カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2017年07月

7月某日

 YouTubeに【スパイス・チャンネル】という動画チャンネルサイトを開設した。ぜひ登録して、ご覧いただきたい。


【スパイス・チャンネル】
「ムグライ・アールー・チキン」北インド・イスラーム風ジャガイモ入りチキンカレーのビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=PJ7U0248OKg

「日本にホンモノのインド料理を広めたい」というのが、ビデオ動画制作を開始した大きな理由だ。

 これまでYouTubeのビデオ動画や某テレビ番組でオンエアされた日本人によるインド料理レシピを観ると、いかに日本がスパイス料理後進国がよくわかる。そうした状況に警鐘を鳴らし、本場仕込みのインド料理の素晴らしさを啓蒙するのが、この動画サイトである。

 もちろん私ひとりでは完遂できる企画ではなく、多くの皆さんに支えていただいている。特に日本を代表するシタール奏者で、私の料理とのコラボ企画も最近数多いヨシダダイキチさんとマネージャーの田平女史には、ビデオの撮影・編集はもとより、BGMのオリジナル音源などまで、さまざまな部分でお世話になっている。

 これから、さまざまなインド料理の調理ビデオをアップしていく。プロアマ問わず、絶対役に立つものと考えている。ご期待いただきたい。取り上げてほしい料理のリクエストもお待ちしている。

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 私のバター・チキン。早くもリクエストの多いアイテムだ。

《このブログを書いているときのBGM》
MC5『KICK OUT THE JAMS』(1969)
 自分に気合を入れるときによく聴く名盤のひとつ。
 70年のライヴ映像。強力だ。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へ!




★アジアン料理ユニット『ヤミーズディッシュ』のブログ
http://yummysdish.exblog.jp/

7月某日

 そろそろ、今年のインドツアーも締め切り間近。首都デリーから出入りして、南インドのケララ州からタミルナドゥ州を巡る魅惑の旅が、皆さんを待っている。申込みを迷っているなら、絶対参加なさった方がいい。

 何が起こるかわからないインドのこと、旅程は事前にある程度きっちりと決める一方、現地に入り、参加者皆さんのコンディションやご希望をチェックしながら検討する部分もある。

 その点、私、そして総合コーディネーターのミシュラさんがいつも悩むのが、インドを去る日の最後の食事だ。

 結果的には、ほぼ毎年、デリー最高のレストランのひとつである「カリムズ(カリム・ホテル、カリムなどとも呼ばれる)」に落ち着くのだが、本当にそれでいいのか。

★カリムズKarim'sのサイトはコチラ

 カリムズはムガル料理の超名店。マトン・コルマ、チキン・シャージャーニー、ジャハンギリ・コルマ、ブレイン・マサラ、マトン・シチューなどのカレー、マトンのビリヤニ、バッラー・カバーブ、シーク・ガバーブ、ラーンなどの焼きもの、ロティやルマーリ・ロティといったパンなど、いわばデリー式ムガル料理の真髄が手軽に味わえる。

 インド国内全土はもちろん、世界中に一度食べてやみつきになったファンが多数おり、一説には、テレビや雑誌、インターネットなどの取材のない日も一年のうちゼロだという。

 そんなカリムズを、われわれインドツアーの参加者が訪れるとどうなるか。

 一週間以上、毎日文字通り本場のインド料理を食べ続け(ホテルの朝食ブッフェでインド以外の料理も楽しめるので、三食すべてではない)、そろそろ日本の味が恋しくなる。そこまで行かずとも、ヘビーな料理はもうたくさん、最後はアッサリ締めたい、という声も実際漏れ出すのだが、カリムズに到着すると、皆さん、旺盛な食欲を発揮し、パワフルなムガル料理に挑んでいく。ノンベジがメインの店ではあるが、ベジタリアンメニューも数は多くないものの充実しているので、ベジタリアンの方も大丈夫。

 で、気がつけば、ほとんどの皿はきれいさっぱり中味がなくなっている。
 こんな感じで、毎度カリムズの持つ底知れない魅力に感服するしかないのだが、それでもときどきこう思う。

「カリムズだけにこんなに頼っていいのだろうか」

 個人的にも大好きだし、料理人としても相当な影響を受けた。だから感謝し、尊敬もしている。
 それにしても、だ。締めはいつもカリムズでいいのだろうか。

 まだ訪れたことのない日本人には、ぜひ紹介したいし、そうすればたいてい皆さん大満足になるはず。ツアーリピーターの皆さんに聞けば、何回来ても飽きないという。実に使い勝手のいい素晴らしい店なのだが、デリーにはほかにもいいレストランはある。何しろ多様性の国なのだし。

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 ニザムウッディーン廟にある支店の入り口看板。

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 カリムズでは、肉などの串ものはタンドゥール窯ではなく、シグリと呼ばれる炭火の焼き台で焼く。

 カリムズに行かなくとも、デリーのうまい味には出会える。しかしカリムズにはこの店ならではの魅力があって、行かずに帰国すると悔いを残しそうだ。

 おそらく、今回のツアーもインド最後の食事はカリムズで決まりだと思う。が、ちょっとした変化も楽しいもの。現地で参加者の皆さんに相談してから決めても、遅くはなさそうだ。

《このブログを書いているときのBGM》
DEEP PURPLE『COME TASTE THE BAND』(1975)
リッチーよりトミー・ボーリンの好きな私、ヘンでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=F0F5_fKBTHU
独特のファンキーさもこのアルバムの特徴だろう。 

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★昔からやっている個人サイト「誰も知らないインドカレー」もよろしく!




