の雑誌耽読に負うところが少なくない。今回の掲載も、そういう点で必然というか、縁みたいなものを感じる。
書籍や雑誌の不振がいわれて久しいが、私はやっぱり電子書籍ではなく、現物派だ。本は単なる消費財ではないし、本のページを繰る楽しさもいつまでも忘れたくない。
《このブログを書いているときのBGM》
FREE『HEARTBREAKER』(1971年)
実質ラストアルバム。ポール・コソフのギターが泣ける。
★「サザンスパイス」新公式サイトはコチラ(料理教室の予約もこのサイトからどうぞ)
★YouTube「スパイスチャンネル」も要チェック!
★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
『水野仁輔 カレーの学校 スパイスカレー最新レシビ~豪華! 33人のシェフが特別講義』( 八重洲出版)というムックが発売された。
スパイスカレーあるいはインドカレーの人気店、有名店のシェフが勢ぞろい。「カレーの学校」の特別講師として、それぞれ自慢の一品であるカレーを、「校長」水野仁輔さんとのライブ感あふれるインタビューも交え自ら紹介する、というユニークな体裁を取っている。
なかなか、これだけのメンバーを一堂に集めるのは容易ではないはず。それを見事に実現しているのは、さすが水野さん。
インタビューでは、各店各メニューの特徴を的確に捉え、調理上のポイントやおいしく仕上げるコツをうまくシェフの口から引き出している。また、時に、水野さん、シェフふたりのやりとりから、シェフそれぞれのキャラクターはもちろん、カレーへの向き合い方や料理全般に対する考えなどもかいま見え、レシピ本としてだけでなく、読み物としても楽しめる。
私は南インドを代表するカレー「チキン・ペッパー・フライ」を、私自身が監修したスパイスキットでつくる方法を紹介している。
自分でいうのも何だが、このスパイスキットは本当に便利で、レシピ通りに調理すれば、間違いなく本場並みの美味に仕上がる。どこで買えるか等の情報は、販売元であるスペーススパイスに問い合わせていただきたい。
ちなみにこのムックを刊行した八重洲出版は、半世紀ほど前、まだ小学生から中学生だった私がクルマ好き、バイク好き、自転車好きで毎月購入していた「ドライバー」「モーターサイクリスト」「サイクルスポーツ」といった各雑誌を刊行している出版社だった。免許もないのに、クルマやバイクの雑誌を読み漁り、知識や情報は当時のカーマニアの平均以上。自転車も自分でパーツを集め、フレームをビルダーに特注、オリジナルの一台を自分の手だけで組み上げた。インターネットなどない時代、クルマやバイク、自転車に関する世界の情報収集は、そのほとんどが前述をはじめとする雑誌のおかげだった。後年から現代に至る、音楽や料理についての知識欲や情報探求の素地も、この時期の雑誌耽読に負うところが少なくない。今回の掲載も、そういう点で必然というか、縁みたいなものを感じる。
書籍や雑誌の不振がいわれて久しいが、私はやっぱり電子書籍ではなく、現物派だ。本は単なる消費財ではないし、本のページを繰る楽しさもいつまでも忘れたくない。
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