カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2011年02月

2月某日

 財団法人「日本豆類基金協会」が月刊雑誌「栄養と料理」(女子栄養大学出版部)に連載していた「Beans in the World 世界の豆料理いろいろ」が、カッコいい小冊子になりました(オールカラー20ページ)。

イメージ 1
 非売品のようです。フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、トルコ、エジプト、インド、アメリカ、ペルーの各国豆料理を、その国のシェフや専門家が豊富なレシピで紹介しています。表紙の写真もいいですね。

イメージ 2
 インドの担当は私。南インドのヒヨコ豆カレー、小豆のダールカレー風、白はな豆のチャット(スパイイシーサラダ)を披露しました。

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」でゲットできます。
 よかったら、どうぞ。

《このブログを書いているときのBGM》
FOGHAT『FOOL FOR THE CITY』(1975)
 高校に入った頃、中村とうようさんがこの作品のアナログB面1曲目に納められていたロバート・ジョンソン「テラプレーン・ブルース」のカバーを「ニュー・ミュージック・マガジン」で大絶賛していたので買ったら、やっぱりカッコよくてハマりました。今もときどき聴きます。
http://www.youtube.com/watch?v=zSIJuZJbizo&feature=related
 元サボイ・ブラウンのメンバー3人と、ポール・コソフがいたブラック・キャット・ボーンズというブルースパンドのメンバーが結成。最初は地味でしたが、「ハニー・ハッシュ」のヒット以後、ハードブギの人気バンドとしてアメリカで受けました。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


2月某日

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」で、トマトとココナッツ・ミルクを使った「南インドのチキンカレー」を「インドカレーベーシック」のレッスンで取り上げました。

イメージ 1
 今回のレシピはココナッツ・ミルクの多いタイプ。鮮やかな色が、我ながらいいですね。タイカレーにも似たコク、ご飯によく合うカレーです。ココナッツ・ミルクを減らし、カイエン・ペパーの量をアップすれば、よりハードな味わいになります。昔修業した「アジャンタ」のチキンカレーは、どちらかといえばそんな感じでしたね。

 次回3月2日(水)にも同じメニューをレッスンします。

《このブログを書いているときのBGM》
THE BEACH BOYS『PET SOUNDS』(1966)
 鳥肌の立つ「GOD ONLY KNOWS」はもちろん、他にもスゴイ曲が満載のオタッキーな超名盤。恐ろしいほど緻密な音創りについ耳が行き、なかなか聞き流せないのが難点?
http://www.youtube.com/watch?v=BC_UILNwWrc

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


2月某日

 日本離れしたディープなパキスタン料理店探訪の続きです。

イメージ 1
マトンの骨つきスネの煮込みカレー、パヤ。ドーンと骨が入ったディスプレイがナイスです。スープのコクも申し分なし。身体が温まるスパイシースープカレーです。コラーゲンもたっぷりですよ。

イメージ 2
 全粒粉の薄焼きパン、ローティ。非常に粉の風味が強く、美味でした。

イメージ 3
 珍しい、甘いナッツ入りビリヤニのスイーツ「ザルダ」。北インドのイスラーム家庭でもよく食べました。

「カラチの空」以上にディープな内装で、まさに異国なお店のムード。料理のこだわりも並々ならぬものがあり、おすすめです。

 八潮の小旅行。日常を完全に逸脱して、しばしパキスタンを満喫しました。ディープなエスニック料理ファンはマストです。

《このブログを書いているときのBGM》
BARBARA LYNN『THE JAMIE SINGLES COLLECTION 1962-65』
 テキサス生まれの女性ソウルシンガーで左利きギタリストのシングル盤を集めたオムニバス。ルイジアナで録音したポップでセンチメンタルなサウンドにシビレます。
http://www.youtube.com/watch?v=jAnSyQA_fT4
 アイボリーでローズのネックのフェンダー・エスクワイヤ(私のギターと同じ)がカッコいい。バックはゲイトマウス・ブラウンのバンドですね。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


2月某日

 埼玉県八潮市、日本人客の入る気配のあまりない「カラチの空」(それでも日本語メニューあり)でディープなパキスタン料理を楽しんだ我々は、徒歩数10秒で行ける次なる店へと移動しました。

