カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2011年05月

5月某日

 震災後、ここ2年弱使っているノートパソコンが最低な状態に陥っています。

 まずはときどき落ちるようになりました。数日に一回。それがだんだん増え、先週落ちた回数をチェックしたところ、多いときは1日10回以上という結果になりました。

 落ち方ですが、最初はカーソルを動かした瞬間やコピペしたら、落ちました。
 最近は手も触れないのに突然勝手に落ちます。マジックのようでスゴいです。
 ブログの文章を書いて、保存せずにアップしようとした瞬間、落ちたことも何度かあります。

 ホームページビルダーで「サザンスパイス」のスケジュールを入力していたときは、ほぼ毎回落ちました。1か月分のスケジュールを正しく入力するのに、1ヶ月近くかかりました。ガッカリを通り越し、ヘラヘラしてしまいましたね。

 落ちまくる以外にも、昨日は画面が真っ暗になるという事態か頻発。どうしたものか、ディスプレイを閉じ、空けると3秒ほど明るくなり、その後真っ暗になります。
 ディスプレイを開けたり閉じたり、バカみたいな動作を繰り返しつつ、ようやく最低限の仕事をこなしたのが本日朝3時。それでちょっと寝て、5時に起き、また仕事をしました。

 ちなみに今、奇跡的に落ちていませんし、画面も暗くなりません。そこで、こんな愚痴を書いています。

 聞くと、震災後、急にパソコンの具合の悪くなった方、案外いるようです。何か、意味があるのでしょうか。

 いうまでもなく、至急もう一台パソコンを買います。

 
 

日本人にその実態や魅力がうまく伝わっていないインドスパイスの筆頭がガラム・マサラだと思います。

それには具体的な理由を感じています。
日本製スパイスメーカーのブレンドしたガラム・マサラの場合、カレールーで作ったカレーの辛さをうまく倍増させながら、香りを深めることを目的にしているため、どうしてもトウガラシの効いた辛みの強いガラム・マサラが多いように思われます。

インドにも辛いガラム・マサラはありますが、正直、それでは少々使いにくいはずです。

ガラム・マサラ=カレーに深みや奥行きのある香りを与え、ひとふりで「カレーらしさ」をアップさせるお手軽スパイス。

こうした視点で見ると、私から一つの提案ができます。
「自分で納得できない香りのガラム・マサラを使うなら、クミン・パウダーを入れた方がより効果的」

おいしいガラム・マサラの配合等については拙著『カレー大全 カレー伝道師の160話』(講談社刊)等にくわしいのですが、私が「サザンスパイス」のレッスンで教えている配合は以下の通りです。

《レシピ》ガラム・マサラ(『カレー大全 カレー伝道師の160話』より)
①以下のスパイス類を指定の容量に計り、水気のないフライパンか中華鍋に入れる。
・クミン・シード 大さじ4
・コリアンダー・シード 大さじ2
・シナモン・スティック ポキポキ折って大さじ1
・クローブ 大さじ1
・カルダモン 大さじ1
・フェンネル・シード 大さじ1
・ブラック・ペパー 大さじ1
・ベイリーフ 4枚
・メース 大さじ1/2
②フライパンをごく弱火にかけ、全体がカラリと乾燥するよう5分ほど加熱する。こがさないように注意しよう。
③粗熱が取れたら、ミルサーやミキサーで微細に挽く。
④タッパーなどの密閉容器に入れたら、蔵庫に保管し、できれば6ヶ月程度で使い切ろう。

このように私のガラム・マサラはクミン・シードが最も多く、そこにカルダモン、シナモン、クローブなどの香りが加わります。トウガラシは入りません。

こうした特性を覚えておくと、クミン・パウダーをうまく使うとガラム・マサラの代わりになること、おわかりいただけると思います。

カレーの仕上げにクミン・パウダーのひとふり、ぜひお試ししください。

イメージ 1
挽く前の手作りガラム・マサラ。やっぱり自家製は香りもよく、重宝です。

《このブログを書いているときのBGM》
暗黒大陸じゃがたら『南蛮渡来』(1982)
http://www.youtube.com/watch?v=PS46C2c5iPQ&feature=related
「日本人て暗いね」
 82年に初めてこの曲を聴いたとき、22才の私は「当たっている」と思いました。今も原発その他で相変わらず暗いですよ。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


