東京西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の10月レッスンのスケジュールは、このような内容

少し前まで「渡辺玲のインド料理アカデミー」という長丁場のレッスンを入れていたが、自分でつけたタイトルのあまりのダサさに嫌気がさし、今月から「スパイシーカフェ開業指南講座」に戻した。

「スパイシーカフェ開業指南講座」については、ガチガチの開業志願者たけが受講するハードなものを連想するかもしれないが、実態は違う。レイドバックしたユルいノリで、いつもの倍のアイテムを倍弱の時間で調理し、食べていただく。参加者はビギナーからプロまで幅広く、全国からやってくる。カレー好き、インド料理ファンの交流の場としても機能しているわけだ(もっとも、新型コロナのせいで、昨今、こうした役割はあまり大きくないが)。

今月も、いくつか新しいレシピをご紹介する。
例えば「ケララ風ホタテのカレー」(9日ほか)。貝のカレーはインドに少なく、存在感も希薄でマイナーだ。しかし日本人は貝好き。ならばということで、前からあるレシピを引っ張り出してきた。クラムチャウダーに似た美味である。
24日の「タミルナードゥのナス・カレー」。これはユニークだ。カシューナッツにポピー・シード、それになぜか酢が入る。そんなマサ―ラーをベースに、さらにトマトやココナッツミルクも入れる。その割にタマネギなしなのだから油断できない。
25日のラムチョップ・マサ―ラーも初めて。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社) でややシンプルなレシピを披露したが、今回の方がより現地的だ。
同じく25日の「カニのマサ―ラー」、これもおすすめ。南インド流に調理するが、安価なカニでも十分うまくできる。 

ほかにもおすすめはいろいろある、というか、すべておすすめ。
レッスンにおいでの際は、料理の難易度など予想せず、あくまで自分の食べたいもの、つくりたいものを選択すればいい。つくりたい、食べたい、食べさせたいという欲求が大事だ。

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 私主宰の「インドツアー」で南インド、ケララ州コーチン郊外で撮影。ハサミや殻のしっかりしたマッドクラブのようなカニを煮込んでいる。表面の黒っぽいのは、コカムと思われる。

《このブログを書いているときのBGM》 
ザ・ゴールデンカップスのベスト盤
9月にマモル・マヌーさん、ルイズルイス加部さんというオリジナルメンバー2人が相次いで逝去した名ロックバンドのオムニバス。オリジナル、カバーとも時代を超えてカッコイイ。
https://www.youtube.com/watch?v=cyZRRMr85s4
ルイズルイスさんのベースの暴れっぷりがスゴイ。

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★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
https://yummysdish.exblog.jp