カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2010年01月

1月某日

 クッキングスタジオ「サザンスパイス」の1月レッスンで「南インドのエビカレー」とともにご紹介したのが、ヒヨコ豆を使った南インドの軽食「スンダル」です。

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 一応炒めものですが、温サラダのようでもあります。純然たるカレーではありません。特定の料理ジャンルになかなか当てはめにくい、ちょっと変わったアイテムです。

 塩ゆでしたヒヨコ豆をスパイス類やショウガ、削ったココナッツなどでドレスアップします。例えばチェンナイのマリナビーチでは、よくスンダル売りが海岸を流して売り歩いています。

 おかずにも、おやつにも、酒の肴にもなる便利な一品ですよ。

《このブログを書いているときのBGM》
今年生誕100年を迎える、南インドの古典音楽「カルナティック音楽」の伝説的名ボーカリスト、GNバラスブラアニアムのCD
http://www.youtube.com/watch?v=htjOhaEECpI&feature=related
 天才的な歌唱にシビレます。

1月某日

 突然、タンドゥール料理でビールが飲みたくなり、自宅から近いインドレストラン「シタル」から、テイクアウトしました。

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 タンドゥーリ・チキン、タンドゥーリ・ラム・チョップ、シーク・カバーブ、チキン・ガーリック・ティッカ、タンドゥーリ・プローンが各1ケずつ付いたセット。
 いずれもすべて味つけが違うのがうれしいところです。
 頭の殻もバリバリ食べられるタンドゥーリ・プローン、ニンニクやチーズの香りが素晴らしいガーリック・ティッカがとりわけ印象的でした。

 ニューデリーや香港などで働いていたオーナーシェフはインド料理の世界基準であるパンジャーブ料理のエキスパートです。
 デリーの「モティ・マハル・デラックス」「ピンディ」といった人気店を思い出させる美味が、インドへ戻りたい気分にさせてくれました。

《このブログを書いているときのBGM》
憂歌団のベストCD2枚組
 ブレイクダウンと並んで、日本のブルースバンドの代表でしたね。オリジナルの素晴らしさはもちろん、カバーも秀逸でした。
http://www.youtube.com/watch?v=6lmFjmKuTqk&feature=related
 こんな曲もやっていたのですね。パンキーでエグイ仕上がりです。

1月某日

 安くておいしいので、個人的に手羽先が大好きな私です。

 やや食べにくくて、手や口の周りが汚れるのが難点でしょうか。そのため、お客様料理には不向きですが、自家食用にはよく使用しています。

 本日は手羽先をチャナ・ダール(インドの黒いヒヨコ豆の挽き割り)といっしょに煮込んだカレーを作ってみました。

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 やっぱり手羽先はおいしいですね。ダシもよく出ますし。チャナ・ダールもスパイスとチキンの風味がしみ込んでバツグンです。

 今回、トマトやヨーグルトは入らず、ココナッツ・ファインでうま味を出しました。南インドの味わいです。

 この時季、大根などの根菜やサトイモ等と塩や醤油、あるいはナムプラーなどで煮込んでも美味。インド料理としては、カレーの他、タンドゥーリ・チキンのマサラに浸けてこんがり焼くのも最高です。

 こういうご時世です。手羽先を最大限に活用しようではありませんか。

《このブログを書いているときのBGM》
スリードッグナイトのベストCD
 今聴くと、なかなかソウルフルでもあります。全盛期は世界中で人気ありましたね。
http://www.youtube.com/watch?v=dFypAB7nYGA
 やっぱり、ハモリがバツグンです。

1月某日

 新年会的に伺った大久保の南インドレストラン「ムット(本当は「踊るマハラジャ」でおなじみのムトゥさんと同じ発音なのです)」でいただいた料理の続きです。

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 チキン65。出ました、料理名に数字が使われているということ、しかもその語源が今一つわからない点でも世にも珍しいメニューです。
 本来マリネしたチキンを一度揚げ、それをチリソースで絡めるという中国料理のようなレシピですが、この店はきわめて忠実にその工程を再現してます。本場っぽい味わいに感激しました。

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 ワダカレー。その名の通り、挽き割り豆の揚げものである「ワダ」を具にした不思議なカレーです。
 現地では「ワダガリ」と発音します。普通はワダをグズグズに崩してグレービーとミックスして供しますが、ここではワダ゛か原形のまま入っています。
 ワダガリを出すインドレストランは日本でかなり貴重だと思いますよ。素晴らしいことです。

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 ワダを崩して、イドゥリ(南インドの主食兼軽食の一つ。米と挽き割り豆の蒸しパンです)やウタパム(こちらも同じく主食兼軽食。お好み焼き風の米と豆のパンケーキです)といっしょにいただきました。
「これこれ、これですよ」という感じの本場の味わい。またも感激しました。

 他にドーサやチャパティなどもいただきました。どれも本場ぽい仕上がりで、思わずチェンナイに戻りたくなりましたね。

 ごちそうさまでした!

《このブログを書いているときのBGM》
ヤードバーズ『リトルゲイムズ完全盤CD』
 ジミー・ペイジ在籍時の作品の未発表曲満載盤です。インド~中近東テイストの「ホワイトサマー」も収録。ゼペリンでやりたかったことが、すでに明確に見て取れます。

http://www.youtube.com/watch?v=MpcyWKKY9-s&feature=related
 ペックがギター、ペイジがベースという珍しい編成でのフランスでのライヴ。たぶん生だとギターとベースが相当デカい音だったような気にさせる演奏です。ピック弾きのジミー・ペイジのベース、なかなかウルサそうですよ。

1月31日(日)11時~17時

 西荻窪のクッキングスタジオ「サザンスパイス」で行われる「スパイシーカフェ開業指南講座」に1人様分の空きが出ました。
 ぜひご応募ください。
 お待ち申し上げております。

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 今回はチキンカレーがメインテーマ。これはヨーグルトベースの卵入りチキンカレー。

《このブログを書いているときのBGM》
レッド・ゼペリンのファースト
 http://www.youtube.com/watch?v=T12wRBAhcTY
 テレキャスのジミー・ペイジ、いいです。

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