5月某日

 ちょっとハードルが高いのですが、それを制覇するとパッと視界が明るく開けてくる。そんな、踏み絵のような料理というのが、各フィールドにありますね。かつて納豆やゴーヤもそんな存在だったかもしれませんし、くさやの干物、沖縄の山羊料理なんてのも、そうした逸品かもしれません。

 インド料理でいうと、羊や山羊の脳味噌カレー、そしてヨーグルトとご飯を使った南インドのカードライスがこうしたメニューに当てはまりそうです。どちらも、日本だとあまりおいしいのに遭遇しないのが、残念ですね。

 先日の「インドの居酒屋」、リクエストで食事の締めにカードライスをお作りしました。普通と違って、ターメリックやクミンの入った黄色いプラオライスだったので、できあがりの色合いも少しユニークでしたね。

イメージ 1
 香菜とニンジンのすりおろしがトッピングされています。ヨーグルトの他に牛乳や塩、レモン汁、ショウガなども入れ、普通は使う香り油(テンパリング)はあえて省き、さっぱりと仕上げました。

 ヨーグルトとご飯のミックス、気持ち悪そうですが、食べるとおいしい、と私は思っています。ぜひ、機会があれば、サザンスパイスでお試しください。

《このブログを書いているときのBGM》
CORINNE BAILEY RAE『THE SEA』(2010)
 最近の女性シンガーでは、かなり気に入っているひとり。作品のバリエーションや方向性、ジミ・ヘンやボブ・マーリーをカバーするセンス、好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=J2OLBhVua5c&feature=related

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


5月29日

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」6月のスケジュールがようやく確定しました。
 諸般の事情から、先月に続いてギリギリの更新になってしまいました。申し訳ありません。


 例月に比べレッスン数が減っています。その点もご承知ください。

イメージ 1
 南インド風砂肝のカレー。カレーというよりはマサラに近い仕上がりです。砂肝は軟らかになるまで、じっくり煮込みます。「インドカレー名人講座」にてレッスン予定です。

イメージ 2
 マイルドチキンカレー。写真は骨付きですが、実際の講習では骨なしを使います。トマトとカシューナッツのハーモニーがいいですよ。8日と11日にレッスン予定。

 もう一度、クッキングスタジオ「サザンスパイス」のスケジュールはコチラ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/southern%20spice%20cooking%20class%20june%2011.html

 お申し込みは「サザンスパイス」のサイトか、私の個人サイトからどうぞ。

 お待ちしています。

《このブログを書いているときのBGM》
TODD RUNDGREN『SOMETHING/ANYTHING?』(1972)
 フィリー・ソウルとキャロル・キングを合体させるとものすごくカッコよくなるいうことを証明したのが、この人の功績の一つでしょうね。いうまでもない名盤です。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


5月某日

 荻窪キムチの大根の「千切りキムチ」。なますのようでもありますが。やはりぜんぜん違います。

イメージ 1

 ご飯がいくらでも入ります。

 ニンニクが効いていないものが多く、すべての商品が無添加なため、後味さっぱり。これもうれしいところです。
 とにかく、この店に行くと、欲しいものだらけで困ります。

《このブログを書いているときのBGM》
はっぴいえんど『風街ろまん』(1971)
 リアルタイムでは「チンタラしていてダルい音楽だな」と思っていましたが、自分で音楽をやったり、曲や詞を書くようになって、そのすごさを思い知りました。
http://www.youtube.com/watch?v=odg9O_9vwLg

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


↑このページのトップヘ