 今度の店は「AL-KARAMアルーカラム」(後ほどいただいたショップカードにあった表記をそのまま書きますとこうなります)。外見、内装ともに「カラチの空」よりもさらに異国度が高く、見知らぬ日本人を受け付けないサムシングを感じさせます。

 そういうノリが大好きな私たちはワクワクしながら店に入り、さっきかなり食べたにも関わらず、さらなるメニューをチェックしてみました。

 この店、日本語のメニューはまったくありません。あくまでウルドゥー語メインの表記。メニューは日替わりのようで、日本人向けな「ターリー」「ミールス」的セットメニューも排除されているようです。

 それでも、親切なパキスタン人の店員さんが英語と日本語のチャンポンでメニューを説明してくれますし、今回はウルドゥー語に堪能なメンバーもいますから(私ではないですよ)、安心してオーダーできます。

イメージ 1
 シークカバーブ。スターターの王様ですね。マトンのミンチの串焼きですが、かなり美味。私が作る味に似ています。香菜が入り、タマネギのみじん切りやクラッシュしたタカノツメなど入らないところも印象的。次なるメニューも期待できそうです。

イメージ 2
 アールー・パラーター。ジャガイモのスパイス炒めをはさんだ全粒粉の薄焼きパン。これまた美味だし、ルックスもいいです。レベルが高いですね。

イメージ 3
 せっかくなのでビリヤニを。これがまた美味。デーツかタマリンドのチャトニのようなものもミックスされています。パキスタン系のビリヤニでよく用いられるテクニックですね。

 いずれもハイレベルな料理。この日2軒目にも関わらず、スルスルと料理が胃袋に収まります。

 さらに続きます。

《このブログを書いているときのBGM》
LITTLE WALTER『THE COMPLETE CHESS MASTERS 1950-1967』
 CD5枚組で、モダン・ブルースハープの天才の足跡をたどるオムニバス。ビヨンセ主演の「キャデラック・レコーズ」だと軽いバカ男に描かれていましたが、実際はどうだったのでしょう。ともかく音は最高です。
http://www.youtube.com/watch?v=UUwfrj9aMNA

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


2月某日

 埼玉県八潮市のディープなパキスタン料理エリア探訪記の続きです。

イメージ 1
 フィッシュ・フライ。筒切りにした白身魚にマサラをまぶし、カラリと揚げてあります。味もよく、量もたっぷりで感激しました。これもグリーンのミント・チャトニがよく合います。

イメージ 2
 カレーは2つ。一つはマトンと挽き割り小麦をすりつぶしながら煮込む「ハリーム」。元は中近東起源といわれる料理です。普通のインド系レストランではまず絶対に見当たらないメニューの典型といえましょう。かなりズッシリとした食べ応えでした。

イメージ 3
 マトンの骨つきスネを煮込んだニハリNIHARI。私がテレビ取材で紹介したオールドデリーの老舗バージョンに比べると、かなりライトで食べやすくなっています。おいしいマトンスープという感じでした。

イメージ 4
 ナーンもオーダーしましたが、やはり全粒粉のローティが食べたくなります。器もいいですね。

イメージ 5
 サービスでいただいた「アールー・カツレット」。サモサの中身に半生のタマネギみじん切りをプラスし、コロッケ形にまとめ、揚げ焼きしました。スパイシーで香りがよく、チャトニといっしょにたいらげました。

 日本人は我々以外誰もいない店で味わう、ディープなパキスタン料理。しかしこれが、日本人の口にも十分合うおいしさなのでした。八潮まで足を運ぶ価値、大ありですよ。

《このブログを書いているときのBGM》
『21HITS OF THE CARPENTERS』
 その名の通り、カーペンターズのヒット曲が21曲は行ったオムニバス。やっばり歌はうまいし、曲もいい。スゴイ人たちでした。
http://www.youtube.com/watch?v=SJmmaIGiGBg
 中でも好きな1曲。レオン・ラッセルが作ったんでしたっけ。1972年頃、リアル・タイムで日本でも大ヒットしたのを覚えています。

★本場仕込みのインド料理、簡単でおいしいスパイス料理の教室なら「サザンスパイス」へどうぞ!


↑このページのトップヘ