カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2020年10月

10月某日

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」で、私か開発監修したインド・スパイス系新商品4種類のパッケージ写真を撮影。

 細かな経緯や開発ストーリーは別途ご紹介するが、大事なのは「インド系ではあるものの、いわゆるカレー用のスパイスキットではない」ということ。

「なんだ、カレーじゃないんだ」と拍子抜けの方もいるだろうが、がっかりするのはまだ早い。

 私ならでは「インドカレー用スパイスキット」ももちろん早晩発売する。

 その前に、ニーズはあるが、これまでほとんど日本で見かけなかった、あるいはあったとしても、私には物足りないと感じられたインド料理各分野のメニューについて、手軽で美味なスパイスキットを開発・提案してみることにした。

 この日撮影したのは、南インド式混ぜご飯として本場でも有名な「レモンライス」、「トマトライス」、「ココナッツライス」、そして北インドならではの炊き込みご飯「ジーラ・ターメリック・プラオ」の計4種(商品名は、一部この表記とは異なる)。

 いずれも現地の調理法そのまま。そして、本場の味わいがいともかんたんに再現できる。

 ライス用スパイスキットに続き、タンドゥーリ・チキンなどのインド式バーべキュー、チャイなどをさらにおいしくするスパイスキットも順次開発、発売していく。そして、いよいよインドカレーのスパイスキットも登場の予定。

 ともあれ、まずはライス用スパイスキットだ。商品内容、発売開始時期、買える場所など、決まったら、お知らせする。乞うご期待!

ss lemon tomato  coconuts jeera rice 201016
 撮影には日本米のご飯を使用。この写真はまかない的に4種類のライスをインドの皿に盛ったもの。

《このブログを書いているときのBGM》 
レッドツェッペリンのデビューアルバム(1969年)
 亡くなった筒美京平さんは、いわわる「洋楽」の動向にはたいへん敏感で、常に米英のチャートを賑わせるヒットアルバムはチェック。さらにヒットとは関係なくても、おもしろそうな音源を積極的に求め、聴きまくっていたという。ビートルズやストーンズ、そしてツェッペリンなども…。筒美作品には、ときに強い洋楽臭を意識させるものがあるが、なるほどである。
https://www.youtube.com/watch?v=lsZG7n7ries

 イントロのドラムスからシビレる。

★「サザンスパイス」新公式サイトはコチラ

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https://yummysdish.exblog.jp

 


ss chicken wing  curry  201013 dahi makanai


10月某日
watanabeakiraindia さん
 朝から、自分のまかない用に鶏手羽先のカレーをつくった。
 ヨーグルト、揚げタマネギのようによく炒めたタマネギ、そしてスパイス類をメインとしたグレービーで鶏の手羽先をやわらかになるまで煮込んだもの。首都デリーやコルカタ(カルカッタ)の裏町のイスラーム食堂やイスラーム家庭で供される、現地ではちょっと珍しい手羽先カレーのイメージだ。

 珍しいというのはなぜか。インドやパキスタンのレストランでは、鶏をさばく際、手羽先をゴミ扱いで調理せずに捨ててしまうことが案外多い。付加価値をつけても高額設定しにくいなんてこともあるようだ。
 
 ダシがよく出る上、噛みしめると独特のうま味が広がる鶏の手羽先だが、日本でも脂が多く苦手とか、ニオイやクセが気になるという人がいる。
 それでも、鶏でカレーをつくるなら手羽先にするのが、味の点ではベストかそれに近いと、私は考える。

 この手羽先カレー、今月21日のクッキングスタジオ「サザンスパイス」のレッスンでレシピを披露する。また、拙著『新版 誰も知らないインド料理』(光文社 知恵の森文庫)ななどにも参考になるレシピが掲載されている

 日本ではなかなか食べられない、手羽先カレー。ぜひトライしていただきたい。

《このブログを書いているときのBGM》 
ハルヲフォン 『電撃的東京』(1978年)
筒美京平さんに敬意を表して。
https://www.youtube.com/watch?v=QtbN3IzJ3Jo


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東京西荻窪にあるクッキングスタジオ「サザンスパイス」の10月レッスンのスケジュールは、このような内容

少し前まで「渡辺玲のインド料理アカデミー」という長丁場のレッスンを入れていたが、自分でつけたタイトルのあまりのダサさに嫌気がさし、今月から「スパイシーカフェ開業指南講座」に戻した。

「スパイシーカフェ開業指南講座」については、ガチガチの開業志願者たけが受講するハードなものを連想するかもしれないが、実態は違う。レイドバックしたユルいノリで、いつもの倍のアイテムを倍弱の時間で調理し、食べていただく。参加者はビギナーからプロまで幅広く、全国からやってくる。カレー好き、インド料理ファンの交流の場としても機能しているわけだ(もっとも、新型コロナのせいで、昨今、こうした役割はあまり大きくないが)。

今月も、いくつか新しいレシピをご紹介する。
例えば「ケララ風ホタテのカレー」(9日ほか)。貝のカレーはインドに少なく、存在感も希薄でマイナーだ。しかし日本人は貝好き。ならばということで、前からあるレシピを引っ張り出してきた。クラムチャウダーに似た美味である。
24日の「タミルナードゥのナス・カレー」。これはユニークだ。カシューナッツにポピー・シード、それになぜか酢が入る。そんなマサ―ラーをベースに、さらにトマトやココナッツミルクも入れる。その割にタマネギなしなのだから油断できない。
25日のラムチョップ・マサ―ラーも初めて。『スパイスの黄金比率で作るはじめての本格カレー』(ナツメ社) でややシンプルなレシピを披露したが、今回の方がより現地的だ。
同じく25日の「カニのマサ―ラー」、これもおすすめ。南インド流に調理するが、安価なカニでも十分うまくできる。 

ほかにもおすすめはいろいろある、というか、すべておすすめ。
レッスンにおいでの際は、料理の難易度など予想せず、あくまで自分の食べたいもの、つくりたいものを選択すればいい。つくりたい、食べたい、食べさせたいという欲求が大事だ。

toddy shop mullapanthal 140305 crab masala
 私主宰の「インドツアー」で南インド、ケララ州コーチン郊外で撮影。ハサミや殻のしっかりしたマッドクラブのようなカニを煮込んでいる。表面の黒っぽいのは、コカムと思われる。

《このブログを書いているときのBGM》 
ザ・ゴールデンカップスのベスト盤
9月にマモル・マヌーさん、ルイズルイス加部さんというオリジナルメンバー2人が相次いで逝去した名ロックバンドのオムニバス。オリジナル、カバーとも時代を超えてカッコイイ。
https://www.youtube.com/watch?v=cyZRRMr85s4
ルイズルイスさんのベースの暴れっぷりがスゴイ。

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