カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2018年11月

10月28日

 ラージャスターンのグルメシティ、ジョードプル。「グラブ・ジャムーン」カレーなど珍しいカレーを満喫した後で、さらにもう一軒。
 
 市内中心部にある有名スナック兼スイーツの店、ここでまずは「ピヤズ・カチョリ」をいただく。
 カチョリというのは精白した小麦粉でつくった薄焼きパン(分厚いプーリという風情)の生地に、ふつうはウラド・ダールあるいはムング・ダールのスパイス炒めの具を詰めて揚げたもの。インドではサモサ同様人気の揚げスナックだが、日本のインド料理店ではなぜか、めったに見かけない。

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 オールドデリーのカチョリ屋。ジョードプルではない。

 この店のはタマネギのスパイス炒めが具になっていた。これはちょっと珍しい。

 続いて、ツアー参加の皆さんと食べたのは、大きな青唐辛子のフワフワ衣揚げ。

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「ミルチ・バダ」「ミルチ・パコラ」などという。その大きさにツアー参加者は皆一瞬たじろいだが、ひと口食べて笑顔に。大きな青唐辛子は辛くなく、中にジャガイモのスパイス炒めが詰めてあった。衣はヒヨコマメの粉であるペースン。

 ほかにも揚げもの、スイーツやら、たくさん。地元のお客で賑わう人気店だった。


《このブログを書いているときのBGM》
サンハウス『有頂天』(1975)
 バンド時代、日本のロツクで影響を受けた数少ないバンドの1つ
https://www.youtube.com/watch?v=zqcKV11eqnY&t=820s

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1月28日

 「インドツアー2018(ラージャスターン、ジョドプールとムンバイ編)」、空路デリーからタール砂漠の真っただ中の街、ジョドプールに降り立った。

 ホテルにチェックイン(旧タージホテルだったところ。古いが、さすがに一流な感じ)して、ランチに出発。いきなり、今回のツアー最大の見どころの1つ、「グラブ・ジャムーン・カレー」を食べに行くのだ。

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 グラブ・ジャムーンはインドを代表するスイーツのひとつで、パニール(インドのカッテージチーズ)と砂糖などを練ったボールを油で揚げ、それをシュガーシロップに浸け込んで仕上げる。生地の丸め方、揚げ方が難しく、失敗すると、フワフワせず硬かったり、揚げの際中に割れたりする。

 このスイーツをカレーソースに入れて煮込んだものがあるらしい。たいへん珍しく、インドでも、ジョドプールの某店でしか食べられないらしい。

 伺った店は外から見るとやや古びたスイーツショップ、しかし中に入ると2階にもテーブルがあり、多くのお客で賑わうベジタリアンレストランだ。

 さっそく「グラブ・ジャムーン・カレー」ほか、各種のカレーをオーダー。メニューブックを見ると、やはりふつうはスイーツであるはずの「ラス・グッラー」(白いミルクボールのシロップ漬け)のカレーなど変わったものが多い。主食としてチャパティ、そしてプラオも。

 出てきたカレーは予想外。何しろ、カレーソースがほとんど皆同じに見える。

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 カレーの搭乗前に出てきた「ガーリック・チャトニ」。タマネギ、キュウリ、ニンジン、ダイコンなどの生野菜につけて食べると最高。ビールも欲しくなるが、ここはインドのベジタリアンレストラン。ガマンしよう。

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 生のターメリックをスライスして具にしたカレー

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 これが「グラブ・ジャムーン」のカレー。当然甘味はなく、「マライ・コフタ」と呼ばれるパニール(インドのカッテージチーズ)と野菜の団子を軟らかくしたような感じだった。

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 テーブルの一部。さらに多数のカレーが並んだ。チャパテぃも見える。

 店の人に聞いたら、牛乳を強烈に煮込んで濃縮してできる「ラブリ」と「ギー」をベースにカレーをつくっているとのこと。それぞれのカレーの上にはたっぷり脂の層ができていたが、それはギーなのだった。

