カレー&スパイス伝道師ブログ 2

インド&スパイス料理家、渡辺玲のブログ。2019年9月4日、ヤフーブログから移行。

2009年11月

11月22日(日)

 朝、京都を離れ、初の関西料理教室のため神戸に向かいました。

 今回、作ったメニューは
1.南インドのチキンカレー→トマトとココナッツ・ミルクの利いたベーシックなもの。骨付き皮なし肉使用
2.サトイモの香味炒め→シンプルなスパイス使いでおいしく旬の野菜を調理
3.レモン・ラッサム→南インドを代表するスープカレーの新バージョン
4.トマトライス→南インドの混ぜご飯の代表格の一つ
5.トマトとタマネギの和え物→余りそうな野菜をミックスした即興メニュー
 ほかにパパドフライ、チャイも。参加者の皆さんのリクエストで決めた内容ですが、ウーム、なかなか盛りだくさんでしたね。

 参加者は総勢30名以上。6つのテーブルがほぼ満杯でした。

 あいにくの雨でしたが、料理教室実行委員会の方々の適切な進行と多大な努力、真摯な姿勢の参加者皆さんのおかげで、無事、大成功に終了。
 どうもありがとうございます!
 感謝の気持ちで一杯になりました。

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 かなり、ハイレベルな出来映えをうかがわせます。インド製の器も実行委員会の方々が準備してくれました。スゴいですね。

 とにかく、会場内は終始熱気でムンムン。本格的なインド料理やエスニックなアジアの食文化に対する、関西の人たちの熱い気持ちがヒシヒシと伝わってきました。

 聞けば、神戸だけではなく、大阪や京都、さらには名古屋からも駆けつけた方もいたようです。私にとって懐かしい顔にも出会い、うれしくなりました。

《このブログを書いているときのBGM》
ジャクソン・ブラウン『ザ・プリテンダー』(1976年)
『レイト・フォー・ザ・スカイ』と並ぶ70年代の代表作。いつものようにデビッド・リンドレーのラップスティールがカッコいいですが、「ユア・ブライト・ベイビー・ブルース」でのローウェル・ジョージのスライドも最高です。
http://www.youtube.com/watch?v=CFj0fARgdSo&feature=related
リンドレーさんの代表曲をふたりで。カッコいいですよ。

クッキングスタジオ「サザンスパイス」の料理教室についてのお知らせです。

12月4日(金)のランチより、順次チャパティの講習を開始します。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~masala/southern%20spice%20cooking%20class%20dec%2009.html

「インドのパン」といえばナーンではなく、この全粒粉の無発酵パンが、現地では圧倒的にメジャーなのです。ぜひ、この機会にトライしてみてはいかがですか?

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 こんな感じになれば、いいですね。

《このブログを書いているときのBGM》
グレイトフル・デッド『ブルース・フォー・アッラー』(1975年)
スゴいタイトルのデッドの名盤。ジェリー・ガルシアのギター・フレーズが、万華鏡のようにカラフルで変幻自在なのには驚かされます。

11月21日(土)

 京都の夜、繁華な木屋町にある老舗「ムガール」でタンドゥール料理やカレーに舌鼓を打った後、市内北部の北野白梅町に移動。「ヌーラーニ」という店に顔を出しました。

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 タンドゥーリ・チキンとチキンのシーク・カバーブ、選べるカレー2種(ホウレンソウとエビ)、ナーン、サフラン・ライス、サラダなどの付いたセット。タンドゥール、カレーとも美味。

予約すれば、インディカ米のコシヒカリともいわれる香り高いバスマティ・ライスによる本場のビリヤニ(インド式カレーの炊き込みご飯)も食べられるとのことです。素晴らしいですね。

 先のムガール同様、仕事がていねいで、細かく気の利いた料理を出してくれるのがうれしいです。店の雰囲気も、どこか我が東京の中央線ぽい感じでなごみます。

 古い伝統に対して誇りと自信を持つ京都の人々同様、私の訪れた2軒のインドレストランはともに、ご自分たちの料理やサービスに確固たる自信と誇りをお持ちのようにお見受けしました。その結果がていねいな造りの料理の数々に見て取れるのは、私だけの思い込みとは思えません。

 インドにハマる前のレコード会社のサラリーマン時代、よく京都を訪れていましたが、今回、素敵なインドレストランのある京都がますます好きになりました。

《このブログを書いているときのBGM》
サディスティック・ミカ・バンド『ナルキッソス』(2006年)
そういえば加藤和彦さんも京都出身でしたね。伝統の地から、あれだけ先鋭的でポップな才能が生まれ出る不可思議さについても、考えてみたくなりました。

人気のあるキーマ、南インドのチキン、ホウレンソウの講習を増やしました。
スパイス早わかり、本格インド料理の各講座の平日コマ数もアップしました。
ご確認の上、ふるっておいでください。
お待ちしていますよ!

11月21日(土)

 京都の老舗インド料理店「ムガール」で、翌日の神戸での料理講習の打合せを兼ねた会食を関係者の皆さんといたしました。

豪華なスターターの後、いよいよカレーの登場です。

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マトンのキーマカレー。本来インドでキーマといえばチキンではなくマトン。しかし、なかなか日本で実行するのは容易ではありません。その点、この店はエラい。くずしたゆで卵やスライス・アーモンドのトッピングも食欲をそそります。

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 アチャーリ・チキン。野菜のピックル(スパイシーなオイル漬け)の手法を取り入れた酸味があってスパイシーなカレーです。スパイスの香りとほのかな酸っぱさがナイス。

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 南インドのフィッシュカレー。ココナッツ・ミルクの甘味とタマリンドらしき酸味のバランスが絶妙。おいしかったです。

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 ボケています。すいません。アールー・ゴービー、ジャガイモとカリフラワーの香味炒めです。よく味が染みて、これまたイケました。

写真はありませんが、パン類も充実しています。ナーン、チーズ・ナーン、カブリ・ナーン、チャパティ、パラーターといろいろ頼んで食べ比べました。

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 食後のスイーツ①ガジャール・ハルワ。ニンジンのミルク煮ですが、はじめて見ました、こんな形状のは。アイデア賞です。

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 スイーツ②クルフィ。インドの卵抜きアイスクリームです。こちらに似せたのが、前のニンジン・デザートということですね。

 どの料理もていねいで盛り付けも美しく、味もよし。東京のインドレストランと比べても、かなりハイレベルかつハイセンスといえましょう。さすが京都という感じの伝統的でクリエイティブな美味でした。

《このブログを書いているときのBGM》
大西ユカリと新世界のライヴCD2枚組
京都の木屋町や高瀬川といった地名が歌詞にポンポン登場するノリノリのライヴ。最高です!

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