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9月16日出発

 毎年恒例の私が主宰する「インドツアー」、今年は南インドのケララ・タミルナドゥ両州を訪ねる。

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 見どころ、食べどころ満載だが、例えば、南インド最大の都市チェンナイでは、インド全土における南インドレストランの最高峰の1つ「サザンスパイス」で、「6種類のラッサム食べ比べ」コースにトライする。

 ラッサムとは、南インド料理を代表するメニューのひとつで、通常はニンニクとブラック・ペパーを利かせたホットなスープカレーである。
 私も「インドツアー」とは別の機会に、このスペシャルなコースを何度か堪能したことがある。そのときのレポートの1つがコレだ。今思い出しても、口の中が生唾もの。素晴らしかった。

 同じタミルナドゥ州でも、今回ツアーでは初めて訪れるポンディチェリは、これまた独自の魅力たっぷりで印象に残る。何しろ、以前フランス領だった。だから、インドのほかにはめったにない、フランス料理テイストのミックスされたオリジナルなインド料理が食べられる。

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 ポンディチェリのレストランでいただいた「スタッフド・ベジタブル」。ジャガイモのスパイス炒めをピーマンやトマトなどの野菜に詰め、チーズをふり、焼いてある。下にはトマトソースのようなカレー、付け合せの野菜の佇まいも非インド的。

 一方、先に訪れるケララ州では、州内最高のグルメシティであるコーチンをメインに、クリスチャンが比較的多いためビーフやポークのカレーも含めレパートリー豊富な肉料理、これぞケララというべきシーフードメニュー、シンプルながらも滋味深い野菜や豆のベジタリアン料理など存分に楽しむ予定。地元の家庭料理をメインとした料理教室にも参加する。

 そして最終日は入国同様デリーから帰国。わざわざデリーから出入りする理由の1つは、「カリム・ホテル」をはじめとした名店の味をチェックしておきたいからだ。

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 カリム・ホテルのパラク・パニール。ホウレンソウとカッテージチーズのカレーだ。この店、ベジタリアンメニューも実はウマい。

 参加申込み、あるいは資料の請求、問い合わせは
「インダス インターナショナル」(株)
担当:ミシュラさん、久保さん
 まで。
 よろしくお願いいたします。

《このブログを書いているときのBGM》
STEPHAN STILLS『STEPHAN STILLS』(1970)
 クラプトン、ジミ・ヘンドリクスの2人が参加しているロック史上、唯一のアルバム(同じ曲ではプレイしていない)。この時期のスティルスはとにかくいろいろなところで活躍していた感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=Pd9VNlquFlE
 クラプトン参加。
https://www.youtube.com/watch?v=ph_E6tugYLg
 ジミ・ヘンドリクス参加。

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7月17日月曜日

 この日がふつうの月曜日ではなく祝日であること、つい忘れていて、クッキングスタジオ「サザンスパイス」のスケジュールもなしにしていた。とんだポカである。

 そんなわけで、改めて、こんなメニューを考えてみた。

【インドカレーベーシック 11~14時】
1.北インド・イスラーム式チキンカレー(揚げタマネギとヨーグルトベース)
 拙著『新版 誰も知らないインド料理』(光文社 知恵の森文庫)で「北インド式おすすめチキンカレー」として紹介。北インド流チキンカレーとしては、私最高の自信作のひとつ。

2.基本のダールカレー(挽き割り豆の軽いスパイス煮込み)
 インドのみそ汁ともいうべき超ベーシックメニューですが、日本ではプロアマともに、まだまだじょうずにつくる人の少ないカレーといえます。

3.ジャガイモ、ナス、インゲンのサブジ
 インド式炒めものメニューの基本ですが、これまた、どうもおいしくないケースが日本には少なくありません。

4.ラッシー
 暑いときに体をクールダウンさせてくれるのが、ヨーグルト。そんなヨーグルトの素晴らしさを体感できるインドならではのドリンク。

★クッキングスタジオ「サザンスパイス」7月のスケジュールはコチラ

 参加者募集中だ。おいしいチキンカレーをつくりたい方、ぜひどうぞ。
 申し込みはサザンスパイスHPや、私の個人サイト『誰も知らないインドカレー』(いずれもアドレスは下記参照)。

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 チキンカレー。

このブログを書いているときのBGM》
石田長生さんのベスト盤
大阪に来て聴く「石ヤン」、深く沁みる。
https://www.youtube.com/watch?v=VxL8WkksPVg

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7月7日14時~

 NHKの全国ネット番組「ごごナマ」に生放送出演するため、今日と明日は大阪行きである。

 明日の番組内容はこんな感じ

 こうした番組、あるいは一般向け料理雑誌だと、使えるスパイスや食材が、ときにグッと制限される。今回もそうだ。

 スパイスや特殊食材の使用をものすごく限定し、それでも視聴者の皆さんに、本場の南インド料理の素晴らしさを理解していただく。これが今回オンエアのコンセプトだ。

 かなり厳しいハードルだが、番組スタッフの皆さんと知恵を出しあっている。きっとおもしろい番組になるはずだ。

 時間のある方、ぜひご覧ください。そうでなければ、ぜひ録画予約を!
 よろしくお願いいたします。

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 かつての大阪料理教室でのレッスンより。料理教室再開についても今回、関係各位と話し合う予定だ。

《このブログを書いているときのBGM》
FREDDIE KING『GETTING READY』(1971)
 レオン・ラッセルのシェルターレーベルでのアルバム。
https://www.youtube.com/watch?v=95YlwLT5ZT4

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