 要するに、ムガル料理で用いられる「揚げタマネギとヨーグルト」という黄金律のカレーソースをアレンジし、ベジタリアンのカレーに当てはめている。

 ベジタリアンだが、コクと香りがあり、ボリューム感もたっぷり。意外なカレーは、意外なつくり方の意外な味わいだった。さすが、インドは広い。

《このブログを書いているときのBGM》
PETER GREEN『IN THE SKIES』(1979)
 ブルースを弾かせれば、クラプトンよりピーター・グリーンの方が上でしょう。これは隠遁生活時代に突然出されたソロアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=4oWmfG0uFBc
 独特の味わいがある。

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1月28日

 朝食を食べ、身じたくし、ツアー参加者全員でデリー・インディラ・ガンジー国際空港に向かう。

 デリーとジョドプール間のフライトは約80分。上がったと思ったら降下という短時間フライトである。

 こんなに短い国内線でも、最低でも一応は小腹を満たすものが機内食として供されるのがインド航空界の心意気(LCCなど一部は除く)。

 とはいえ、今回は相当ショボいだろうと予想したら、案の定予想が的中。

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 紙パックのマンゴードリンクと黒パンのサンドイッチが1切れ。200mlのミネラルウォーターも付いていたな。
サンドイッチの中味はコールスローとホテトサラダのミックスのようなもの、なかなかおいしかったが、いかんせん、一切れとはね。

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 インド西部に広がるタール砂漠の上を飛んで、たどり着いたジョドプールの空港ターミナルの建物は何とも鄙びて、列車の駅みたいだった。

 ここまではイントロ。次回から食い倒れ状態が本格化する予定。

《このブログを書いているときのBGM》
KULA SHAKER『RAW POWER』(1996)
 ロックとインドの関わりを語るとき、彼らも欠かせない。
https://www.youtube.com/watch?v=9QZOHzWLF9w

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11月1日

 本日「インドツアー2018(ラージャスターン・ジョドプールとムンバイ編)」も6日目。後半戦、盛り上げてこうと思った矢先、先ほど実に最低な目に会った。

 ムンバイの高級スーパーで「ザクロを自動的に絞り、ザクロジュースにしてくれる」自販機的機械を見つけた。おもしろそうなので、その場にいた女性スタッフにお願いし、ジュースをつくってもらった。私だけでなく、「インドツアー」参加者も含めて計7本。

 できたジュースの入った瓶詰容器(200ml)をリュックに入れ、さらに別の店で赤トウガラシ各種やインドの小麦粉など買い物をしてホテルに戻った。部屋に入って、かさの大きい荷物の袋をいったん床に降ろし、これまたずっしり重みのあるリュックの底の方を触ったら、何やら湿っている。
「シマッた! ヤバいぞ、これは」
 心の中で叫びつつ、リュックを開けたが、時すでに遅し。案の定ザクロジュースが漏れ出ていた。栓の仕方が甘かったのだ。

 あわててバスルームからタオルを持ち出し拭いたが、タオルがザクロ色に染まる割に、リュックはベタベタしたまま。ジュースに隣接して入れていた常備薬各種、ボールペンなどもダメージを受けている。

 不幸中の幸いだったのは、リュック内のメインスペースではなく、ジッパーで開け閉めできる別のやや狭いスペースにジュースを入れたこと。実はできあがったジュースのフタの部粉を見て、何かイヤな予感がしたのだ。それでメインから狭いところに入れ直した。

 いつもなら、こういうヤバさのある液体食品をインドで携行する際、ジプロックに入れるなどして対応する。が、今日は、諸般の事情からそれができなかった。

 最低な欠陥商品を笑顔で渡してくれた女性スタッフのいるスーパーにクレームを入れても、おそらく無意味だろう。インドのスーパーでは、たいてい、レジ通過した商品をスタッフは放り投げる。お客への態度も横柄で、なぜか上から目線がふつう。短期滞在の日本人である私が怒り、失望している理由を論理的に説明しても、理解する可能性は低い気がする。

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これが問題のザクロジュースマシーン。機械が悪いのか。店員教育がダメなのか。

 あと、気になるのは、残り7本のフタはどうなのか。漏れたのは私だけなのか。

 ともあれガックリで最悪な気分だが「THE SHOW MUST GO ON」、旅はまだ続くのである。精一杯の努力で盛り上げよう。

《このブログを書いているときのBGM》
IGGY and the Stooges『RAW POWER』(1973)
 ムカツくときはこのアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=0PeuL9ISvn8


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